76年新日本プロレス「闘魂シリーズ」序盤戦のストロング小林の激闘の模様です。
第4戦は8月30日、宇都宮・栃木県体育館(観衆4,000人超満員発表)大会。この日のセミファイナルで猪木と「鉄腕」スーパースター・ビリー・グラハムが初のシングル対決、9分25秒、猪木の反則勝ちで終わりました。
ストロング小林はセミ前でクルト・フォン・スタイガーと対戦し10分25秒に逆エビ固めでギブアップ勝ち。マニア好みの木戸修とテリー・ルージのシングルマッチは11分16秒、エビ固めで木戸のフォール勝ち。
第5戦、9月1日、東京・八丈島中道グラウンド(観衆4,200人超満員発表)大会ではS小林はセミ前でブラックジャック・モースと初対戦、11分53秒、片エビ固めでフォール勝ち。
セミファイナルは坂口征二とグラハムが2度目のシングルマッチを行い、9分26秒、両者リングアウトの引き分けとなりました。
メインイベントは猪木が星野勘太郎&山本小鉄組のヤマハ・ブラザーズとトリオを結成、イワン・コロフ&クルト&カールのフォン・スタイガー兄弟組と対戦。6人タッグながらヤマハとスタイガー兄弟の対戦が実現。1本目は8分31秒、コロフが星野をカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせて外国人組が先制。2本目は3分25秒、星野がクルトを回転エビ固め、決勝の3本目は4分2秒、猪木がカールを体固めで降して2−1で猪木&星野&小鉄組が勝ちました。
第6戦は9月3日、愛知県体育館(テレビ生中継、観衆6,000人満員発表)大会。メインイベントは坂口&S小林組の持つ北米タッグ王座に、グラハム&コロフ組のWWWFのトップヒールチームが挑戦。
8月27日、後楽園ホールでの開幕戦における前哨戦では1−1から両チームリングアウトの引き分けに終わっていますが果たして本番やいかに。
1本目は6分12秒、S小林がコロフをブレーンバスターから体固め、2本目は15分59秒、コロフがS小林をダイビング・ニードロップから体固め、決勝の3本目は2分28秒、S小林がコロフを辛くもリングアウトで破り、2−1で坂口&S小林組が2−1で勝ち、4度目の防衛に成功しました。
この試合の3か月後の12月2日に大阪府立体育会館で猪木がコロフに大苦戦し、NWFヘビー級王座を命からがら防衛することになる訳ですが、この時はスコアだけ見ればS小林がコロフと2週連続フォールを取ったり取られたりして互角の展開になっています。
これは一見、当時のS小林のポジションからすると上出来感はありますが、グラハムがタッグ向けのレスラーではなくコロフがゲームメイキングしなければならず、国際プロレス時代に何度も対戦しているS小林の力量をコロフが認めたということでしょう。コロフにとっては動かない坂口よりもS小林の方が遙かに手が合ったのです。
セミファイナルは猪木とモースのシングルマッチ45分1本勝負。開幕戦でカールを切り札である卍固めでギブアップさせ、モハメド・アリ戦での汚名返上に闘魂を燃やす猪木は10分10秒、またも卍固めを出してモースをギブアップさせました。2週連続テレビマッチで卍固めというのは猪木の並々ならぬ闘魂復活に賭ける思いを見たような気がしました。テレビ中継はセミとメインの2試合を放送。
第7戦は9月4日、栃木県小山ゆうえんちスケートセンター(後の小山ゆうえんちアメリカンビレッジ、観衆3,500人超満員発表)大会でS小林はセミファイナルでコロフとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、11分19秒、両者リングアウトの引き分けとなりました。
第8戦、9月5日、埼玉県鴻巣公園特設リング(観衆4,000人超満員発表)大会では北米タッグ王者コンビの坂口&S小林組がコロフ&モース組と対戦。1本目は14分38秒、S小林とコロフが両者リングアウトで1−1。決勝の2本目は6分4秒、坂口がモースを片エビ固めで打ち破り2−1で坂口&S小林組の勝利。
セミファイナルでは猪木とグラハムが今シリーズ2度目のシングル対決、7分42秒、猪木の反則勝ちとなりました。両者は9月10日、品川スポーツランドからのテレビ生中継で対戦が決まっており、前哨戦となりましたが、テレビ生中継の本番前にノーテレビの地方会場で手の内のわからないグラハムと手合わせをし、猪木がどうやって試合を組み立てるか、相手の力量を推し量る為の試合だったと考えます。
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