セレナ「お待たせいたしまいた」
「セレナ。一体何なんだい?大事な話があるというの----------」
セレナはシーラと別れ、両親を連れてきた。と同時に、シーラも義理の両親を連れてきていた。4人がそれぞれを視認した途端、動きが止まる。
マリア「あ、あなた方は・・・・」
「シンデレラ・・・・私は・・・・」
シーラ「まってお母さん!!ちゃんとお話しようよ!!このままじゃ私、ダメだと思うの。話し合おう?ね・・・・?」
「わかった・・・・」
シーラの両親は渋々ながら頷いた。
シーラがやろうとした事。そして心残り。これだけは・・・・解決しておきたかった。
女子高生探偵としての最後の仕事だ。探偵の仕事ではないが、これだけは解決したかった。
月乃宮と紡音の和解。とはいえ、当事者ではないシーラには引き合わせて話をさせるくらいしか出来ない。
しばらく無言の嫌な沈黙が流れる。送別会にやってきたシーラの友人たちは成り行きを見守っている。
最初に口を開いたのはマリア。土下座・・・・まではしなかったが、深々と頭を下げた。1度は謝罪はしているようだが、人が1人・・・・互いの家にとって大事な少女を失ったのだ。その深々とした謝罪に・・・・シーラの義理の両親は頭をあげるように言う。
シーラ父「たしか菜花が死んだ時もそうして謝ってくれたな。あの時は頭ごなしに怒鳴りつけて追い返したものだが・・・・今思えば・・・・君の所為でも何でもないのにな。あの訳のわからない・・・・ファントム・・・・だったか?あれとの戦いで命を賭けて君や仲間。そしてこの東京すらを守ってくれた。ロイ君から後で聞いたよ」
マリア「ロイさんから・・・・?」
シーラ母「ええ。あなたが帰ったあとだったわ。喋る犬に驚きはしたけれど、話を聞いているうちにわかったの。あなたに怒りをぶつけたのは間違いだったと」
マリア「おじさま・・・・おばさま・・・・」
シーラ父「頭ごなしに怒鳴り散らして追い返してしまったからな・・・・君に会いづらくなってしまってね。こんな長い年月が経ってしまった。私も謝罪しなければな。すまなかった。本来はもっと話をして理解しあう必要があったのにな。あの時の所為で、君は今も菜花の死の罪を背負い続けてきたのだな・・・・。その何だ・・・・コレ(シーラの母)も私ももう君に怒りなど抱いてはいない。逆に話もロクに聞かずに怒鳴り散らして追い返したのを申し訳なく思っている。あれから随分と経ってしまったが・・・・私達、やり直せるだろうか?」
マリア「許してくださるのですか・・・・?一緒に死ぬ筈が生き残ってしまった私を・・・・?」
シーラ母「先程この人も言ったでしょう?あなたは悪くない。悪いのはファントムというのでしょう?ごめんなさい。今までずっと罪を押し付けてて・・・・。わたしからもお願い。以前の関係に戻りたい」
涼「よかったじゃないかマリア。なぁ雅輝」
雅輝「母さん。さぁ----------」
雅輝はマリアの手を取って、シーラの義理の両親の手をとらせた。マリアの瞳から涙が伝う----------------
マリア「ありがとうございます・・・・わたし・・・・わたしも・・・・おじさまとおばさまと以前の関係にもどりたいです・・・・」
3人が抱き合うと、あたりから拍手喝采が。全く何の話かわからないであろうが、なにかの件が解決したと汲み取って拍手してくれているのだ。
シーラ「よかったねお母さんお父さん。これで私も・・・・・心置きなく行けるよ・・・・」
シーラの母「ありがとうシンデレラ・・・・・」
雅輝「めでたしめでたし・・・・かな」
セレナ「そうですわね」
これで心残りはない。これで心置きなく幻想世界へ帰ることができる。
と思っていたのに・・・・雅輝を目で追ってしまい・・・・・胸が痛い。自分の心を偽ってまで別れた人-----------------
本当に心残りはないのか-------------------
(そう。これでいい。これでいいんだ。私はなんの心残りも・・・・・・・・)
本当にそうか?シンデレラ。
その疑問にすら背を向け、パーティに戻った・・・・。
パーティは夜10時まで色んな催し事をして騒いで解散となった。
シーラはまっすぐ紡音にも・・・・龍刃の家にも帰る気になれず、近所の公園に向かうことにした・・・・。
--------------------------------SCENE3へ---------------------------------
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