函館に向かったアイリーンと燿は、デートを楽しんでいた。入った店のほとんどはオルゴールやガラス細工の店ばかりだった。見た目は綺麗でも月乃宮の屋敷にあるものに比べたら安物ばかりだが、アイリーンは目を輝かせて見入っていた。職人の生み出したガラス細工に見入っていると、燿がそのうちの1つ、猫を象ったガラス細工をアイリーンにプレゼントした。
アイリーン「こ、このようなものを・・・・た、高かったでしょうに・・・・」
燿「まぁ中学生のお小遣いじゃちょっとね。まぁ今回の記念って事で。まぁお嬢様の家にはもっといいものがあるだろうけど」
アイリーン「そ・・・・そうですわね!!ま、まぁせっかくなので、頂いてもよろしいですが!!」
燿「うん。もらってくれるとうれしいな」
アイリーン「そうですか。ならしかたないのでいただいておきますわね!!」
そっぽ向いてそんな態度を撮っていたが、実はうれしかったりする。ただ素直じゃないだけで。
その後も函館の街を歩き回り、夜を待って夜景をを楽しんだ後、別荘へ帰った。
アイリーンはベッドに潜り・・・・1人落ち込む。
(ああ・・・・わたくしったら・・・・本当に可愛気がない・・・・)
プレゼントをもらってからもアイリーンは素直じゃない態度をとってしまった。きっと幻滅されただろう。だが、公開してももう遅い・・・・。
本当は嬉しかった。あまりないであろう小遣いで函館のガラス細工は高いだろうに。あの後もいろいろと話題を振ってくれたのに興味無さげにしてしまったり、北海道の夜景も綺麗でいい雰囲気だったというのに・・・・
やはり素直にその雰囲気を楽しめばよかったろうに・・・・素直になれなかった。本当に可愛気がない。
別荘に帰ってきて別れる時の燿の悲しそうな表情が脳裏にやきついている。
燿を傷つけてしまっただろう事は間違いない。今回ばかりは堪えた。精神的に堪えた。どうして自分はこんなに素直じゃないのか。自分の性格が恨めしい。
しかし、今回の事で1つ分かったことがある。出かける時に言った’シロクロ’はついた。
認めよう。自分は燿に好意をもっている。それは分かったのだが・・・・。
(嫌われてしまった・・・・)
2日前といい、燿はデートを盛り上げようとしてくれていた。しかし自分の態度のせいで・・・・徒労に終わったと思われただろう。
実際はアイリーンの彼に対する好感度はかなり上がっていた。こうして後悔してベッドの中で泣く程に。
これからどうしたらいいのだろうか・・・・。明日から顔を合わせづらい。悶々と考えても考えがまとまらないし眠れないので、夜風にあたりに出た-------------------
--------------------------------SCENE(9-2)へ----------------------------
ログインしてコメントを確認・投稿する