12時半。それが集合時間だった。決勝戦イベントは14時から。早めの現地入りとなる。集合したメンバーは、その会場の大きさに・・・・・口をポカーンとあけてみていた。
収容人数5万を誇る巨大イベント会場。その外観は真っ白。つい最近完成したばかりの月乃宮スーパーアリーナ。楕円形のおしゃれな外観に、建てられたばかりのまっしろなホワイトカラーがさらに綺麗さを増す。かつて十数年前にヤマタノオロチによって壊滅させられたアリーナは今年やっと創り直しが完成したばかりだ。つまり、この決勝戦が新しくつくりかえられたアリーナの最初の使用になるわけだ。
その大きさに圧倒されているメンバー。驚いていないのは所有者のアイリーンだけだった。
一同は思う。「こんな巨大ステージで歌うのか」と。
アイリーン「つい最近完成したばかりです。最初の使用目的がコレですから、名誉に思いなさい」
奏鳴「いえ!!めっちゃ重いんですけどその言葉!!」
奏鳴が速攻で突っ込む。これだけ大きい会場で歌うのは全員が初めて。アリーナのおもてにはすでに人、人、人、人。たくさんの人で賑わっていた。
・・・・・・・・勝手にどっちが勝つかのトトカルチョをやっている人もいたが・・・・まぁとりあえず無視しておくことにした。
美久「だ、大丈夫かなぁ・・・・ちゃんとやれるかな・・・・」
翼「さすがに自信がないよ」
流奈「この会場、いっぱいにお客さんくるのかなぁ・・・・」
アイリーン「前売券は全て完売しているそうです。うめつくされるのはもう決定しています」
律音「や、やれるかなぁ・・・・」
ののか「やれるか、じゃなくてやるのよ!!のの達をかぶりつきで観られる人から、豆粒にしかみえない人達まで楽しめるステージにしないといけないわ。とはいえ、そんなポップな曲をひっさげてきたわけじゃないけど」
燿「ののかちゃんの言う通りだ。’ACROSS’がどんなチームかはわからないけど、会場やネット放送、テレビ放送などで満足のいくステージにしたほうが勝ちだ」
アツく語る燿に賛同する声が背後から聞こえる。燿の背後には・・・・真冬でグラサンをつけている愛架と言葉がそこにいた。グラサンで変装しているようでも、計り知れない・・・・オーラというものを感じる。これがトップアイドルに上り詰めた人なのだろう。
2人揃って応援に来てくれたのかと聞くと、実は決勝の前座で歌う事になっているらしかった。全く何にも聞いていない一同は唖然。他には現代のMEMORIESとTRINITY-WINGSも前座をやるらしい。
なるほど。それでこの客の入り様か・・・・と律音はあたりを見回した。決勝をみにきた人もたくさんいるだろうが、前座目的の人も少なからずいるだろう。「またあとでね」と2人は先にアリーナに向かっていった。
その後、草薙家の人々だったり、メンバーの親類友人達が応援に駆け付けてくれ、声をかけてきてくれた。中には校長まできていた・・・・。
流石にここまで応援されては無様なステージにはできない。最終リハをするべく、メンバーもアリーナへと入っていく。
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