mixiユーザー(id:63255256)

2023年09月30日01:22

22 view

国連安保理の拒否権の改革って、何?

ウクライナ戦争にNATOが参戦できないのは「ロシアの拒否権」のせいなんでしょうか?

試しに「アメリカはロシアと戦いたいのだ」と仮定してみましょう。
その場合、国連軍が発動しないのは「ロシアの拒否権」が原因ですよね?
じゃあ、NATO軍が発動しないのは、なぜですか?
ハンガリーとかトルコとか、「ロシアの顔色を見て、反対する国」が原因ですか?
だったらアメリカが、イラク戦争の時のように「有志連合軍」を発動しないのは、なぜですか?

ほら?「この論法」だと「どこの国も賛同しないから」という「答え」になっちゃいますよ?

仮定した「アメリカは戦いたい」が「正しい」とした場合、アメリカ以外の国は「戦いたくない」になるんです。
現状では、国連安保理で「ロシアと戦う決議」をしようとしても、どうせロシアが「拒否権」で潰します。
だから「ロシアを非難する声」をいくらあげても、戦争にはならないってことです。
けれど、ロシアの拒否権がなければ、非難の声をあげることは、そのまま「戦争をすることに賛成」の意味ですよ?

次に「アメリカは戦いたい」を「誤」だとしてみましょう。
多くの国がロシアと戦う決意をしていても、「実はアメリカこそが戦いたくないのだ」と仮定するのです。
「だからアメリカは、有志連合軍を発動しないのだ」と仮定するのです。
その場合、安保理で何を言っても「ロシアが拒否する」ので、アメリカは安心して「ロシアを非難できる」でしょ?

安保理で「ロシアを非難する声」があがるのは、「ロシアの拒否権を前提にしてるから」だったら、どうします?
戦争にならないと「わかってる」から「非難できる」のだったら、どうします?
だって、どこの国が「戦争をしたい」んですか?

これが大事な点なんですよ?
つまり「常任理事国のロシアには安保理の拒否権がある」という「前提条件」で考えること。
この「前提条件」がある限り、国連軍が「ロシアと戦う」のは不可能です。
それゆえに、ロシアを非難しようが、ウクライナを支持しようが、「戦争にならない」んです。
しかし「前提条件」がなくなれば、ウクライナを支持する表明は、直接に「参戦の意思表示」になりますよ?

ウクライナは、すでに戦争状態ですから、論理が逆転してるんです。
「アメリカに有志連合軍を出してほしい。でも、出してくれない」
「ならばNATO軍に出てほしい。でも、出てくれない」
「だったら頼みは国連軍だが、出てくれないのはロシアの拒否権のせいだ」となるってわけ。
この論理に乗っかるってことは、「戦争をすること」が前提で、「できない原因の排除」です。
いつから日本は「戦争をすることが前提の国」になったんですか、岸田総理?

国連軍だけでなく、NATO軍もアメリカ有志連合軍も「ロシアに拒否権がある」とか思ってんのかな?
無論「そうは思ってない」代わり、この点を考えてないことがバレるんですよ、この局面で「国連改革」を言うやつは!

もちろん私は「ロシアが正しい」と言ってるんではありません。
単に、ロシアのほうが「国連の枠組みというものをきちんと理解してやがる」ってだけ。
そして、この「枠組み」がある以上、ウクライナには「簡単に勝つ方法があったのに」と言ってるだけ。
プーチンが「簡単に負けるリスクのある戦争」を始めたのは、「ゼレンスキーは理解できない」と読みきったから。
で、現にゼレンスキーは「勝てなかった」でしょう?
ということは、ゼレンスキーに「国連の枠組み」は理解できなかったわけで。
しかも、そのゼレンスキーが言う「国連の改革」なんですよ?

だから日本でも、「簡単に勝てた」を理解できない者たちが「国連の改革」を言うんでしょ?
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する