77年新日本プロレス「闘魂シリーズ」も残すところ後3戦。第32戦は10月4日、京都・日本正武館(テレビ収録、観衆1,700人発表)大会。
新日本プロレスとしては前76年11月12日以来、11か月ぶりの開催となりました。メインイベントは猪木とスタン・ハンセンのノンタイトル戦シングルマッチ60分1本勝負。9月2日、愛知県体育館でのNWFヘビー級選手権試合以来の一騎討ちとなりましたが、9分37秒、猪木の反則勝ちとなりました。
この時に猪木が逆さ押さえ込みとか回転エビ固めなどの丸めこみで敢えてピンフォールを奪いにいかなかったことで、猪木とハンセンの抗争が今後も継続されるんだと私は確信しましたが、翌78年はハンセンがジョージア州での試合スケジュールが詰まっていて来日しませんでした。
余談ですが、この試合が終わった後、猪木がピョーンとトップロープを超えて退場、場外マットの上に綺麗に着地して退場したのを見て「調子いいんだな」と感じました。
ストロング小林はセミファイナルに登場、ブラックジャック・マリガンとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、10分53秒、両者リングアウトの引き分け。今シリーズ、S小林とマリガンのシングルマッチでの対戦成績はS小林の1フォール負け、2リングアウト負け、2両リンと分が悪く、国際プロレス時代とはポジションが完全に入れ換わってしまいました。
セミ前には星野勘太郎&山本小鉄組のヤマハ・ブラザーズが登場、10月2日、富士急大会で木村健吾&藤原喜明組を降した長州力&木戸修組と対戦したタッグマッチ30分1本勝負が行われ、時間切れ寸前の28分53秒、星野が回転エビ固めで木戸を破りました。
全日本プロレスのアジア・タッグ王座は当時はグレート小鹿&大熊元司組の極道コンビが保持し、若手中堅レスラーや、国際プロレスとの対抗戦に上手く使われていましたが、新日本プロレス版のアジア・タッグ王座も、ヤマハに持たせても面白かったのではないかと思います。
テレビ中継はメインの猪木vsハンセン、セミ前のヤマハ・ブラザーズvs長州&木戸組の2試合が放送されています。
坂口征二はジョン・ハリスを6分17秒、片エビ固めで破り、ザ・ハングマンは永源遙を6分47秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせています。荒川真(ドン)とソニー・キングのシングルマッチは8分53秒、体固めでキングのフォール勝ち、藤原喜明vsペッツ・ワトレーは8分13秒、逆さ押さえ込みで藤原に軍配が上がりました。
第33戦、10月5日、千葉県松戸市運動公園体育館(テレビ収録、観衆2,000人発表)大会。
メインイベントは猪木とマリガンの今シリーズ2度目のシングルマッチ60分1本勝負。9月16日、久留米大会では猪木が弓矢固め(ボーアンドアロー・バックブリーカー)で快勝しており、猪木が返り討ちにするという見方が大多数を占めていました。
試合はマリガンが猪木をカナディアン・バックブリーカーに担ぎ上げたところ、ハンセンが乱入、9月2日、名古屋大会での猪木vsハンセンのNWFヘビー級選手権試合の逆パターンで、セミファイナルを終えたハンセンがマリガンに加勢するかと誰もが思いました。
しかし、ハンセンは猪木ではなく、マリガンに殴りかかり、マリガンもこれに応戦しましたが「馬鹿らしくてやってられない」とばかりマリガンは1人リングを降りると控室へサッサと帰ってしまいました。レフェリーのミスター高橋は試合終了のゴングを要請、12分22秒、マリガンの試合放棄で猪木の勝ちとなりましたが、何ともスッキリしない結末に終わりました。
アメリカではマリガンの方が格上であり、エースの扱いと聞かされていたのに、いざ来日してみたらハンセンの下に置かれ、NWFヘビー級王座への挑戦が叶わなかっただけではなく、猪木にはノンタイトル戦で完敗、発表されていた北米タッグ王座への挑戦までハンセンに横取りされてしまってはプライドを大きく傷つけられたと感じても無理からぬところです。
セミファイナルは坂口&長州組にハンセン&ハングマン組が対戦したタッグマッチ45分3本勝負。1本目は15分46秒、坂口がハングマンに反則勝ち、2本目は6分4秒、坂口がハングマンを逆片エビ固めでギブアップさせ、反則含みながら坂口&長州組が2−0でストレート勝ちを飾っています。
テレビ中継はセミとメインの2試合を放送、他に10月21日に新宿・京王プラザホテルで行われた10月25日、日本武道館で行われる「格闘技世界一決定戦」猪木vsプロボクシング元世界ヘビー級8位のチャック・ウェップナー、坂口とモントリオール五輪柔道重量級銅メダリスト、バッファロー・アレン(アレン・コージ)の柔道ジャケットマッチの調印式の模様が放送されています。
S小林はセミ前に出場、キングを9分34秒、逆エビ固めで破り、木戸はワトレーを7分3秒、体固めで降しました。小沢正志(キラー・カーン)はハリスと対戦しましたが7分41秒に体固めで敗れています。
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