全日本プロレス暮れの祭典81年「世界最強タッグ決定リーグ戦」は11月27日、後楽園ホールで開幕しています。
参加チームは前年度優勝のインターナショナル・タッグ王者チーム馬場、鶴田組、ドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンク組のザ・ファンクス、ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組、ハーリー・レイス、ラリー・ヘニング組、タイガー・ジェット・シン、上田馬之助組、ザ・シーク、マーク・ルーイン組、バロン・フォン・ラシク、キラー・カール・クラップ組、天龍源一郎、阿修羅・原組、グレート小鹿、大熊元司組の9チームがエントリー。
アブドーラ・ザ・ブッチャーの新日本移籍により前年迄とはガラリと顔触れが一新されています。
77年の世界オープン・タッグ選手権から5年連続出場は馬場、鶴田組とファンクスのみ。
馬場、鶴田組はこの年は2人共インターナショナル・タッグ王座とそれぞれ保持しているPWFヘビー級、UNヘビー級から一度の王座転落もなく、安定した1年であり王者のまま連覇を果たしたいところです。
ファンクスは前年最終戦、12月11日蔵前国技館で馬場、鶴田組に時間切れ寸前にリングアウト負けを喫し優勝を逃しているだけあり、オープン・タッグから通算して3度目の優勝を達成したいところでした。
初出場のブロディ、スヌーカ組は前のジャイアント・シリーズで初タッグを結成、馬場、鶴田組、ファンクスと互角の引き分けに終わっており、この3チームによる優勝争いとなる事が予想されました。
この年の最強タッグの参加チーム発表は10月20日に一度発表第1弾がありシンとシーク組が発表されています。
以前、シン、上田全日本移籍の項で「2人の移籍は個別に馬場と折衝が行われ、結果的に両者がタッグを組んだ」と書きましたが当初シン、上田はいずれも馬場との交渉の際にシークのパートナーの座を狙っていたのは確かです。
しかし、地方巡業ではあまり日本に来なかった(デトロイトのプロモーター兼スターレスラーだった為長期の遠征が出来なかった)シークよりも知名度の高いシン、上田の凶悪コンビの方が客が呼べると判断した馬場が全日本においてもシンと上田を組ませました。
従ってシン、シーク組はダミーチーム、もしくはこのリーグ戦のみで仲間割れだった可能性は高いと言えます。
結果的にシンが「上田と組みたい」と言ってシン、上田組のエントリーが決まり、シンの裏切りに怒ったシークがデトロイトで抗争をしていたルーインを口説いてパートナーに指名した、と言うのが当時の経緯になっています。
このあたりのデティールは竹内宏介さんの案かと思われます。
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