mixiユーザー(id:6337596)

2015年08月19日23:47

328 view

ミシェル・ルグランの音楽を聴く映画 『チャップリンからの贈り物』

70年代にスイスで実際に起きた、喜劇王チャップリンの遺体盗難事件を描いた映画『チャップリンからの贈り物』を見て来ました。

フランス映画です。


【物語】
1977年、スイス。
窃盗の容疑で投獄されていたエディ(ブノワ・ポールヴァルド)が出所した。
親友のオスマン(ロシェディ・ゼム)が温かく迎え入れてくれたが、オスマンの妻は入院中であり、高額な医療費を払えずに困惑していた。
そんな折、テレビで喜劇王チャップリン死去のニュースを見たエディは、自宅近くの墓地に埋葬されたチェップリンの遺体を盗み出し、遺族をゆすって身代金を手に入れる計画を思いつくが…。


…驚きの実話を基にしています。
しかし案の定、行き当たりばったりの即席泥棒の2人の計画は穴だらけ、チャップリン家もなかなか交渉には応じず、追い詰められていく2人の悲哀がユーモラスに描かれています。

素人泥棒の計画がどんどん破綻してくのと比例して、大巨匠ミシェル・ルグランの壮大なスコアがどことなくミスマッチに鳴り響くのが印象的。チャップリンの名曲”スマイル”を大胆にアレンジする名人芸も見せてくれます。

ゆるい計画がゆるい結末に甘んじてしまうのは史実だからしょうがないのかもですが、似たテーマを扱った近作『ハイネケン 誘拐の代償』よりは愛のあるラストシーンを迎えていました。

エディを道化師にと誘うサーカスの女を、マルチェロ・マストロヤンニの娘であるキアラ・マストロヤンニが演じており、力強い演技を見せています。

★★★。
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031