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2015年03月16日08:50

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気になるあの子は吸血鬼〜Youre Territory〜(2)/SS

ぶつかった少女に手を引かれて裏路地へ。表通りのどこか夢世界のような場所ではなくなり、パソコン関係の新品、中古、ジャンク、その他機器のパーツなどの店が連なる路地で止まった。どこをどう走ったのかは分からない。1人で戻れと言われたら確実に迷子だろう。「ここまで来れば大丈夫ね」と律音の手を放す。


「あんたね、あんな大声だしたらバレるでしょ?」


そんな事言われても大声をだしたのはののかだ。しかし反射的に謝ってしまう律音。


律音「あの・・・・月咲此花さんですか・・・・?」


遠慮がちにきいてみると腕組をして偉そうな態度で「そうよ」と答えた。どうやらののかの予想はあたっていたようだ。


此花「これでもアキバじゃ有名人なの。騒ぎになったら面倒くさいから帽子とグラサンで変装してたし、アソコでバレたら何だから逃げて来たの」


律音「月宵月華の月咲此花さんですよね?」


此花「何で2度確認?」


律音「えっと・・・・動画でみたのとずいぶん違って普通っぽいから・・・・」



学校で燿が見せてくれたHPと動画の此花はもっと怪しい雰囲気を放ち、どこか悪魔チックだったし、言動もどこか中二病というか・・・・電波的な言葉を発していた。しかし目の前の月咲此花は・・・・普通だ。


此花「アレが素な訳がないでしょう?キャラ作りよ、キャラ作り」


律音「あ、なんだ。じゃあ吸血鬼にというのはキャラだったんですね」


此花「・・・・それは本当だとしたら?」

律音「へ?」



此花は急にニタァと不気味な笑みを浮かべ、律音に近づいてくる。恐ろしくなって後ずさりするが、建物の壁に追いやられ、逃げ場をなくす。殺人犯に追いつけられた人のように涙目でおびえていると、急に此花が大笑いした。



此花「ははは!!あはははは!!大丈夫よ。襲ったりしないから。吸血衝動もないし、血を吸わなきゃならないのは年に幾度かしかないから」

律音「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのー・・・・・・・・・・・・それは・・・・・・・・・キャラ・・・・・・・・・ですよね?」


此花「どうかしら〜?ふふふ・・・・ふふふふ・・・・」


律音「ひぃ・・・・」


此花「まぁいいわ。襲おうとしたのは冗談だから、怯えなくていいわ」


と言って律音を自由にする。律音はホッとした半分、やはり怖い。なにせ・・・・襲おうとしたのは冗談らしいが、吸血鬼じゃないとは言っていないのだから・・・・。


吸血鬼なんて本当にいる訳がない。とりあえずそう思う事にした。


此花「ま、ちゃんと答えてあげるわ。そう。私は月宵月華の月咲此花。中学2年生。14歳」

律音「あ、プロフィールにあった何万という年齢はウソなんですね」


此花「吸血鬼っぽいでしょ?吸血鬼だけど」



ぶっちゃけられた。いいのか・・・・カミングアウトして。



此花「次は私が質問する番かな?あなた、STAR-MINEの神凪律音ね?」


律音「え・・・・どうして・・・・」


此花「ふふふ。・・・・あ、そろそろお昼ね。ちょっとお昼にしながら話しましょ」


と言いつつ歩き出す此花についていくと、JR山手線の線路に近い場所にナクドナルドがあった。そこに入っていく。律音もそれに続いた。



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