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2023年11月13日20:44

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ストロング小林さん追悼(564)

80年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」は1月4日、後楽園ホールで開幕。スタン・ハンセン、ロッキー・ジョンソン、バッドニュース・アレン、スティーブ・カーン、ダイナマイト・キッド、スキップ・ヤングの外国人レスラーが参戦。

他に外国人ヒールサイドとしてマサ齋藤がシリーズ全戦参加。

ついにハンセンが外国人勢の単独エースとして来日、前79年4〜6月の「第2回MSGシリーズ」以来7か月ぶりの来日。前回の来日では5月18日、新潟市体育館での公式戦でアンドレ・ザ・ジャイアントを相手に互角の攻防を見せて観客を戦慄させました。

アンドレを抑えて決勝リーグ戦2位となり6月7日、蔵前国技館での優勝決定戦に進出、猪木に9分3秒、コーナーポスト最上段からのダイビング・ボディシザースドロップの奇襲攻撃に体固めでフォール負けしましたが、そのような奇策を用いなければハンセンは攻略出来ない、という位に「怪物化」してきました。

8月17日、カナダ・アルバータ州カルガリー・スタンビート・ビクトリア・パビリオンで猪木のNWFヘビー級王座に挑戦、9分15秒、延髄斬り、バックドロップからの体固めで敗れていますが体力では猪木を凌駕。今度は日本で猪木の首を狙います。

「黒い砲弾」Rジョンソンは70年9〜11月の日本プロレス「NWAタッグ・リーグ戦」以来9年2か月ぶり、約10年ぶり2度目の来日。本名ウェイド・ダグラス・ボウルズ、1944年8月24日 、カナダ・ノバスコシア州出身。

ソウルマンの異名を持つベビーフェイスの黒人スターとして、太平洋岸、南部、中西部、WWFなどアメリカ各地の主要テリトリーで活躍、バネのある身体から繰り出す華麗な空中殺法で人気を博し、ドロップキックの名手として知られた。

義父(妻の父)はピーター・メイビア、息子はプロレスラーで俳優のザ・ロックことドウェイン・ジョンソン。2008年にはWWE殿堂入りを果たしています。

64年に地元カナダでデビュー後、トロントのフランク・タニー主宰のメープル・リーフ・レスリング、カルガリーのスチュ・ハート主宰のスタンピード・レスリング、バンクーバーのエディ・クイーン主宰のオールスター・レスリングなどカナダのメジャーテリトリーを渡り歩きました。

バンクーバーでは67年4月3日、ドン・レオ・ジョナサンと組んでクリス&ジョンのトロス兄弟を破り、NWAカナダ・タッグ王座を獲得、レスラー生活初戴冠を果たしました。69年11月にはトロントのメープル・リーフ・ガーデンにて、日本プロレスから海外武者修行に来ていたビッグ・サカこと坂口征二とも対戦。

70年初頭にはアメリカに渡り西海岸のロサンゼルス地区のNWAハリウッド・レスリングに進出、いきなり1月16日にグレート小鹿を降してアメリカス・ヘビー級王座を奪取。以降もフレッド・ブラッシーを相手にタイトル争いを展開。

同年9月、ロサンゼルスと親密関係にあった日本プロレスに初来日し、NWAタッグ・リーグ戦にアーニー・ラッドとの強力黒人コンビで出場。外国人側の優勝候補の筆頭と期待されました。月刊「プロレス&ボクシング」70年9月号の表紙を飾る前人気でしたが、チームワークに難があり、外国人側決勝進出はニック・ボックウィンクル&ジョニー・クイン(ビッグ・ジョン・クイン)組に届かず。

決勝進出は果たせなかったものの、得意のドロップキックを武器に、馬場、猪木、大木金太郎らを相手にスピーディーでキレのいいファイトを披露して大会を盛り上げました。

71年からはサンフランシスコを主戦場に、義父となるピーター・メイビアや同じ黒人ベビーフェイスのアール・メイナードとのタッグチームで活躍、メイビアの娘とはこの頃知り合っており、翌72年にドウェインが生まれることになります。

パット・パターソン、スーパースター・ビリー・グラハム、ザ・ブルート(バグジー・マグロー)、ラーズ・アンダーソンらと抗争を展開。ベビーターンしたパターソンとはタッグを結成し、サンフランシスコ版のNWA世界タッグ王者に何度か就き、73年11月6日にはキンジ渋谷&M齋藤組を破り、同王座への4度目の戴冠を果たしました。

74年よりアメリカ南部に参戦、ジョージア地区では同年12月6日、バディ・コルトからジョージア・ヘビー級王座を奪取、アブドーラ・ザ・ブッチャーとも同王座を賭けた黒人同士の血の抗争を展開。75年からはフロリダのCWF(チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ)を主戦場に、7月31日J・J・ディロン(ジム・デュラン)からフロリダ州TV王座を獲得、同月および12月23日にはボブ・ループとキング・カーチス・イヤウケアからNWAフロリダ・ヘビー級王座をそれぞれ奪取しています。

同年からはセントルイスのキール・オーデトリアムの定期戦を中心としたセントラル・ステーツ地区にも準レギュラー参戦、ジャック・ブリスコのNWA世界ヘビー級王座やハーリー・レイスのミズー州ヘビー級王座に挑戦する一方、ベビーターンしたディック・ザ・ブルーザーやウイルバー・スナイダーとタッグを組み、ニック・ボックウィンクル、ブラックジャック・ランザ、バロン・フォン・ラシク、オックス・ベーカー、ジミー&ジョニーのバリアント・ブラザーズなど、AWA、WWWFWWA(インディアナポリス版)のトップヒールとも対戦しました。

76年はテキサスの東部地区に転戦、ダラスではホセ・ロザリオをパートナーに、3月3日にスタン・ハンセン&キラー・ブルックス組を破りNWAテキサス・タッグ王座を獲得。

新日本プロレスの日本武道館でモハメド・アリvs猪木の「格闘技世界一決定戦」が行われたアメリカ現地時間の6月25日(日本時間6月26日午前中)には、ヒューストン・サム・ヒューストン・コロシアムでのクローズドサーキット興行にてテリー・ファンクのNWA世界ヘビー級王座に挑戦し2−1で敗れました。この試合の後、会場に設置されたスクリーンでアリvs猪木戦が衛星中継されました。

同年後半はテネシーのミッドアメリカ地区にも参戦し、11月1日にメンフィス・ミッドサウス・コロシアムにて「南部の帝王」ジェリー・ローラーを破り、NWA南部ヘビー級王座を獲得しています。

77年より古巣フロリダに戻り、同年4月30日にメリーランド州ボルチモアでブルーノ・サンマルチノを破り新WWWFヘビー級王者としなってフロリダに乗り込んできたスーパースター・ビリー・グラハムに、8月から9月にかけて連続挑戦。

9月19日にはペドロ・モラレスと組んでパット・パターソン&イワン・コロフ組を降してNWAフロリダ・タッグ王座を獲得。78年にかけてはKKK(クー・クラックス・クラン、白人至上主義者、黒人迫害組織)ギミックのキラー・カール・コックスを相手に遺恨試合を展開、テリーからレイスに移動したNWA世界ヘビー級王座にも再三に亘り挑戦しました。

今回はフロリダCWFからのブッキングで新日本プロレスへの来日が決定、猪木とは約10年ぶりの対戦、坂口とはカナダ時代以来の顔合わせ、藤波辰巳、長州力、ストロング小林とは初対決になります。(この項続く)
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