77年新日本プロレス「闘魂シリーズ第2弾」参加外国人レスラープロフィールの続きです。
スティーブ・ライトは前76年1〜2月の「新春黄金シリーズ」以来約1年10か月ぶりの来日、93Kgと軽量ながら軽快な動きと「蛇の穴」ビリー・ライレージム仕込みの本格的なテクニックで、まだ新日本プロレスにジュニア・ヘビー級が定着する前の段階でも猪木、坂口征二、ストロング小林の「ビッグ3」と体格差を感じさせない試合ぶりで高評価を得ていました。
初来日のマーティン・ジョーンズは1953年12月13日、イギリス・オールダム出身の当時23歳の新鋭。
6歳の時に自転車で壁に激突、ワイヤーで眼球を傷つけてしまい、以来左の視力を失います。12歳の頃からレスリングを始め、マンチェスターのフェイルズワースジムでランカシャー・スタイルのレスリングを学びました。
同じく片眼が義眼であるビル・ロビンソンから指導を受け、71年11月29日、ナントウィッチでのモー・ハンター戦で17歳でデビュー。
デビュー後はイギリスのジョイント・プロモーション、オールスター・レスリングの2大団体で活躍した他、75年にはメキシコに遠征、UWA旗揚げ前のEMLL(現在のCMLL)でペーロ・アグアヨと抗争を展開、6月13日、アレナメヒコでアグアヨとのカベジェラ・コントラ・カベジェラ(敗者髪切りマッチ)に敗れ丸坊主にされています。
イギリスに帰国後は前76年11月12日、ジョイント・プロのウォルヴァーハンプトン大会でマーク・ロコ(79年に国際プロレスに初来日、82年に新日本プロレスにブラック・タイガーとして参戦)を破り大英帝国ライト・ヘビー級王座を獲得しています。今回カール・ゴッチのブッキングで初来日。
星野勘太郎、木戸修、藤原喜明らとのテクニシャン対決が注目されます。
終盤戦特別参加のウィリエム・ルスカはレフェリーとして10月25日、日本武道館での坂口vsバッファロー・アレンの柔道ジャケットマッチを裁きましたが、プロレスラーとしての参戦は前76年11〜12月の「闘魂シリーズ第2弾」後半戦特別参加以来1年ぶり。
前回はゴッチの指導を受けながらも12月9日、蔵前国技館で猪木と「格闘技世界一決定戦」の再戦をプロレススタイルで行って21分27秒、ナックルパートで額を割られて大流血、レフェリーストップ負け。
今回は前回一緒だったパット・パターソンもおり、悪の連携が冴え渡るか?
10月25日、日本武道館で坂口との柔道ジャケットマッチに敗れたアレンも参戦、これは既定路線でしょう。モントリオール五輪柔道重量級銅メダリストではありますが、ルスカ、アントン・ヘーシンクの「金」とは格段に差があり、また黒人ということもあり、まさに「メダルで飯は食えない」とばかりプロレスの世界に転身したと言えます。
シリーズのタイトルマッチは12月1日、大阪府立体育会館で猪木のNWFヘビー級王座にパターソンが挑戦、シリーズ最終戦の12月8日、蔵前国技館では坂口&S小林組の北米タッグ王座にパターソン&クルト・フォン・ストロハイム組が挑戦。ルスカvsアレンの柔道ジャケットマッチも行われます。蔵前の猪木の対戦相手は「?」と表記され、当時WWWF地区をサーキットし、WWWFヘビー級王者のスーパースター・ビリー・グラハムと抗争を展開していたミル・マスカラスを引き抜くのでは?という噂もありましたが、果たしてどんな強豪が猪木の年内最終戦の相手となるのか、注目が集まりました。(この項続く)
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