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2022年10月02日21:23

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ストロング小林さん追悼(269)

77年新日本プロレス「新春黄金シリーズ」第6戦は1月13日、広島県福山市体育館(観衆3,000人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&ストロング小林組のニュー・ゴールデンコンビが登場、タイガー・ジェット・シン&ブルータス・ムルンバ組と対戦、1本目は12分50秒、猪木がムルンバを逆さ押さえ込みで先制、2本目は6分52秒、日本組の反則勝ち、反則含みながら2−0のストレート勝ちで猪木&S小林組のニュー・ゴールデンコンビが勝利を飾りました。

セミファイナルはシングルマッチ45分1本勝負。坂口征二とスタン・ハンセンが今シリーズ2度目の対戦で9分49秒、両者リングアウトの引き分け。

木戸修vsピート・ロバーツは10分50秒、エビ固めでPロバーツのフォール勝ち。星野勘太郎はデビット・テイラーを11分7秒、逆エビ固めでギブアップさせました。

英語の新鋭として期待されたDテイラーですが、急性虫垂炎に罹患してしまい、この日の試合を最後に途中帰国してしまいました。

これで「新春黄金シリーズ」は外国人側がシン、ハンセン、Pロバーツ、ムルンバの4人になってしまい、最後までこの人数で興行を回していくことになりました。おそらく、馬場であればあっさり中堅外国人選手を補充していたかと思います。 

第7戦、1月14日、福岡九電記念体育館(テレビ生中継、観衆4,500人満員発表)大会。

先ずセミファイナルから振り返りたいと思います。セミは前週の1月7日、開幕戦の越谷大会に次いで猪木とハンセンの2度目のシングルマッチ45分1本勝負。

この試合は11年12月にビデオパック・ニッポン&ポニーキャニオンより発売されたDVD−BOX「スタン・ハンセン不沈艦伝説」に収録されており、現在も購入しての視聴は可能です。

試合中に次のメインイベントでの北米タッグ王座挑戦を控えたシンと上田がハンセンに加勢、場外で2人かがりで猪木を押さえ付け、そこへ突進して来たハンセンが初公開となるウェスタン・ラリアット一閃!猪木は場外でダウン。12分22秒、猪木の反則勝ちとなりました。

猪木は場外でダウンしたまま起き上がれず、若手に支えられて退場しましたが、首に大きなダメージを受けており、救急車で福岡市内の病院に搬送されています。

診断の結果、頚部第三脛節挫傷という重傷で翌日、東京ヘ戻り、主治医意見書である佐藤三蔵・菊屋橋病院院長の紹介で都内の外科病院に入院。全治2週間と診断されています。 

ハンセンはブルーノ・サンマルチノに次いで猪木の首をも狩ってしまいました。おそらく、これはサンマルチノの首を骨折させた焼き直し、アングルである可能性は高いと思います。

メインイベントは坂口&S小林組の北米タッグ王座にシン&上田馬之助組が挑戦。上田はこの日が新日本プロレスのリングに初参戦、開幕戦の越谷大会に乱入した後、巡業には参加しないスポット参戦で、新日本プロレスは敢えて上田をシリーズにフル参戦させずに温存する戦略に出ました。

1本目からシンと上田はS小林の左腕に的を絞り、徹底した腕攻め。コーナーマットや鉄柱を使った反則攻撃を織り交ぜながら、13分1秒、シンがS小林を逆腕固めでギブアップさせて挑戦者チームが1本を先取。

2本目はエキサイトした上田が凶器のスパナを持ち出してシンと2人がかりでS小林の腕を痛めつける暴挙に出て、レフェリーのミスター高橋は6分36秒、ノーコンテストを宣言。

前週の1月7日、開幕戦での坂口&S小林組vsシン&ムルンバ組とは逆のパターンで、シン&上田組はS小林から1本勝ちを奪いましたが、ノーコンテストで試合そのものが無効となり、ベルト移動もなければ、王者組の防衛記録にもカウントされませんでした。

S小林は左肘を攻撃されてダウン。試合こそノーコンテストですが、内容は完敗です。

両チームによる北米タッグ選手権試合の再戦が2月2日、大阪府立体育会館で決定。坂口&S小林組は王座獲得から1年、最大のピンチを迎えたことになりました。

猪木欠場で迎えた第8戦は1月17日、熊本市体育館(観衆4,500人満員発表)大会。メインイベントは地元九州で起きたアクシデントに坂口が立ち上がり、メインイベントでシンとシングルマッチ60分1本勝負で対戦。13分19秒、坂口の反則勝ちとなりました。

猪木がいる時はシンにあっさり負けてしまう坂口でしたが、やはり自分がやらねばという気迫がシンを圧倒したのでしょうか。

セミファイナルはS小林と星野がタッグを結成、ハンセン&Pロバーツ組と45分3本勝負で対戦、1本目は15分41秒、ハンセンが星野を体固め、2本目は僅か52秒、星野がPロバーツを回転エビ固め、決勝の3本目は7分50秒、S小林がPロバーツを体固めで降し、2−1でS小林&星野組が勝利に輝きました。ハンセンはPロバーツとのタッグ3戦目でようやく自身の手で1本フォールを奪っています。

第9戦、1月18日、熊本県人吉市文化センター(観衆2,500人発表)大会ではしばらく前の方のポジションに甘んじていた感のある永源遙が久しぶりにメインイベント出場、坂口と組んでシン&ムルンバ組と対戦。

1本目は14分11秒、シンが永源を体固め、2本目は7分14秒、日本組の反則勝ち、決勝の3本目は1分2秒、坂口がムルンバを逆エビ固めでギブアップさせ、2−1で坂口&永源組が勝っています。

S小林はセミファイナルでハンセンと今シリーズ2度目の対戦し、13分3秒、両者リングアウトの引き分け。坂口とS小林は猪木欠場で0.5ポイント位ポジションが上がる感じです。

藤原喜明とPロバーツのシングルマッチは11分22秒、体固めでPロバーツのフォール勝ち。

第10戦、1月19日、長崎県島原市体育館(観衆2,700人満員発表)大会。S小林はメインイベントに登場、坂口と北米タッグ王者コンビでシン&ムルンバ組と対戦、1月7日、開幕戦の越谷大会と同一カード。

1本目は17分17秒、日本組の反則勝ち、2本目は僅か49秒、坂口がムルンバを逆エビ固めでギブアップさせて反則含みながらも2−0のストレートで坂口&S小林組が快勝しています。

セミファイナルはハンセンが星野を6分45秒、体固めで破り、木戸はPロバーツを13分13秒、回転エビ固めで降し今シリーズシングルで2連敗していたPロバーツに対し1勝を挙げています。

第11戦、1月21日、長崎国際体育館(テレビ生中継、観衆5,500人超満員発表)大会、メインイベントは猪木欠場でシリーズの暫定エース格となった坂口がシンとシングルマッチ60分1本勝負で対戦、13分22秒、両者リングアウトの引き分け。

セミファイナルはS小林&永源組がハンセン&Pロバーツ組と45分3本勝負で対戦。永源の「ワールドプロレスリング」登場は前76年12月31日放送のパキスタンでのゴガとの試合がフィルムで一瞬流されたのを除けば、猪木が左膝ウィルス性関節炎(蜂窩織炎)で欠場した75年8月29日、「闘魂シリーズ」足立区体育館大会(S小林と組んでジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツ組のハリウッド・ブロンドスに2−0のストレート負け)以来。

1本目は13分5秒、永源がPロバーツを体固め、2本目は6分54秒、Pロバーツが永源をエビ固め、決勝の3本目は3分11秒、ハンセンが永源を体固めで破り2−1でハンセン&Pロバーツ組に軍配が上がりました。
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