78年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」は1月6日、神奈川県川崎市体育館(テレビ生中継、観衆3,300人満員発表)大会で開幕。
開幕戦メインイベントはシリーズ名に相応しく、猪木&坂口征二組が黄金コンビを結成、タイガー・ジェット・シン&バディ・ロバーツ組と対戦。1本目は16分36秒、猪木がBロバーツを体固め、2本目はインターバル間のシンの反則暴走により、試合時間なしで日本組の反則勝ち。反則含みながら2−0のストレートで猪木&坂口組がストレート勝ちしています。
セミファイナルはベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズが登場、来日第1戦は長州力&木戸修組と対戦、4分55秒、ベニーが木戸を押し潰して体固めでマクガイヤーの勝利。
テレビ中継はセミとメインを放送。この日は新年1回目の放送で放送時間に余裕があったか、番組の冒頭では山崎正アナウンサーによるリングサイドの晴れ着の女性客にインタビュー取材をしており、普段殺伐とした「ワールドプロレスリング」にしては珍しいのどかなシーンが映し出されました。
ストロング小林の試合はテレビ生中継前に行われ、セミ前で初来日のサイレント・マクニーとシングルマッチ30分1本勝負で対戦、4分38秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。新年第1戦を白星で飾りましたが、4分で終わる試合だったら客へのインタビューなどやめて、S小林の試合を放送して欲しかったと思いました。
星野勘太郎とジェリー・ブラウンのシングルマッチは8分24秒、体固めでJブラウンのフォール勝ち。先の77年「闘魂シリーズ第2弾」で新日本プロレスの外国人留学生としてプロレスデビューを果たしたバッファロー・アレンは藤原喜明を6分53秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップさせました。
また前77年11月14日、日本武道館での「格闘技大戦争」でマーク・コステロに敗れた佐山サトルが今シリーズより復帰しています。
第2戦は1月7日、埼玉県加須市民体育館(観衆2,200人発表)大会。
メインイベントは猪木&星野組がシン&Jブラウン組と対戦。1本目は14分21秒、シンが星野をコブラクロー、2本目は6分11秒、星野がJブラウンを回転エビ固め、決勝の3本目は外国人組の試合放棄により試合時間なしで日本組の勝ち。
シンがインターバルの時間にJブラウンの不甲斐なさに腹を立ててサーベルか何かで殴りつけ仲間割れして控室に帰ってしまったか、星野に回転エビ固めを決められた時にJブラウンが肩かどこかを痛めて戦闘不能になったか、いずれかと思われますが、詳細は不明です。
セミファイナルは坂口とBロバーツのシングルマッチ45分1本勝負で9分19秒、逆片エビ固めで坂口のギブアップ勝ち。
S小林と600kg双子兄弟が初対戦、75年、フリーの立場で新日本プロレスに上がっていた時は対戦はありませんでした。セミ前でS小林&永源遙組とベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズが対戦し4分29秒、ベニーが永源を体固めで圧殺。
第3戦は1月8日、前橋・群馬県スポーツセンター(観衆3,000人発表)大会。
メインイベントは猪木&木戸修組がJブラウン&Bロバーツ組のハリウッド・ブロンドスと対戦、Hブロンドスは来日3戦目にしてシリーズ初のタッグチームを結成、つまり、Hブロンドスはもうシリーズの柱の外国人ではなくなっていたということでしょう。
1本目は14分20秒、木戸がBロバーツに反則勝ち、2本目は2分3秒、Bロバーツが木戸を体固め、決勝の3本目は3分21秒、猪木がBロバーツを体固めで破り、2−1で猪木&木戸組に軍配が上がりました。
セミファイナルは坂口とシンのシングルマッチ45分1本勝負で、僅か5分3秒、シンがあっさりと体固めで勝っています。テレビ中継や猪木欠場時はシンと互角の試合してみせる坂口ですが、ノーテレビの地方大会では呆気なく負けることが多かったです。
S小林はセミ前でマクニーを7分9秒、カナディアン・バックブリーカーで破り、ベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズは山本小鉄&荒川真(ドン)組と対戦、4分1秒、ベニーが荒川を体固め。
長州vs星野という注目のシングルマッチが組まれ、13分16秒、長州が逆回転エビ固めで先輩・星野から白星を挙げ、アレンは木村健吾を8分30秒、体固めで降しています。
第4戦、1月9日、茨城県日立市池の川中央体育館(観衆2,000人発表)大会。
メインイベントは猪木&星野組がシン&マクニー組と対戦、マクニーは今シリーズ、メインイベント初登場。1本目は12分16秒、星野がマクニーを体固め、2本目は5分12秒、日本組の反則勝ちで反則含みながら猪木&星野組が2−0でストレート勝ちを収めました。
S小林はセミファイナルに登場、Bロバーツとシングルマッチ45分1本勝負で対戦し10分40秒、カナディアン・バックブリーカーでBロバーツをギブアップさせています。
坂口はJブラウンに8分4秒、反則勝ち。ベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズは小鉄&永源組と対戦、4分22秒、ベニーが体固めで永源を圧殺しました。長州は木戸とシングルマッチで対戦、12分15秒に長州が首固めでフォール勝ち、アレンは藤原喜明を8分45秒、腕ひしぎ逆十字固めでギブアップさせています。
第5戦は1月11日、神奈川県横浜文化体育館(観衆2,000人発表)大会。
メインイベントは猪木&長州組とJブラウン&Bロバーツ組のHブロンドスの対戦。1本目は14分17秒、長州がBロバーツを回転エビ固め、2本目は4分20秒、猪木がJブラウンを体固めに決めて2−0で猪木&長州組がストレート勝ちを飾りました。
S小林はセミファイナルでシンとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、7分51秒、シンが体固めでフォール勝ち。
坂口は星野と組んでベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズと対戦、4分14秒、ベニーが星野を体固めで圧殺しています。
木戸はマクニーを7分19秒、体固めで破り、永源と藤原の興味深いシングルマッチは11分55秒、回転エビ固めで永源のフォール勝ち、アレンは荒川を5分28秒、体固めで降しています。
開幕戦から関東地方を回っていた新日本プロレス、第6戦は1月12日、愛知県半田市民ホール(観衆3,300人超満員発表)大会。
S小林はメインイベントに出場、猪木とのニュー・ゴールデンコンビでシン&Jブラウン組と対戦、1本目は11分5秒、S小林がシンに反則勝ち、2本目は4分14秒、猪木がJブラウンを体固めで破り、反則含みながら猪木&S小林組のニュー・ゴールデンコンビが2−0のストレート勝ちを飾りました。
セミファイナルは坂口とBロバーツのシングルマッチ45分1本勝負。8分20秒、片エビ固めで坂口のフォール勝ち。
ベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズは長州&小鉄組と対戦、4分58秒、ベニーが小鉄を体固め。
星野はマクニーを6分24秒、逆エビ固めでギブアップさせ、木戸vs藤原という、後のUWFの頂上対決になるシングルマッチは17分56秒、回転エビ固めで木戸が制しました。
アレンは木村健を8分2秒、体固めで撃破しています。
第7戦、1月13日、岡山武道館(テレビ生中継、観衆2,800人満員発表)大会。
この日から上田馬之助が参戦、メインイベントでシンとの凶悪コンビを結成し、猪木&長州組と対戦しています。
上田はこれまで、前頭部を金髪に染めた「まだら狼」スタイルでしたが、この時より髪の毛全部を金髪に染めて「金狼」として登場しています。
これは前77年の12月にオクラホマ郊外のフリーウェイで交通事故に遭い、運良く重傷にならず生還出来たということで「生まれ変わった」として全金髪にしたということでした。
1本目は20分5秒、両チームリングアウトで1−1、決勝の2本目は僅か17秒、日本組の反則勝ちで2−1で猪木&長州組の辛勝となりました。
この試合はテレ朝チャンネル「ワールドプロレスリングクラシックス」で繰り返し再放送されており、現在も視聴可能です。
セミファイナルは名物カード、星野&小鉄組のヤマハ・ブラザーズとベニー&ビリーのマクガイヤー・ブラザーズの対戦、4分55秒、ベニーが小鉄を体固めで降し600kg兄弟の圧勝でした。テレビ中継はメインとセミを放送。
S小林の試合はセミ前でテレビ中継開始前に行われ、Bロバーツに9分38秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。
坂口はJブラウンに8分45秒、反則勝ち、アレンは木戸を7分29秒、体固めで破り、永源とマクニーの一戦は9分17秒、片エビ固めで永源がフォール勝ちしています。
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