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2022年10月30日11:27

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ストロング小林さん追悼(297)

77年新日本プロレス「アジア・チャンピオン・シリーズ」開幕戦、6月24日、埼玉県大宮スケートセンター(テレビ収録、観衆2,200人発表)大会。

この日の「ワールドプロレスリング」は関東地区ではプロ野球中継が入り、午後9時からのディレイ中継となりました。

番組の冒頭ではセミ前の長州力とタイガー・ジェット・シンのシングルマッチ30分1本勝負からスタート。猪木がゲストとして本部席に座りました。猪木はシリーズオフには前76年6月26日、日本武道館で3分15ラウンドを闘い抜いたモハメド・アリとベロニカ・ポーシェ嬢との結婚式に倍賞美津子夫人(当時)と呼ばれ、アリとの親交を深めていました。

長州とTJシンは2度目の対戦でしたが、6分43秒、TJシンがコブラクローからの体固めで長州を撃破。

セミファイナルは明大同期の桜コンビ、坂口征二&マサ齋藤組とジ・アジアン・テローズ1&2号のタッグマッチ45分3本勝負。アジアン・テローズはお揃いの赤いマスクに赤の上下のコスチューム、動きは明らかに「どこかで見たことがある」タッグチームで開幕戦のテレビ中継でマニアは正体を見破ったと思われます。

1本目は8分31秒、1号がM齋藤を体固め、2本目は11分9秒、M齋藤が1号を体固め、決勝の3本目は7分59秒、両チームリングアウトとなり1−1で引き分けとなりました。

ディレイ中継ながら、編集はされておらずセミファイナル終了時点で放送時間が終了。メインイベントの猪木とタルバー・シンのシングルマッチ60分1本勝負は丸々放送されず。

84年にテレビ朝日から発売されたワールドプロレスリング放送15周年記念として発刊された「闘いのワンダーランド」資料編のこの日の放送リストには猪木とタルバー・シンの試合が記載されていますが、実際には放送されていません。

メインの猪木とタルバー・シンのシングルマッチは4分46秒、エビ固めで猪木がタルバーを降しています。

ストロング小林の試合はテレビ中継開始前に行われ、ガマ・シンを6分14秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせました。木戸修はモハン・シンを6分51秒、逆エビ固めで破っています。やはりTJシンの子分格に「当たり」がいないことは間違いないようです。

カナダで試合経験のあるガマ以外は経験不足で新日本プロレスのレベルにはついていけなかったと思います。タルバーも南アフリカ共和国で活躍するようになるのはまだ先の話…。

第2戦、6月25日、神奈川茅ヶ崎市青果市場(観衆3,000人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&星野勘太郎組がTJシン&ガマ・シン組と対戦、1本目は11分23秒、TJシンが星野をコブラクロー、2本目は5分38秒、星野がガマを体固め、決勝の3本目は3分51秒、猪木がガマを体固めで降し2−1で猪木&星野組の勝利。

セミファイナルは坂口とタルバー・シンのシングルマッチ45分1本勝負で、8分14秒、片エビ固めで坂口のフォール勝ち。

S小林はセミ前でAテローズ1号に11分51秒、反則勝ち、M齋藤とAテローズ2号のシングルマッチは12分20秒、Aテローズ2号が体固めで勝利。長州はモハン・シンを6分15秒、体固めで降しています。

前76年12月9日、蔵前国技館大会(星野と組んでS小林&小沢正志組に勝利)以来試合に出ていなかった山本小鉄が突如として半年以上ぶりに試合に出場、小沢(キラー・カーン)とのシングルマッチを行い、9分37秒、体固めでフォール勝ちを収めました。

関東から東海地方に移動、第3戦は6月26日、愛知県刈谷市体育館(観衆3,300人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&坂口組の黄金コンビがAテローズ1&2号と対戦、1本目は14分7秒、坂口が1号にリングアウト勝ち、2本目は7分5秒、猪木が1号を体固めで破り2−0で猪木&坂口組のストレート勝ち。

セミファイナルでM齋藤とTJシンの初対決、シングルマッチ45分1本勝負が行われ、11分33秒、体固でTJシンのフォール勝ちに終わりました。

S小林はセミ前でタルバー・シンを8分2秒、逆エビ固めでギブアップさせました。長州はガマ・シンを7分55秒、体固めで降し、星野はモハン・シンを7分47秒、体固めで破りました。

第4戦は山陰へ。6月27日、島根県松江市総合体育館(観衆2,800人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&木戸組vsTJシン&ガマ・シン組と対戦。1本目は12分3秒、TJシンが木戸を体固め、2本目は3分7秒、猪木とTJシンが両者リングアウトで1−1となり、2−1でTJシン&ガマ・シン組に軍配が上がりました。

S小林はセミファイナルでAテローズ1号とシングルマッチ45分1本勝負で対戦、11分42秒、反則勝ち。

セミ前で坂口はAテローズ2号を8分40秒、片エビ固めで破り、M齋藤はガマ・シンに8分21秒、体固めでフォール勝ち、長州はモハン・シンを6分12秒、体固めで撃破しました。茅ヶ崎大会に次いで試合に出場した小鉄は藤原喜明と対戦し11分56秒、逆さ押さえ込みでフォール勝ちしました。

第5戦、6月28日、鳥取県体育館(観衆2,200人発表)大会。

メインイベントは猪木&M齋藤組とAテローズ1&2号が対戦、1本目は14分6秒、M齋藤が2号を体固め、2本目は4分12秒、1号がM齋藤を体固め、決勝の3本目は3分1秒、猪木が2号を体固めに決めて2−1で猪木&M齋藤組が勝利を飾っています。

S小林はセミファイナルでTJシンとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、6分55秒、体固めで呆気なくフォール負けを喫してしまいました。

翌日の29日にTJシンのアジア・ヘビー級王座に挑む坂口はモハン・シンを5分22秒、逆片エビ固めで破りコンディションは上々。永源遙とガマ・シンのシングルマッチは10分16秒、回転エビ固めでガマが勝っています。

山陰から関西に移動、第6戦は6月29日、大阪府立体育会館(テレビ収録、観衆5,500人発表)大会。

メインイベントは坂口がTJシンのアジア・ヘビー級王座に挑戦(60分3本勝負)。1本目は13分18秒、坂口がアトミック・ドロップ、ジャンピング・ニーアタックと繋いで片エビ固め、試合中に上田馬之助も入ってきて坂口に場外で巧みに攻撃、坂口は額から大流血、1分31秒、TJシンがコブラクローから体固め、決勝の3本目も2分43秒、コブラクローでTJシンが取り、2−1でTJシンがタイトル初防衛を果たしています。

セミファイナルはこの日よりシリーズ参戦の上田がS小林と対戦したシングルマッチ45分1本勝負。前76年8月5日、蔵前国技館大会で一度は両者の対決が発表されながらも流れた経緯あり、それだけにS小林もこの一戦に賭けるものがありました。

試合は上田がチョーク攻撃でS小林の首を絞め上げ、S小林も場外では本部席の机を持ち出して上田にぶつけ、ロープ越しのブレーンバスターなど、国際プロレスのエース時代を思わせる動きを随所に見せました。結局上田がS小林をコーナーに逆さ吊りにしての攻撃で6分22秒、上田の反則負けとなりましたが、面白い試合でした。 

この試合は13年にビデオパック・ニッポン&TCエンタテイメントから発売されたDVD−BOX「ワールドプロレスリング・アンソロジー」に収録されて発売されている他、テレ朝チャンネル「ワールドプロレスリング・クラシックス」でも繰り返し再放送されて現在も視聴可能です。

セミ前は猪木&長州組vsAテローズ1&2号のタッグマッチ45分1本勝負。猪木がセミ前に出ることは珍しいでが、この試合で猪木は1号のマスクを剥がしてしまい11分6秒、猪木の反則負けとなっています。1号は前76年2〜3月の「ビッグ・ファイト・シリーズ」に参戦したエル・ゴリアスでした。

そうなると2号の正体はブラック・ゴールドマンで決まり、レッド・デビルスがマスクを被っていたことになり、アジア人とは全く関係ないメキシカンコンビだった訳です。

M齋藤はモハン・シンを5分37秒、逆エビ固めで破り、星野はガマ・シンを8分22秒、体固めで降しています。
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