mixiユーザー(id:21258650)

2022年10月15日08:01

415 view

ストロング小林さん追悼(282)

今回と次回は、新日本プロレスの旗揚げ5周年記念「第4回ワールド・リーグ戦」と時期を同じくして行われた全日本プロレスの「エキサイト・シリーズ」、国際プロレスの創立10周年記念「第6回IWAワールド・シリーズ&第1回IWAタッグ・トーナメント」の簡単な振り返りと新日本プロレスとの興行戦争について述べておきたいと思います。

まず新日本プロレスの「第4回ワールド・リーグ戦」より2週間早い2月19日、後楽園ホールで開幕した「エキサイト・シリーズ」。

入場テーマ曲として新たに採用されたジクソーの「スカイハイ」で入場して来たマスカラス、この「スカイハイ」のメロディーとマスカラスの豪華な入場、試合スタイルが完全にマッチし、それまではそこそこだったマスカラス人気に完全に火が着きました。

プロレスラー個人の入場テーマ曲としては、74年9月に国際プロレスに初来日したスーパースター・ビリー・グラハムの「ジーザスクライスト・スーパースター」(101ストリングスオーケストラ)ですが、やはりマスカラスの知名度と全国ネットの日本テレビの力の方が遥かに上回り、今日(こんにち)では当たり前となっている「プロレステーマ曲文化」の礎となった歴史的シリーズでした。

日本テレビでは1月終わり頃から番組の終り頃の時間帯に「次期シリーズ参加外国人紹介V」としてマスカラスの映像に「スカイハイ」を流し、マスカラスの姿が画面で4分割されたり、マスカラスが試合前に両腕をブルブル震わせる得意のムーブをスローで流したり、工夫を凝らしたVを放送。視聴者をテレビに釘付けにしました。(Vに使われた試合は74年7月25日、日大講堂での対ザ・デストロイヤー戦)

開幕戦の後楽園ホールでは、マスカラスは初来日のロン・バスと組んで馬場&デストロイヤー組と対戦、2本目にデストロイヤーからダイビング・ボディアタックからの体固めでフォールを奪っていますが、バスが2本取られて馬場&デストロイヤー組が2−1で勝利。鶴田はセミファイナルでディック・スレーターと30分時間切れ引き分け。

3月5日、秋田市立体育館からビル・ロビンソンが特別参加。来日初戦で鶴田のUNヘビー王座に挑戦。鶴田は前76年8月28日、日大講堂でジャック・ブリスコとの復活王座決定戦に勝ち王座を獲得。

11月30日、仙台・宮城県スポーツセンターでロビンソンと1−1から両者リングアウトの引き分け、77年1月12日、札幌中島スポーツセンターではキング・イヤウケアを3本目反則勝ちながら2−1でこれまで2度の王座防衛に成功していました。

試合は1−1から鶴田の後方回転エビ固めをさらに一回転させて上に乗ったロビンソンがフォール勝ちでベルト移動。ロビンソンが新王者になりました。

3月8日、宮城県白石市民会館大会はノーテレビでしたが、ロビンソンとマスカラスがタッグを結成、馬場&鶴田組とノンタイトルで対戦、反則含みながら2−0でロビンソン&マスカラス組が勝利を飾っています。おそらく、この試合は「ゴング」の竹内宏介さん辺りのリクエストで、馬場が渋々このカードを組んだと思われます。

シリーズ最終戦、3月11日、日大講堂では2大タイトルマッチが行われています。ダブルメインイベント第1試合は鶴田がロビンソンに挑むUNヘビー級選手権試合のリターンマッチで1−1から60分時間切れ引き分けとなり、ロビンソンがタイトル初防衛。ベルトは海外流出です。

ダブルメインイベント第2試合、デストロイヤーにマスカラスが挑戦したPWF認定USヘビー級選手権試合、1本目はデストロイヤーがアルゼンチン、カナディアンの2つのバックブリーカーを見せ、カナディアンに担ぎ上げた状態からの逆さ押さえ込み。2本目はマスカラスがダイビング・ボディアタックから体固め、3本目は両者リングアウト。1−1から両者リングアウトの引き分けでデストロイヤーが王座防衛。試合後の乱闘では両者が相手のマスクを剥がしにかかり、デストロイヤーのマスクの顔下半分がめくれてしまいました。

日大講堂の観客は9,200人(満員発表)でよく入りました。マスカラスのファイトそのものは変わっていませんでしたが「スカイハイ」のテーマ曲の導入が観客動員に繋がったのは間違いありません。

新日本プロレス蔵前国技館大会2連戦は初日3月31日が9,500人、2日目4月1日が9,000人発表。単体であれば全日本プロレスの日大講堂大会はほぼ互角でした。

事前告知はされていませんでしたがこの大会がプロレス最後の日大講堂大会となり老朽化の為、閉館、数年後に取り壊され、跡地には「シティコア両国」なるマンションが建設されています。

NWA世界ヘビー級王者が交代、2月6日、カナダ・トロント・メープルリーフガーデンでハーリー・レイスがテリー・ファンクを14分40秒、フロント・インディアン・デスロックで破り第52代王者に返り咲きました。

「エキサイト・シリーズ」終了後、馬場、鶴田が渡米、3月17日、テキサス州アマリロ・スポーツアリーナで馬場がレイスの王座に挑戦も両者リングアウトの引き分け。

3月20日、ノースカロライナ州グリーンズボロ・コロシアム(テレビ収録)では馬場はバロン・フォン・ラシクを2−1で破りPWFヘビー級王座34度目の防衛。アメリカ武者修行中の天龍と鶴田がタッグを組み、ザ・マフィア1&2号を降しています。

3月23日、フロリダ州マイアミビーチ・コンベンションセンターでは鶴田がロビンソンのUNヘビー級王座に挑戦。1−1からの3本目、突如としてフロリダでは試合をしていなかったアブドーラ・ザ・ブッチャーが乱入、ロビンソンに地獄突きを見舞って、そこへ鶴田がジャンピング・ニーパットを決めて体固めでフォール勝ち。2−1で18日ぶりに王座奪回しています。

当時の鶴田はこういったアクシデントでもなければロビンソンから2フォールを奪うことは認められてなかったのでしょう。

ブッチャーはこの日試合に出場、エル・ガウチョなるジョバーを相手にジャンピング・エルボードロップ一発でフォール勝ち。この試合は日本テレビの「全日本プロレス中継」ではノー実況で、ブッチャーの入場テーマ曲に予定されていたカール・ダグラスの「必殺ドラゴン拳」の楽曲に乗せてのスローVが次期「第5回チャンピオン・カーニバル」の予告篇として4月2日に放送されています。

馬場&天龍組はマイアミの本興行には出ず、タンパのテレビスタジオでアンジェロ・ポッフォ&パット・マクギネス組を破りました。

6 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年10月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031