後半部分も前半同様、1曲終わったら自由雑談時間設けて進行。ただし前半の時より観客の盛り上がりがよかったので、メンバーも小気味よく歌う事が出来た。
この調子なら・・・・無事に終われそうだ。
月宵月華の中間トークのおかげもある。ただし、それだけでは観客は心を開いてはくれなかったろう。全力を出し切り、ぶつかっていったからこそ、気持ちが伝わったのだろう。
月宵月華のようにクールでなくてもいい。笑い??がとれなくてもいい。自分達は自分達だ。
袖で観ていた燿は観客の変わりように手応えを感じていた。払拭ライブはこのまま成功を収めるだろう。
「良い調子じゃないか」
燿に声をかけたのは・・・・父親の史記。傍らにはシャルリーゼロッテの姿もあった。そして・・・・社長東雲華南も。
燿「・・・・あれ?社長さん・・・・?どうしてここへ?」
華南とは父親を通して面識があるが、開演の時には居なかったのに。
華南「PROJECT-STAR-LIGHTで色々騒ぎになっちゃったでしょ?様子見に来たのよ。でも、この様子なら大丈夫そうね」
シャル「そうでなければ困ります。今のこのご時世、アイドル全盛期とはかけ離れた衰退の時期。社運を賭けたこの大会が失敗に終わる事は許されません。アイドルがさらに衰退するどころか、事務所が亡くなってしまう」
史記「律音ちゃんの事とかバレて色々騒ぎになって、『月乃宮プロダクションオワター』と思ったけど、このライブが成功してくれそうでよかったよ」
燿「・・・・・・・・いや・・・・・・・・月宵月華が空気を変えてくれたおかげですよ。彼女達が協力してくれなかったら・・・・路上ライブの時で僕達は終わっていたかもしれない・・・・」
史記「路上ライブ?・・・・ああ、あのアキバのホコ天でやったっていう?」
シャル「アイリーンから聞きました。散々な結果だったとか」
燿「気の弱い美久ちゃんとか奏鳴ちゃんなんか泣きだしてました。随分な言葉をぶつけられて。あの時も閣下に助けてもらった・・・・・・・・。月宵月華には助けてもらってばかりですよ。何か恩返しもしたいところです」
史記「恩返し・・・・ねぇ。だってさC・E・O」
シャル「ふむ。・・・・だそうですよ?華南さん」
華南「ん。だそうですよ・・・・・・・・・ってなんでリレーしてんの!?しかも私から’だそうですよ?’って回す人がいない!?」
シャル「まぁそれはそれとして。実際事務所としても助けられた部分はあるので少々考えておりました。善処しましょう」
燿「善処?一体なにを・・・・?」
そんな会話をしていると、最後の曲に指定した・・・・決勝戦で歌った曲にまで進んだ。「そろそろか」と史記はズボンのポケットから1枚の紙を取り出し、目を通す。何かを読んでいる様子。
燿「・・・・父さん?一体何してんのさ?」
史記「中学生の女の子にだけ矢面に晒す訳にはいかないからね」
シャル「次は私達の出番です」
華南「きっちり言ってこないと」
出番、矢面。もしかして・・・・ステージに出て何か話してこようとでもいうのか?しかしまぁ・・・・騒ぎの元々は・・・・律音に偽名を使わせた事務所側にも責任がないとも言えない。おそらく話してくる内容は・・・・謝罪。
最後の曲が終わり、メンバーは観客に手を振っているところに3人は向かっていく。
事務所のトップが出て謝罪。観客の反応はいかなるものか・・・・
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