凛花の順番がやってきてコインを投入。あらかじめ決めてあった機体を選ぶ。
凛花が選んだのは赤い機体で、シールド持ちのモビルスーツで、ビームライフルとビームサーベルの切り替えができる遠距離でも近接でも戦えそうなバランス機体だった。本当はもっと近接専門といってもいいような機体もあったのだが、ちっちゃかわいい女の子たちに「近づくためには牽制も必要」とアドバイスされ、バランスのよさそうなものにした。
さて、機体を選び、いざスタート。だが残念な事に、筐体は4つ1組で、1ライン設定。つまり、必ず対戦になってしまうサテライトだった。とはいえ、4体中2対2構成になる為、どこの誰かは知らないが仲間がいるようだ。となりの筐体をみると、ちょっとカッコよさそうな優男が会釈してきたので、凛花もそうする。チラリととなりの画面をみると・・・・なんかプサイヤーネームが書かれているパネルの装飾が凄い、光っており、レベル200を超えている。どうやらかなりやりこんでいる人に巡り合えたっぽい。
実際、隣でやっているプレイヤーはうまかった。殆ど1人で相手の勢力ゲージをゼロにしてしまって勝利。動きが・・・・まったくみえなかった。一体どういうプレイをしていたのか・・・・。
’WIN’表示が出ている画面を横目に、「キミ、初心者?IDカード無しだったけど」とその優男が声をかけてきた。
凛花「え?まぁ。知人に勧められてやってみたものの・・・・」
と後ろでガッツポーズをしているちっちゃかわいい向日葵達をみた。向日葵の友人は勝てて盛り上がっている様子だが、向日葵だけ別の事をやっていた。向日葵はとなりの優男を指差して「そのままお近づきになっちゃえ」的な事を言う。「ば、ばかいうな!!」と頬を赤らめてしまう。今まで剣や悪霊退治に生きた凛花にとって、恋愛は無縁だった。中学校は共学だが、どちらかというと言い寄ってくるのはなぜか女子ばかり。
「・・・・?どうしたの?」
凛花「あ、いや・・・・何でもないです。ありがとう。初めてやったのに勝てた」
「いや。ははは。君みたいな子とプレイできてよかったよあの機体、接近戦寄りのものだけど」
凛花「はぁ・・・・わたし、剣道をやってまして」
「へぇ。剣道かぁ。あ、自己紹介してなかったや。僕、結城直哉。高校1年」
凛花「私は姫神凛花。中学2年です。はじめまして」
「凛花ちゃんは。いい名前だね。これからまだプレイする?」
凛花「いえ・・・・次はリズムゲームに・・・・」
と博人に課せられた課題が書かれた紙をみる。このガンシューティングといい、音ゲーといい、なんの特訓なのか・・・・。たまには遊べ、という事であろうか・・・・。
直哉「音ゲーやるの?」
凛花「いえ。始めてですが・・・・」
向日葵「皆でやるうにに。直哉さんもやりゅ?」
直哉「僕?いいよ。じゃあいこうか」
凛花「おい向日葵。直哉さんを誘うなど、どういうつもりだ?初対面で迷惑だろう?」
向日葵「これも出会いのうちうにに。ここからはじまる恋なのら」
凛j化「こ、恋!?」
直哉「ん?」
凛花「い、いや、何でもないですではいきましょうか」
それから音ゲースペースにて、リズムゲームをプレイ。直哉と向日葵勧めの「アイドルマスター シンデレラガールズ トィンクルステージ」というゲームをプレイした。なかなかに難しいが、直哉とプレイして、楽しかった。
日が暮れるまでゲームセンターでプレイし、皆と別れた凛花は1人、思う。
「ここからはじまる恋なのら」
向日葵のセリフを思い出す。そういう恋もあるのだろうか。出会いなど、どこにあるかわからないもの。
しかし、剣と巫女で生きてきた彼女にとって、恋愛感情というものはわからないが、1つだけいえるのは、直哉といて楽しかったこと。
凛としている自分とは対極に、いつも微笑みを浮かべているやさしそうな彼。
凛花「結城直哉さん・・・・か。・・・・あ・・・・」
連絡先がわからない。高校も聞かなかったので顔と名前しかわからないのに気づいた。まぁあのゲームセンターでどのみちまだ博人に課せられた特訓を続けないといけないし、いづれ再会もできるだろう。
姫神凛花、初恋の始まりである--------------
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