なんとか次の曲をやりたい律音は、観客をなんとか収めようと試みるが、帰れという雰囲気は変えられず。
やはり帰るしかないのか。そうメンバーに言おうとした・・・・時。
「これは何の騒ぎなのだ」
観客の後ろからそんな声が。観客が後ろを振り向いて・・・・・・・・
跪いた。それで分かったが、やってきたのは月宵月華の3人だった。皆が閣下と称しているその人物が律音の許へ。その際に観客から事情を聞かされた此花は、跪いている観客を見下ろし、睨む。
此花「ほぉ。我の・・・・許可・・・・のぉ。ならば、あたりで歌っておる者達も同様に我の許可が要るのか?そんな事、誰が決めた?ここは歩行者天国である。みなに公平であるべきじゃろう?」
「しかし閣下、そいつらは月乃宮プロダクションと共謀して・・・・ですね・・・・閣下もそれで負けたんですよ?抗議しにいったほうがよろしいんでわ」
此花「抗議?なぜだ?我々は正々堂々と勝負し、負けた。そこに何の蟠りもないわ。それに、STAR-MINEの優勝がもともと決まっていたものではない。それはお前達もわかっているだろう?」
「決まってたんですよ閣下。PROJECT-STAR-LIGHTはSTAR-MINEを優勝させてデビューさせるための茶番だったんですよ。閣下こそ、なんで優勝が決まってないなんて?」
此花「愚か者が。審査員は誰だった?主催者側が用意した審査員だったか?否。視聴者の人気投票だった。皆の心をつかむライブができたからこそ優勝できた。違うか?」
「「「「「それは・・・・・・・・」」」」」
辺りにいた人は此花の言葉に、押し黙った・・・・確かに大会に審査員はいなかった。完全なる視聴者による人気投票による勝敗を決したもの。裏でなにかしようとも、日本国民全体を根回しできるものではない。それがわかっているから反論もできない。
葵「このまま説得できそうだね」
結菜「うん。ここは閣下に任せよう」
「し、しかし、宮凪愛架と水鏡言葉の娘がいるなんて卑怯でしょう」
此花「誰の娘かなど関係ないわ。律音も翼も最初からこの域に達していた訳でもあるまい?みなもSTAR-MINEのHPは知っておろう?公開されている楽曲動画は最初からこのレベルだったか?こやつらも練習し、努力を続けた結果である。まぁ負けたのは悔しいは悔しいがな」
「閣下・・・では・・・・こいつらを認めると?このままここで歌わせてもいいと?」
此花「当然である。負けた相手をここで歌わせないという、そんな狭小な輩と一緒にするでない。我は内田さつき源流の吸血鬼なるぞ!!」
「ですが閣下------------」
此花「お前達・・・・まだ我に口答えするか?血を吸うを通り越して、首を食い千切るぞ?」
「「「「「「ひいっ!?」」」」」」
不気味な笑みを浮かべて観客を見回す。おいおい此花。観客を恐怖に陥れてどうする・・・・
此花「それにこやつらは我々のHPに一時期書いておったが、STAR-MINEは月宵月華の下僕ユニット。別にアキバで活動してもかまわんわ」
律音「下僕・・・・・・・・」
此花「ま、まぁ今は盟友の契りを交わした仲(友達と言いたいらしい)だがな。律音。ライブはもう終いか?」
律音「ううん。あと2曲あるけど」
此花「ならみせてもらおうか。優勝したSTAR-MINEの、今の姿を。燿とやら。曲を」
燿「え?あ、お、オッケー!!」
燿はパソコンを操作し、次の曲を再生する。律音達は次の曲のフォーメーションの立ち位置に移動し、ライブの続きを始めた。最初はブツブツとまだいっていた観客も、途中から静かに聞いていた。
葵「閣下、おつ〜」
結菜「なんとか事態が収拾したようね」
此花「ふん。観客共が愚か過ぎなのだ。お前達もみておけ。我々を負かせた者達の今の姿を」
葵&結菜「うん」
此花のおかげでライブも続行2曲目が終わるころには観客はもうブツブツと何かをいう者はいなくなった。このまま3曲を終えられそうだ。
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