県予選当日。月乃宮シャルリーゼロッテが挨拶、風祭史記が司会で進めるなか、律音達は控室へ。各県大会は参加グループが多いので、前半後半という形で2日にかけて行われる。律音だけ、開会式に参加。そのまま歌う順番を決めるくじ引きをしてくる予定だ。県大会勝ち抜け方式は審査員の審査ポイントに加え、大会スタッフによる生放送でインターネット動画サイトに生放映され、人気投票も行われ、その総合得点で競われる。インターネット投票がその場でできるので、実際のところは歌う順番での印象度合による有利不利は発生しない。しかしどこに投票するか迷った場合はやはり後々の順番のほうが脳裏に残りやすく、投票してもらえる可能性はある。もし先の方になってしまえば、余程いいパフォーマンスをしなければ視聴者の脳裏には残らないだろう。
さて。同じ控室になったほかの参加グループに挨拶すると、特にやることはなくなる。一応ステージが見られるように大型モニターが設置されている。ヒマだったので、東京地区予選開会式を見ている。5人の他にいるのはマネージャーの燿と取材で同行した響介と鳴鈴。広報部の2人は今しか取材できないので、ほかの出場者にインタビューをして回っていた。
・・・・なぜ今しかできない?会場は撮影禁止だから。
インタビューしている2人を眺めていると、ステージ順を決めるくじ引きが始まった。街頭福引のような大きな箱に、三角クジが入っていて、そこに数字が書かれているらしい。若い数字ほど、先になる。ちなみに出場グループは50組。25組づつの2日構成。1番から25番が1日目、26番から50番が2日目、という事になる。
並んだ順にくじ引きを引いていき・・・・律音の番がやってきた。クジの箱に手を入れ・・・・クジを引く---------------------------
律音が引いた番号は・・・・43番・・・・・・・・。
美久「明日ですね」
翼「ぼちぼちなところだね」
流奈「すんごいトコ引いたね律音」
律音「誠に申し訳ありません」
律音はまた土下座。一体なにを謝罪しているのかというと・・・・
43番。それ自体は別にどうという事はない。1、25、26、50というトップかトリを引かなければ。
しかし・・・・やはりこれは謝るべきだろう。
なにせSTAR-MINEの前・・・・42番は・・・・月宵月華なので・・・・。
アイリーン「月宵月華の直後・・・・嫌でも比べられますわね・・・・」
燿「ま、まぁ・・・・ドンマイ?」
律音「誠に申し訳ありません」
流奈「べ、べつに大丈夫じゃない?1位だけならまだしも、3位までが勝ち抜けなんだし」
ののか「そうね〜。吸血鬼此花が勝つか、小悪魔ののかが勝つか、勝負うにっ☆」
アイリーン「あら?これってイロモノ対決大会だったかしら?」
律音&美久&流奈&翼「ん〜ん」
全員首を横に振った。
ののか「イロモノって何よっ!!ひどっ!!」
そんなやりとりをしていると、控室に月宵月華がやってきた。なぜか学校の制服らしいブレザーに、黒いマントをみにつけて。ただし此花だけ。
此花「ふふふ。みなさんごきげんよう。月宵月華、ここに降臨。宵闇の月夜に、我が吸血鬼の襲来に震え恐じなさい!!」
・・・・と、美久が携帯をみる。
美久「あの・・・・宵闇って・・・・今、午後4時で未だ表も明るいですけd------------」
此花「ODAMARI!!!!そういう突っ込みをする無礼な輩は・・・・我が牙の餌食にしてくれますわよ・・・・?」
美久「ひぃっ!?」
翼「牙の餌食なら僕がなるよ」
美久「翼さ〜ん・・・・」
此花「へぇ?プリンス気取っていると後で後悔する事になるわよ?・・・・確かあなた達、私達の次だったわよねぇ?・・・・よろしくたのみたいわねぇ。ふふふ」
と手を差し出される。握手・・・・という事だろうか・・・・?翼も手を差し出し、握手をする。
その刹那------------
此花「ぐ・・・・ああああぁぁぁぁぁ!!!!」
急に握手した手をおさえて苦しみだす。一体何事かとみてみると、握手した手が少々黒いような・・・・
此花「ぐ・・・・あああ・・・・あ・・・・なた・・・・まさか・・・・エクソシストなの・・・・か・・・・?」
翼「エクソシスト?一体何のことだい?」
此花「ぐ・・・・自覚なしって訳。タチの悪い。いいわ。私を苦しませた罰はステージでつけてあげましょう。明日を心して待ってなさい。ではまたね律音。行くわよ葵、結菜」
律音「あ、うん。また明日・・・・」
葵「じゃあ皆、またね」
結菜「・・・・また・・・・」
此花は葵と結菜を連れ立って控室を出ていった。その時、目の前にどこかでみた女性がいた。
皆ご存じ、水鏡言葉だった。
言葉「あ、月宵月華の月咲さん」
此花「あら・・・・水鏡言葉さん。ご、ごきげんよう。どうしてここへ?」
言葉「娘達の様子をみにね。愛架はここにくると騒ぎになるから観客席にいるけど。変装して。ところで・・・・どうしたの?顔色悪いけど」
此花「どうもこうもないわ。あんたの娘と握手したらこの通りよ」
と、握手した手を此花にみせた。「あっちゃ〜・・・・」と言葉は苦笑い・・・・。
言葉「此花ちゃんってたしか、吸血鬼って豪語してるけど・・・・もしかしてホンモノ?」
此花「あの子、内緒にしてくれたようね。ええそうよ。私は本物の吸血鬼よ。代々続く、内田さつきの血脈のね。まぁあなたに言ってもわからないだろうけど。で、あの子、何かの能力者?」
言葉「そう・・・・本物の・・・・。じゃあ私も秘密を明かしちゃおうかな。あの子ね、私の内に秘めるクシナダという神巫女の祓魔のカを受け継いでるの。だからそうなっちゃったのね」
此花「は?クシナダってあの日本神話にでてきたヤマタノオロチの8人目のイケニエの?うそでしょ?」
言葉「あら詳しいのね。そうそのクシナダさんの転生体の魂が私の中にいるの。そのカが遺伝しちゃったのね」
此花「・・・・・・・・水鏡翼・・・・・・・・もうあの子に触るのやめとこ・・・・。そしてあしたリベンジしてやるわ・・・・!!」
言葉「あははは・・・・・・・・」
翼「・・・・・・・・っ!?(ビクっと震えあがる)」
律音「・・・・?どしたのつばちゃん」
翼「あ、いや・・・・今・・・・怖気(おぞけ)が・・・・」
律音「・・・・??」
知らず知らずで恨みを買ってしまった翼だった・・・・・・・
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