それぞれ観光やデートから帰ってきた後の夕食。一同の視線はアイリーンと燿に向けられた。顔を向けたのではなく、チラ見という感じで。
連日のおかしい様子からどうなったのか。2人が両想いなのは皆も感づいているところだが、あのツンのアイリーンがデレになったのか。
アイリーンの挽回デート。成功したのか失敗したのか-----------
夕食の席では・・・・普通に話をしている。旅行に来てからのツン具合でこじれる前の様子に・・・・とりあえずは旅行に来る前の現状維持くらいの関係までには修復された・・・・とみていいのだろうか。とりあえず失敗したわけではなさそうなので、そこは一安心だ。
夕食後、アイリーンを呼び出した征刃。ベランダにでて今日の成果を訪ねた。先のデートの時よりはいい感じにはなれたようだが、やはりツンデレアイリーン。いきなりデレという訳にはいかず、少々ツンが出てしまったようだが、概ね成功といえる結果ではあったらしい。それを聞けて一安心だが、出来ればデレてほしかった。
・・・・いや、これからアイドルとしてやっていくにあたり、デレデレではマズいか。そう考えると、このくらいでちょうどいいのだろうか。征刃の両親はなんとか隠し通しきれたようだが・・・・アイリーンにはそれができそうもない。
『アイリーン「この方がわたくしのダーリンですわ!!わたくしたち、ラブラブですの!!全世界の方々、よ〜くご承知くださいませ!!おーほっほっほ!!」』
記者会見でそう高々と宣言するアイリーンが脳裏に浮かんだが・・・・・・・・
ない。これはない。これではカップルというよりバカップルだ。アイリーンの性格からしてそれは・・・・・・・・
ないとは言い切れないところがあったりなかったりだった。
アイリーン「征刃さんありがとうございます。おかげで勇気をもって今日にあたれましたわ」
征刃「よかったじゃん。まぁ元の関係に戻ったってだけかもしれないけどな。まぁこの北海道での事もいい思い出になるさ」
アイリーン「だといいのですが。とにかく、これで憂いは解消されました。また東京に帰って関東大会に向けて頑張りますわ。ところでそちらはどうだったのです?」
征刃「俺・・・・か。困ったよ。妹2人とはまた違った感じでさ。儚いというか・・・・危なっかしいというか・・・・なんかこう守ってあげたくなるというか」
アイリーン「ミルフィーは昔から引っ込み思案でしたから。そのミルフィーが貴方をデートに誘った」
征刃「余程勇気が要っただろうなぁ・・・・」
アイリーン「大事にしてあげてくださいな」
征刃「姉としてそれでいいのか?俺なんかにあんな妹任せて」
アイリーン「貴方だからこそ安心して妹をお願いできます。どうかよろしくおねがいします」
なんか月乃宮財閥長女に任せられてしまった。公認の仲??になってしまった征刃とミルフィー。
照れる征刃とそれを微笑んでいるアイリーン。その様子を見ていた人影・・・・。・・・・また燿だった。
(よく会話が聞こえなかったけど・・・・’それでいいのか?俺なんかに’・・・・’貴方だからこそ’・・・・’よろしくお願いします’・・・・それってつまり・・・・)
告白現場を見てしまった気分だった。いや、実際そうなのだろう。燿は静かに自室へと戻って行った。
堪えた。これは堪えた。お詫びとはいえ今日デートに誘ってもらえたので実は少しは望みがあるかと思ってしまったが、実際目の当りにすると、やはりショックだ。
中学の入学式で一目惚れをしてから1年半。その想いが届かず消えた瞬間だった・・・・。
と思っている燿。
さぁ勘違いのすれ違いが始まってしまったぞ?一体どうなることやら・・・・??
-----------------------------------FINALへ-------------------------------
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