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2015年03月02日13:50

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セルフプロデュース〜Rookie producer 〜(F)/SS

数日後の下校中。練習を終えたアイリーンは風祭燿と一緒に下校していた。東京予選が目前の今、先週時間も長くなっている。暦は7月。学校に遅くまで残っては練習し、暗くなったら帰る・・・・を毎日行っていた。そして超絶お嬢様を今、月乃宮邸まで送って行っているところである。

アイリーンは車での送迎はしてもらっていない。徒歩通学をしている。ボディガードもつけていない。窮屈だから。なので、アイ活部唯一の男である燿(部員なのか?)が送っている。帰る方向は少々違う。遠回りになってしまうが、彼はそれを由としている。


アイリーンのそばにいられるから。2人きりで。


実は燿はアイリーンに好意をもっていた。アイリーンのファンや取り巻きのような憧れのようなベクトルの好意ではなく、1人の女の子として好きなのだ。


きっかけは何だったろう。・・・・いや、きっかけなどは・・・・ない。そんな出来事はなかった。ただ1年前、中学にあがって入学したての頃。彼女をみて一目惚れした。それ以来、密かに想っているのであるが、今のところ誰にも言っていないし、相談もしていない。


アイリーン「申し訳ないですわね。遠回りになってしまいますのに。べ、別にわたくしは送ってもらおうとはおもってないんですからね!!律音が送ってもらえって言ってたからこうして送らせているのですから!!別に貴方といたいからとか、勘違いなさらないで!!お分かり!?」


燿「あ、うん。それは分かりきってるんだけど」

それは重々わかっていた。高根の薔薇のような彼女に自分の想いが実る事はない。想いを告げたところで届かないのもわかっているだから・・・・アイ活部のマネージャーとして、そしてアイリーンとこうして下校している時間が大切な時間なのだ。いくらマネージャーになったとはいえ、教室などで話しかけたりはしない。クラスも違うし、取り巻きに殴り飛ばされるだろう。六土響介じゃないのだから、怪我するだろうし・・・・。彼女と会話するのは部活の時と、今だけなのだ。



アイリーン「・・・・わかりきられても、それはそれで何だか癪ですわね・・・・。まぁいいですわ。とりあえず、何か話でもなさい」


燿「話?」


アイリーン「何でもいいですわ。テレビ番組の事、学校での出来事。貴方の趣味の事でもいいですわ。今思ったのですが、貴方の事は部活での貴方しか知りませんですし。こ、断っておきますが、貴方の事が知りたいとか個人的に想ってるわけではないですからね!?同じ部員としてある程度は知っておいた方がいいと思ったからです!!そこはよろしくて!?」


燿「あ、うん。わかった。じゃあ僕が意味、’STAR MINE’のページデザインや曲の編集とかしてるけど、それについっての話でいいかな。何がどうなってそんな技術を教わったのか」


アイリーン「いいですわよ。確かお父様・・・・史記さんに教わった・・・・でしたわね?」


燿「そう。タレント兼プリデューサーの親父から教わったんだけど-------------」


月乃宮邸に着くまで燿は身の上話を続けた。冗談を交えれば笑ってくれた。しかし楽しい時間ほど、あっという間・・・・というもの。アイリーンは「今日もありがとうございました。ではまた明日。ごきげんよう」と別れの挨拶をして、邸内へと入って行った。


アイリーンの姿が見えなくなると・・・・深いため息をして、先ほど帰りながら会話した事を振り返る。


・・・・うん。へんな事は話してないよな。


今日も彼女の笑顔をみる事が出来た。今はそれで十分。いつかそれで満足できない時が来るかもしれないが・・・・その時は・・・・想いを口にしてしまおうか・・・・



燿「いやいや。断られるに決まってる。・・・・今はこれでいいんだ。告白して断られたら・・・・部にもいづらいし・・・・」


退部して距離を置かなければならないなら、この想いはしまっておいたほうがいい。


そんな事を想いながら・・・・帰路についた燿。どうやら諦めた感じではあるが・・・・これから2人はどうなっていくのだろうか・・・・??



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