ステージにあがったメンバーは今更ながらに自己紹介をし、セットリスト順に歌っていく。セットリストは特に話し合って決めたのではなく、公開順に設定していた。特に失敗する事なく順調に進み、中間トークのお時間。月宵月華とのトークショーだ。再度登場した月宵月華、「待たせたな愚民共!!」で始まった此花のターン。観客を大いに沸かせていた。
東日本選抜でSTAR-MINEに敗れた月宵月華。しかし元々の根強い人気もあり、STAR-MINEのライブステージなのにトークショーで出てきただけの月宵月華にも同等の歓声をあげてもらえる3人はやはり、すごかった。
奏鳴と美久のように人前で話すのが苦手でもなく。
翼のように女の子としての自分に自信がないでもなく。
ののかのように一部のファン狙いでもなく。
アイリーンのように堂々としており、律音のように万人受けし、流奈のように明るい。
まさにSTAR-MINEが目指した完璧ユニット。それが月宵月華だった。
とはいえ、ずっと月宵月華のターンにしておくわけにはいかない。律音が話に加わり、そこからきりこんで全員で笑いをとりつつ中間トークを進めていく。中間トークの時間は観客のウケもよく、ほどよくマイナスイメージを払拭できてきたかと思った此花は・・・・頃合いとみて、お供の2人??を連れて袖に引きあがていく。しかも堂々と。
美久は思った。あんな堂々と人前で話ができるのは羨ましいと。STAR-MINEの一員として今まで活動してきたが、今でも人前は苦手だ。いつもああなりたいと思い、切望していた。
今までは神凪律音という輝き、道をを照らしてくれる存在がいた。しかし・・・・その道を作ってくれていた存在がいるのはこのライブで最後。しっかりしないといけない。
そう思っているのは奏鳴も一緒だ。いつまでもヘッポコメンバーでいるわけにはいかない。アイドルに・・・・宮凪愛架に憧れ、入部した彼女。その愛架の遺伝子を継いだ律音はこのライブを最後にいなくなる。次期リーダーとしてしっかりしていかないと。
流奈は今までそつなくこなしてきたが・・・・それだけではいけない。歌が好きというだけでは・・・・これからダメなのだ。なにせPROJECT-STAR-LIGHTで優勝したのでメジャーデビューの権利を得ているのだ。月宵月華のようにプロ意識をもって臨みたい。それがいまの流奈の考え。
アイリーンは前座や中間トークでみせた月宵月華の話術を凄いと思っていた。母親は真面目な人であるし、自分は人に素直な心で接せない女の子だった。ましてや人前で話して笑いをとるような面白い話も出来ない。月宵月華を見習いたい。そう思っている。
女の子としての可愛さなどない・・・・そう思っていた翼。月宵月華やののか、美久のような女の子らしい女の子にあこがれていた。メンバーもみんな可愛いと思うし、口にはしていないが・・・・劣等感のようなものを抱いていた。しかし今はそんな自分でもアイドルとして自信もつき、頑張っていく気持ちも持てた。今日のステージに立てた。それだけでも進歩と思っている。
STAR-MINEの面々は何かしら欠点をもっており、月宵月華のような完璧を目指した。特に欠点のなさそうなののかでさえ、ただキュートさを追求していかず、かっこよさも持ちたいとおもわせる存在・・・・月宵月華。彼女たちに勝てたのが不思議なくらいと全員が思っていたが------
律音「皆!!あと半分だよ!!がんばっていこう!!」
やはりこの輝く存在があったからこそと思う。マイナスイメージから始まったこのライブでも、堂々ときらめきを放ち、堂々と今も観客に手を振っている。
STAR-MINEの進む道をいつも照らしてくれていた存在・・・・草薙律音。彼女はもう今日のステージが最期・・・・いなくなる。
道を照らしてくれた存在がいないのは全員不安だが・・・・これから6人で頑張っていかなければならない。
それぞれがきらめく存在として-----------------
律音「皆〜!!あと半分、楽しんでね〜!!」
淡い光を放つ律音がそう観客の叫ぶ。大歓声のなか、後半が始まる------------------
-----------------------------SCENE5へ-------------------------------
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