翌日の日曜日。愛瑠と蛍は鈴鳴神社を訪れていた。優莉愛によって通された部屋のベッドで千百合は横になっていた。
愛瑠「千百合ちゃん。大丈夫?」
優莉愛「お姉ちゃん、昨日からこうなんです」
昨日の戦闘後。家に帰ってきた千百合は急激な倦怠感を訴え、ずっと寝ているという。今は上半身だけ起こして「いらっしゃい愛瑠ちゃん。蛍ちゃ・・・・くん」なんて微笑んでいるが、無理に笑顔をつくっているのがみえみえだ。
2人の見舞いはこれで4件目。姫神、神季、冬野と巡り、最期にここへ来た。凛花も青葉も向日葵も全員急激な倦怠感でグッタリしているという。特にレメゲトンの悪魔のサイに三神技を繰り出した凛花はベッドから上半身すら起き上がれないという。3人に頭を下げて謝罪したが「使命を果たしているだけ」、「友人を護るためだから」といって3人の中に文句をいう者はいなく、千百合も同じ言葉を口にした。それが愛瑠と蛍には余計申し訳なく思う。
優莉愛「お姉ちゃん。一戦交えただけでこれではマズいよ。いまのポンコツ状態が敵に知れたら・・・・」
言わずもがな。一戦でこれなら複数の悪魔を呼び出せば戦っているうちに弱ってくる。そこをケイオス達につかれたらおしまいだ。
蛍「ボク達のせいで・・・・ごめんなさい・・・・」
千百合「きにしなくていいんだよ。でもこんな状態じゃヤバいよねぇ・・・・」
愛瑠「創生器の反動を抑える手立てってあるのかしら。抑えられないのなら、戦える持久力・・・・霊力強化、体力強化で補えるものならいいにおだけど」
蛍「神のカを振るう代償・・・・だね・・・・」
優莉愛「神星器を継げたお2人は大丈夫なんですか?」
愛瑠「あたしは慣れてるから平気だけど・・・・蛍がね」
蛍が適合したレイデスタルは威力をブーストしてくれるチアのバトンのようなロッドだが、増幅させてくれる分、消耗も激しい。今は霊力底上げの特訓中との事だ。数日前までは鈴鳴神社の敷地を借りて修行していたが、いまは草薙家の庭で練習している。愛瑠はもともと三神技零の最期まで使える霊能力を有しているので、何の問題もなく扱えているようだ。
千百合「そうなんだぁ〜・・・・。じゃあ蛍(ほたる)ちゃん。お互いに頑張らないと、だね」
蛍「そうですね。あと、せめて皆さんは蛍(けい)と呼んでください・・・・」
そう言われても、今日も私服はスカートだし、女の子顔だし、どうみても女の子だ。
愛瑠「我慢なさい。ケイオス達が動き出したいま、どこであたし達を見ているか分からないんだから」
蛍「そうだけど・・・・」
モジモジして顔を赤くする蛍。まだ女の子の恰好に抵抗があるようだ。まぁ慣れてもらうしかないが。
超絶な倦怠感に襲われている千百合と長話していては悪いので、会話をそこそこに切り上げて、鈴鳴神社を後にした天宮姉弟。
御三家が今の状態では、戦うのは無理だ。三種の神器はいくらでも戦えるだろうが、場合によっては-----------
自分達が戦わなければ。蛍の修行を急ぐべく、愛瑠は蛍を早速修行させるために草薙家へと連れていった。
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