78年4月21日、蔵前国技館で開幕した「MSGシリーズ」はストロング小林が坂口征二に代わりアメリカWWWF地区に遠征しており試合に出場していないのでダイジェストで振り返りたいと思います。
予選トーナメントは新日本プロレス史上最多の20選手が出場、ブロックをABCDEの5ブロックに分け、各ブロックから代表が5選手、敗者復活枠から3選手、予選トーナメントをシードされたアンドレ・ザ・ジャイアントの9選手により決勝リーグ戦が争われます。
第2戦、4月22日、茨城県下館市青果市場(観衆2,800人満員発表)大会ではCブロック1回戦、トニー・ガレアvsピート・リーブスの外国人対決は8分13秒、アバラ折り(コブラツイスト)でガレアのギブアップ勝ち。Bブロック1回戦、藤原喜明とマーティン・ジョーンズは9分24秒、首固めで藤原が嬉しい初公式戦初勝利。
第3戦、4月23日、茨城県土浦スポーツセンター(観衆2,400人発表)大会、Bブロック1回戦、チーフ・ジェイ・ストロンボーとバロン・シクルナのWWWFの中堅同士の対戦は9分25秒、体固めでストロンボーの勝ち。両選手とも全盛期は過ぎており、日本でも注目されなかったのは残念。
Dブロック1回戦、永源遙vsコロソ・コロセッテイは8分2秒、変形揺り椅子固めでコロセッティがフォール勝ち、コロセッティは2回戦で藤波と当たることが決定しました。
第4戦、4月24日、愛知県体育館(テレビ収録、観衆6,300人発表)大会。メインイベントは藤波にコロセッティが挑戦したWWWFジュニア・ヘビー級選手権試合。
本来であれば3月30日、蔵前国技館でのカネック戦が国内初の同タイトル戦となっていたところですが、カネックの敵前逃亡で流れ、このコロセッティ戦が国内初のWWWFジュニア・ヘビー級タイトル戦となった訳です。
試合は61分3本勝負。1本目は12分59秒、両者リングアウトで1−1。決勝の2本目は3分13秒、藤波がジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド(回転足折り固め)で取り、2−1で藤波が5度目、国内初のタイトル防衛を果たしました。
猪木はセミファイナルでストロンボーとシングルマッチ60分1本勝負を行い、僅か2分2秒、弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)でギブアップ勝ちを収めています。折角の大会場でのシングルマッチですから、名古屋のファンの為にももう少し試合を引っ張って欲しかったと思いました。
公式戦は予選トーナメントAブロック1回戦、木戸修と木村健吾の同門対決、先輩の木戸が一日の長を見せて11分37秒、体固めで木村健を破りました。木戸は2回戦で、開幕戦の4月21日、蔵前国技館で坂口征二を2度に亘る再試合の末リングアウトで降した猪木と待望の師弟対決を行うことになりました。
第5戦、4月25日は再び東京に戻り、大田区体育館(観衆2,500人発表)大会。例年、3月6日の旗揚げ記念日の前後の2〜3月に旗揚げの地、大田区体育館で興行を開催していた新日本プロレスですが、この年は後ろ倒しで4月終わりの時期に開催。
予選トーナメント2回戦がこの日からスタート、Dブロック2回戦で藤波とコロセッティが連夜の対戦となりました。藤波は開幕戦の4月21日、上田馬之助と対戦し、4分2秒、反則勝ちを拾い1回戦を突破してました。
前日、WWWFジュニア・ヘビー級の王座を競った両者が公式戦で対戦、7分37秒、藤波がドラゴン・スープレックスホールド(飛龍原爆固め)でコロセッティを2日連続撃破、決勝リーグ戦進出一番乗りを果たしています。
Eブロック1回戦、星野勘太郎とニコリ・ボルコフの公式戦は9分49秒、ボルコフがレッグブリーカーで星野をギブアップさせました。
第6戦、4月26日、新潟県三条市厚生年金体育館(観衆2,400人発表)では予選トーナメントAブロック2回戦、初対戦となる猪木と木戸の師弟対決。新日本プロレス旗揚げメンバーである木戸は74年の「第1回ワールド・リーグ戦」は予選リーグ落ち。75年の「第2回ワールド・リーグ戦」は初の参加全選手による総当たりリーグ戦を敢行、猪木と初対戦する機会に恵まれたかと思いきや、後半戦を負傷の為棄権しており、猪木との対戦は実現せずに終わりました。
「第2回ワールド・リーグ戦」終了後、木戸は藤波と共に西ドイツへ海外武者修行に出発、76年2月の「ビッグ・ファイト・シリーズ」に凱旋帰国、猪木のタッグパートナーを務めました。第3回、第4回のワールド・リーグ戦は猪木はシードされており(結局2年連続で優勝決定戦出場を辞退)、対戦することはありませんでした。
76年7〜8月の「アジア・リーグ戦」では猪木のタッグパートナーに指名されてタッグ部門にエントリー、決勝リーグ戦まで進出しましたが優勝した坂口&S小林組、準優勝のタイガー・ジェット・シン&ガマ・シン組に次いで4チーム中3位(最下位はジート&ボロのザ・モンゴルズ)に終わっています。
その後77年には吉田光雄(長州力)、この年には藤波が凱旋帰国したことでポジションは後退していますが、猪木と接した歳月は藤波、長州より上。カール・ゴッチが「マイ・サン」(息子)と呼ぶ実力者です。試合は9分44秒、猪木が弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)で木戸からギブアップ勝ちを奪い、決勝リーグ戦進出が決定しました。
Cブロック2回戦、開幕戦の4月21日、蔵前国技館で山本小鉄を5分38秒、ダブルアーム・スープレックスからの体固めで破ったバグジー・マグローと第2戦の下館でリーブスを降したガレアの一戦、MSGでもセミ前位、ボストン、フィラデルフィアあたりではセミでに組まれてもおかしくない組み合わせでしたが、9分11秒、マグローが体固めでフォール勝ちし、決勝リーグ戦に進出。
第7戦、4月28日、徳島市立体育館(テレビ生中継、観衆2,500人発表)大会、メインイベントではシリーズ終了後、初の海外武者修行が決定している木村健が猪木のパートナーに抜擢され、初のテレビマッチメイン登場、ストロンボー&ガレア組と対戦しています。
1本目は17分20秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は1分2秒、猪木がガレアに反則負けとなり、2−1でストロンボー&ガレア組に軍配が上がりました。
セミファイナルは予選トーナメント最後の1回戦、Eブロック。長州とレイ・スチールの対戦、7分45秒、カナディアン・バックブリーカーで長州がギブアップ勝ちを奪いました。
この日の「ワールドプロレスリング」は二元中継で、番組の冒頭に4月24日、愛知県体育館での藤波vsコロセッティのWWWFジュニア・ヘビー級選手権試合を放送した後、画面が徳島からの生中継に切り替わり、セミの長州vsスチール、メインの猪木&木村健組vsストロンボー&ガレア組の2試合が放送されています。
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