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2022年10月10日10:02

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ストロング小林さん追悼(277)

77年新日本プロレス旗揚げ5周年記念「第4回ワールド・リーグ戦」参加外国人選手プロフィールの続きです。

イギリス代表、「ウェールズの魔術師」トニー・チャールスは75年2〜3月の「ビッグ・ファイト・シリーズ」以来2年後ぶりの来日。今回負傷で来日中止となったシン・リーガンの代打参戦となりました。

前回の来日ではスティーブ・ベイダーとのイギリスコンビで猪木&坂口征二組の黄金コンビを苦しめた他、ストロング小林とも激闘を展開しました。「飛燕のドロップキック」が日本陣営を苦しめるか?

プエルトリコ代表、「カリブの弾丸」ロベルト・ソトは74年10〜12月の「闘魂シリーズ第2弾」以来2年3か月ぶり2度目の来日。

1948年9月12日プエルトリコ・サンファン出身の当時28歳。

デビュー後は実兄の “サイクロン“ マヌエル・ソトと共にアメリカ本土で活躍し、ヒスパニック系移民の多かったニューヨークを中心としたWWWF地区でベビーフェイスのジョバーを務めていました.

ドクター・ジェリー・グラハム&エディ・グラハムのグラハム兄弟との対戦や、ゴリラ・モンスーンとの1対2ハンディキャップ・マッチなどでやられ役に。WWWF地区では兄マヌエルの「サイクロン」に対し、ロベルトは「ハリケーン」をニックネームとしていました。

その後、フロリダ、ジョージアなどNWAの南部テリトリーに進出。ジョージアでは69年9月16日、マヌエルとの兄弟コンビでメイコン・タッグ王座の初代王者チームに認定されました。シングルでは72年5月5日、バディ・コルトを破りジョージア・ヘビー級王座を獲得。以後もジョージア地区を主戦場に、アルゼンチン・アポロ、ボブ・アームストロング、ティム・ウッズ(ミスター・レスリング)などのベビーフェイス選手のパートナーとして活躍していましてた。

74年10月の新日本プロレス初来日時には12月5日、大阪府立体育会館で、シリーズ後半戦に特別参加したアンドレ・ザ・ジャイアントのパートナーに起用され、猪木&坂口組が保持していた北米タッグ王座に挑戦、ソトが2フォール奪われて敗れています。

母国プエルトリコではカルロス・コロン主宰のWWCでマスクマン、ジ・インベーダーとして長きに亘って活躍しました。

今回初のリーグ戦形式のシリーズへの参加。年齢は若いがキャリアは豊富であり、大物食いをやってのけるか?

初来日のメキシコ代表「アステカの魔術師」ベラ・ロドリゲス、本名エンリケ・ベラ・ロドリゲス、1948年10月21日、メキシコ・ハリスコ州グアダラハラ出身の当時28歳。 

ディアブロ・ベラスコのジムでトレーニングを積み、68年2月24日に同地でデビュー。地元でオクシデンテ・ライトヘビー級王座を奪取(年代、相手不明)した後、メキシコシティに進出。

72年6月18日、ラウル・マタを破りナショナル・ライトヘビー級王座を獲得。その後ウェイトアップしてヘビー級に転向し73年10月26日にはメキシコシティでアンヘル・ブランコからナショナル・ヘビー級王座を奪取しました。

実弟は大型マスクマンのザ・キラーことホセ・ルイス・ペレス・ロドリゲス(ルイス・ベラ)、実子のエル・イホ・デル・エンリケ・ベラも後にルチャドールとなっています。

当初、シリーズ最終戦は3月31日、蔵前国技館での優勝決定戦と発表されていましたが、急遽、追加日程として翌4月1日にも蔵前国技館が加わり、旗揚げ5周年にして初の蔵前国技館2連戦が決定。

4月1日は新北米タッグ王者チーム、タイガー・ジェット・シン&上田馬之助組が来襲、負傷の為、今シリーズを全休するストロング小林に代わり、猪木が坂口との黄金コンビでタイトルに挑戦することが発表されました。蔵前大会2連戦の特別レフェリーとして「鉄人」ルー・テーズの来日も決定。

これは新日本プロレスを放送するNET(日本教育テレビ)が4月1日付で局名を「テレビ朝日」(全国朝日放送株式会社)に変更するにあたり、スタートダッシュでの視聴率強化の為に人気番組の一つでもある「ワールドプロレスリング」も花を添える意味で2日連続のビッグカードを提供することになったものです。

ちなみに4月1日の翌日の4月2日には蔵前国技館からプロボクシングWBC世界ジュニア・ウェルター級タイトルマッチ、王者センサク・ムアンスリンにガッツ石松が挑戦する一戦を生中継、3日連続してテレビ朝日が蔵前国技館から中継(新日本プロレスの蔵前国技館大会は「ワールドプロレスリング」レギュラー枠での録画)を行うことになっています。

全日本プロレスとの興行戦争ですが、全日本プロレスは「新春ジャイアント・シリーズ」が新日本プロレスの「新春黄金シリーズ」より約2週間早く終わり、3週後の2月19日には後楽園ホールで「エキサイト・シリーズ」が開幕。

ミル・マスカラス、ディック・スレーター、ロン・バス、マイク・グラハム、ジョニー・リベラに終盤1週間にはビル・ロビンソンが特別参加。シリーズ最終戦の3月11日には日大講堂でビッグマッチが開催されます。

また、S小林の離脱、TBSの放送打ち切りにより一気にマイナー団体化した国際プロレスが満を持して73年9〜10月以来3年4か月ぶりに創立10周年記念「第6回IWAワールド・シリーズ」兼「第1回IWAタッグ・トーナメント」を開催。

2月27日、後楽園ホールが開幕戦でマッドドッグ・バション、ジプシー・ジョー、ビッグ・ジョン・クイン、クルト・フォン・ヘス、キューバン・アサシンズ1&2号、ジャック・クレイボーンという、当時の国際プロレスとしては豪華なメンバーを集めました。

3月25日、横浜文化体育館がタッグ・トーナメント決勝、3月26日、74年11月20日、バーン・ガニアvsロビンソンのAWA世界ヘビー級選手権試合以来2年5か月ぶりの蔵前国技館大会を開催、新日本プロレスの蔵前国技館2連戦と中4日のニアミス興行ですが、国際プロレスも出来る限りのメンバーで勝負を賭けることになりました。
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