アリア達が月乃宮邸に住み始めてから1週間。今の時代の環境に慣れ始めて来た頃、彼女はやってきた。
煌びやかな純白ドレスのいかにもお姫様という博人と同い年くらいの女性と、とりまく兵士のような恰好の男が数名、屋敷を訪れた。その集団はミランダ以下近衛兵達で、神星器持参でアリアのところまでやってきた。アリアはアンジュとセリカに神器達と御三家達を呼び出してもらい、神星器の適合検査を行った。
その結果、いくつかが適合に成功した。
竜司がヴェドール。やはり魔族戦時と同じ剣だった。懐かしいものをみるように、彼は剣を鞘から抜いて見ている。
るるなも魔族戦同様、エルティーヴ。「やっぱりね」と呟き、剣を鞘から抜いて構えてみる。剣を使って戦う巫女さんの誕生だ。姫神家も剣だが、どちらかというと、刀の部類。
博人は同じ流れでスターライト。しかしスターライトは妹の恋美にも反応して光を帯びた。恋美は刀を2本隠し持っているが、ただの日本刀。もちろんスターライトにシフトだ。
愛瑠はピュアルカノン。魔族戦当時にも使用していた神星器。なんとなく手になじむ気がする。
しかし・・・・。ここで問題が。神星器の頂点に君臨する神杖レーヴェルハスタも適合。もちろん魔族戦の時からこちらもつかっていたので、当然といえば当然かもしれない。
博人「杖の二刀流?」
愛瑠「そんな事してどうするの・・・・」
考えた結果、ピュアルカノンより強力なカを発揮できるレーヴェルハスタにした。折角だが、ピュアルカノンは諦めだ。
蛍はレイデスタルが適合した。「ボクにも反応した!!」と嬉しそう。
そして、アンジュはティルナノヴ。「やりましたわ!!さすがは私!!」と杖を持って小躍り。妹のセリカはエレアランス。かつて冬野雪菜がつかっていたものだ。
そして----------------
次は・・・・なかった。
千百合「え。私達、なにもなし・・・・?」
残念ながら、御三家は誰1人として適合しなかった。この場には千百合の妹もいたのだが、そのことごとく適合せず。5人がドヨ〜ンとガックリ。
愛瑠「げ、元気だして・・・・ね・・・・?」
と愛瑠は千百合の肩に手をやって慰めた。しかしそれが逆効果。かたや神星器がなにも適合せず、かたや小学生のみそらでピュアルカノンとレーヴェルハスタ。鈴鳴希望は千百合と同い年の時にはもうレーヴェルハスタを持っていたという。実力差にうちひしがれて半べそ。
ミランダ「すばらしいです!!こんなに神星器が適合するなんて!!」
アリア「しかし・・・・適合したのはお父さ・・・・博人さんの妹とお母さ・・・・愛瑠さんの弟さんを除けば元々使っていた人達ばかり・・・・」
アンジュ「わたくし達も適合してますわよ!!」
アリア「わかっています。しかし・・・・御三家が誰も適合しないのは・・・・」
凛花「面目次第もございません・・・・」
凛花を筆頭に御三家全員が頭を下げる。まぁ適合しないのは仕方ない。結果を受け止めるしかないだろう。
博人「で、アリア、どうする?ケイオス達の闘いに御三家をどうする?」
いくら神の技をもつ御三家とはいえ、ケイオス達の相手は厳しいだろう。しかもミランダの話では、相手は神王宮からレメゲトンの悪魔の封印されたカードを奪っている。
恋美「大丈夫よ。にいにいがいたらよゆーよ」
博人「買いかぶるなよ。俺だって1人のカじゃ大した事ねぇんだ。神星器をもった仲間たちがいたからこそ、やってこれたんだ。俺だけ英雄視されてるみてぇだけど、俺1人で解決した訳じゃねぇ」
セリカ「そ、そうですよね。皆でがんばりましょう」
青葉「私達も戦っていいのかしら〜・・・・?」
蛍「も、もちろんです!!ボク達にカを貸してください!!」
向日葵「がんばるにょ〜」
凛花「及ばずながら、協力させていただきます」
とやる気十分。神星器がなくても十分な戦力になりえるカは御三家にはある。
「姫様。彼女達にアレを託したらよろしいのでは」
近衛兵の1人がそういうので、ミランダは頷いた。
神星器が適合しなかった保険で持ってきたアレが役立つだろう。
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