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2023年03月30日06:53

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週プロ流智美あの日あの時予想2022年総括(29)

第246戦、7月20日発売号●【予想】続「大巨人の恩返し」アンドレ・ザ・ジャイアントが5年ぶりに古巣国際プロレスに登場しラッシャー木村のIWA世界ヘビー級王座に挑戦(79年国際プロレス大館市民体育館)【正解】NWA王者の交代が日本マットに激震を与えていた時代、NWA世界ヘビー級選手権試合、ハーリー・レイスvsジャック・ブリスコ(73年テキサス州ヒューストン・サム・ヒューストン・コロシアム)【参考】2016年7月20日発売号は正解に同じ。

【予想解説】78年11月25日、国際プロレスの「日本リーグ争覇戦」蔵前国技館大会に新日本プロレスがストロング小林、小林邦昭の両選手を派遣したことをきっかけに、6年続いた国際プロレスと全日本プロレスの交流は途絶え、代わって新日本プロレスとの業務提携が始まりました。

同年12月16日、新日本プロレスの蔵前国技館に国際プロレスのアニマル浜口&寺西勇組が参戦し、長州力&木戸修組と30分時間切れ引き分け。

翌79年1月21日、国際プロレスの後楽園ホールに星野勘太郎、山本小鉄、永源遙の3選手が出場、永源は寺西と対戦して回転エビ固めにフォール負けしましたが、星野&小鉄組のヤマハ・ブラザーズはグレート草津&浜口組の保持していたIWA世界タッグ王座に挑戦して2−1でヤマハが勝って王座獲得。

1月29日、国際プロレス勝田市(現ひたちなか市)総合体育館でヤマハはマイティ井上&浜口組の挑戦を受け、1−1から反則負けで王座初防衛。

猪木vsミスターXのWWWF格闘技世界ヘビー級選手権試合がメインイベントだった(3ラウンド50秒、猪木が腕ひしぎ逆十字固めで勝ち)新日本プロレスの2月6日、大阪府立体育会館には国際プロレスから稲妻二郎&スネーク奄美組が参戦し長州&木戸修組と対戦。この中に入ると軽量級の奄美が狙われ、13分8秒、木戸が奄美をジャーマン・スープレックスホールドで降して長州&木戸組が勝利を飾りました。

新日本プロレスに奪われていた団体の看板ベルトであるIWA世界タッグ王座は2月23日、新日本プロレスの千葉公園体育館に井上&浜口組が登場、星野&小鉄組を2本目反則含みながら2−1で降し王座奪回に成功。

新日本プロレスとの交流は対抗戦だけではなく、外敵を国際プロレスにブッキングしてくれるという、全日本プロレスにはなかった交流のスタイルになりました。

4月9日、後楽園ホールで開幕した「東京12チャンネル開局15周年記念ビッグ・チャレンジ・シリーズ」に新日本プロレスに4月5日、東京体育館で閉幕の「ビッグ・ファイト・シリーズ」に参戦していた上田馬之助とマサ齋藤が前半戦特別参加、中盤戦には元WWWFヘビー級王者、スーパースター・ビリー・グラハム、さらにシリーズ終盤にはWWU世界ジュニア・ヘビー級王者としてミレ・ツルノが初来日、ツルノの参謀としてチャールズ・ベレッツ(ジョニー・ロンドス)をブッキング。

次いで6月21日、水戸市民体育館で開幕した「ビッグ・サマー・シリーズ」にはアンドレとヘイスタック・カルホーンが新日本プロレスのブッキングで中盤戦特別参加。(同時期に初来日したダイナマイト・キッドはこの時は国際プロレス独自招聘)

5年ぶりに国際プロレスマットに登場したアンドレは7月19日、北海道・木古内町体育館で旧友井上とシングルマッチを行い、5分4秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。

7月20日、大館市民体育館ではR木村のIWA世界ヘビー級王座に挑戦、モンスター・ロシモフ時代に対戦経験はありましたがR木村には過去最大の強敵でした。

試合は61分1本勝負。上半身の力では定評のあるR木村はアンドレを得意の逆エビ固めに捕らえましたがあっさりと返されてしまいました。試合は10分25秒、両者リングアウトとなり、R木村が辛うじて27度目の防衛を果たしています。

R木村は大敵アンドレ戦を乗り切って緊張の糸が切れたか、翌7月21日、村上市民会館でアレックス・スミルノフに2−1で敗れ王座転落。防衛記録は27でストップしてしまいました。(シリーズ最終戦、7月25日、三島市民体育館で奪還に成功)。
 
【正解解説】73年2月、前72年10月に旗揚げした全日本プロレスの馬場は、外国人メインブッカーを依頼したドリー・ファンク・シニアのはからいで8月の定例総会を待たずにNWAのメンバーとなりました。

5月24日、カンザス州カンザスシティ・メモリアルホールでNWA世界ヘビー級王者ドリー・ファンク・ジュニアがハーリー・レイスの挑戦を受けました。1本目は12分15秒、レイスがブレーンバスター(バーディカル・スープレックス)から体固め、2本目は4分9秒、ドリーがスピニング・トーホールドでギブアップ勝ち。

決勝の3本目は10分35秒、フォールカウントが遅いとレレフェリーに抗議するドリーの背後からレイスがキック、さらに後頭部付近へエルボー・バット2連発を決めた後とどめとばかりブレーンバスターを決め、不意をつかれたドリーは返すことが出来ずカウント3が入り。レイスが体固めで取り第47代にNWA世界ヘビー級王者なりました。

ドリーは4年3か月という長期政権でしたがついにベルトを明け渡しています。

6月2日、父ドリー・シニアがパーティーの席上、酒に酔った状態でゴードン・ネルソンを相手に余興でシュートスパーリングを行い、心臓麻痺を起こして54歳の若さで急逝、現場には鶴田も居合わせています。

無冠となった傷心のドリーは7月「サマー・アクション・シリーズ」で全日本プロレス初参戦。

NWAメンバーとなった馬場は次期「ワールド・チャンピオン・シリーズ」に新NWA世界ヘビー級王者レイス、前王者ドリー、元王者パット・オコーナーを同時招聘しようと画策しました。

しかし、シリーズ開幕1か月前にベルトが移動、7月20日、テキサス州サムヒューストン・コロシアムでレイスのNWA世界ヘビー級王座に「南部の麒麟児」ジャック・ブリスコが挑戦、会場には12,000人の大観衆が集まりました。

試合前、サム・マソニックNWA会長からレイスに赤い台座の新しいチャンピオンベルトが贈呈されています。

1本目は12分30秒、レイスがアトミック・ドロップから体固め、2本目は2分43秒、ブリスコが足4の字固め、決勝の3本目は7分5秒、レイスをロープへ振ってフライング・ボディシザースドロップを決めブリスコが体固めでフォール勝ち。2−1でブリスコが第48代NWA世界ヘビー級王者となり、レイスは僅か57日の短命王者に終わり、王者としての全日本プロレス登場はこの時は叶いませんでした。

レイスがNWA世界ヘビー級王者としてその本領を発揮するのは4年後の77年2月6日、カナダ・トロント・メープルリーフガーデンでテリー・ファンクを破り第52代王者に返り咲いてからになります。

※対戦戦績は246戦44勝202敗、勝率179。
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