長澤まさみと松山ケンイチの初共演作となる映画『ロストケア』を見て来ました。
介護をテーマにした衝撃作です。
【物語】
とある地方都市。
訪問介護士の斯波(松山ケンイチ)は、面倒見が良く、顧客からも職場でも高い評価を受けていた。しかし、ある顧客のお年寄りが不審な死を遂げた現場に居合わせたため、取り調べを受けることになる。
検事の大友(長澤まさみ)は、調査を進めるうちに、斯波が過去に40人ものお年寄りを殺害していたという衝撃の事実を突き止めてしまう。
…朝1回目の上映で見る映画ではありませんでした。これは…。
この国の国民ならば誰もが直面するであろう介護・被介護の深刻な問題を、大量殺人という衝撃的な角度で描いた問題作です。
犯人=松山ケンイチと、検事=長澤まさみの対決を軸に、過去に主人公が体験してきた凄惨な出来事を交えて、飾ることなく、淡々と描いた監督の力量は高いです。あの大泉洋と宮崎あおいの初期のお気楽映画『パコダテ人』を撮ったのと同じ監督とは思えず。
結論をあえて描かず、見る者にゆだねるラストは、見ようによっては救いでもあり、地獄でもあるようで、刺さるものがありました。
柄本明の魂の演技が凄い。
でも、どっと疲れてしまいました。
★★★。
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