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2015年08月29日13:49

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ジャンボ鶴田怪物伝説(203)

カンサスを離れた後の馬場、鶴田はフロリダへ移動し天龍と合流、82年2月20日にはフロリダ州セントピータースバーグ・ベイフロントセンターアリーナでの興行に出場しています。

この日は日本テレビによる収録がありました。

特筆すべきは日本テレビ収録によるアメリカ遠征に天龍が初めて参戦したことかと思います。

馬場、鶴田による遠征はこれまで何回もありましたが他の全日本所属日本人選手の試合出場はなく、前年81年天龍がビル・ロビンソンとのタッグで馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座に挑戦してブレイクしたことにより、ポジションがオーバー。第3の男として会社も売り出しにかかりました。

これも松根光雄新社長の方針によるものでした。

この日はスタン・ハンセンとブルーザー・ブロディの超獣コンビが再結成後初の合体。鶴田、天龍組と対戦しました。

ハンセンとブロディは若手時代にルイジアナ、オクラホマでタッグを組んでいたことはありましたが、WWWFでも入れ違いでお互いにトップになってからはアメリカでは組んだことはありません。

ハンセンもブロディもフロリダではこの時仕事をしておらずあくまで日本でのTVテーピング向けに組まれたカードです。

ここが馬場の用意周到というか、昔からのプロレスビジネスのセオリーを重視している所以です。

プロモーターである馬場が呼んで日本でタッグを組ませているのは明らかですがアメリカで全日本を壊滅させる為にタッグを結成した後に日本へ乗り込んで来る、という古典的なストーリーをきちんと踏襲しています。この感覚は新日本プロレスにはない所作と言っていいでしょう。

試合はリング内でブロディが天龍をハンセンに向けて飛ばし、待ち構えていたハンセンがウェスタン・ラリアット一閃!6分13秒ハンセンが天龍を体固めでハンセン、ブロディ組の勝利。

4月のグランド・チャンピオン・シリーズには揃って全日本に来日するハンセンとブロディ組の壮絶な「予告編」となりました。

馬場は79年4月に1度全日本に来日したアイアン・マイク・シャープとシングルで対戦し16文キックからフォール勝ち。

カンサスに次いでフロリダにも来たアンドレ・ザ・ジャイアントはアイアン・シークに体固めで勝利。

今回は全日本プロレス側として参戦のインターナショナル・ヘビー級王者ドリー・ファンク・ジュニアは未来日の黒人の若手精鋭、ハックソー・ブッチ・リードとの王座防衛戦。

リードは後にWCWでロン・シモンズとのザ・ドゥーム(91年に新日本へ来日)で活躍する大型で飛べる黒人レスラーでしたがまだこの時はキャリア不足を露呈。

12分36秒、リードのオーバー・ザ・トップロープによりドリーが反則勝ちで王座を防衛しています。

この日はスペシャルマッチとしてバトルロイヤルが2試合組まれ、各2選手が勝ち残り、勝ち残った4選手がバトルロイヤル形式で対戦するという豪華な「お祭り」でした。

バトルロイヤル第1試合にはアンドレ、馬場、鶴田、天龍、ジェリー・ブリスコ、デビット・フォン・エリック、アイアン・マイク・シャープ、アイアン・シーク、ドン・ダイヤモンド、アバランチ・タイラー、エリック・エンブリー、エル・グラン・アポロにアメリカ遠征中だったチャン・チュン(桜田一男)、大仁田、渕が出場。

途中、馬場とアンドレがリング上で対峙している写真がプロレス誌82年4月号のカラーグラビアに掲載され話題となりました。

写真だけ見ると決勝に両雄が残った感じですが、おそらく見せ場作りの為に他の選手が一時的にリング下に降りたかと思います。

バトルロイヤル第1試合はオーバー・ザ・トップロープによりアンドレと伏兵のアバランチが勝ち残り。

バトルロイヤル第2試合はドリー、テリー・ファンク、ハンセン、ブロディ、ジャック・ブリスコ、ジェリー・ローラー、ディック・スレーター、ミスター・レスリング2号(ジョニー・ウォーカー)、ブッチ・リード、スウィート・ブラウン・シュガー、ルーファス・ジョーンズ、テリー・アレン(後のマグナムTA)が参加。

テリーとローラーが勝ち残り。

決勝戦としてアンドレ、アバランチ、テリー、ローラーの4人がバトル形式で対戦しアンドレがオーバー・ザ・トップロープで優勝を果たしています。

メインイベントはNWA世界ヘビー級王者リック・フレアーがマイク・グラハムの挑戦を受けて防衛戦を行い、フレアーは足4の字固めにグラハムを捕らえましたがグラハムはこれを反転させて切り返し。

足4の字は裏返されるとかけた方が痛くなると言われ、たまらずフレアーはロープエスケープ。

しかしグラハムはレフェリーのブレイクの声を無視して4の字を解かず、フレアーを攻め続けて15分28秒、レフェリーはフレアーの反則勝ちを宣告し王座防衛。観客からは大ブーイングが起きています。

フレアーにとってはプロモーターであるエディの息子、マイクに花を持たせたに過ぎない試合でした。

この大会は82年2月27日に全日本プロレス中継でオンエアされ鶴田、天龍組vsハンセン、ブロディ組、馬場vsシャープ、ドリーvsリードが放送されました。アンドレの試合の放送はなく、かつてニューヨーク・MSGからの中継でハーリー・レイス、ミル・マスカラスの試合を確信犯的に放送し馬場が激怒したテレビ朝日のようなことはしなかったです。
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