75年「闘魂シリーズ」前半戦、猪木の長引く欠場でハリウッド・ブロンドスの猛攻の前に歯が立たない新日本プロレス勢、坂口征二、ストロング小林はカリスマ不在のリングで突破口を見い出すことが出来るか?
新日本プロレスのツアーは関東から東北地区へ、8月30日は福島県いわき市県事務所跡特設リング(観衆3,200人満員発表)大会。S小林はメインイベントで山本小鉄とタッグを結成、バディ・ロバーツ&マイク・サンドー組と対戦。
1本目は16分14秒、Bロバーツが小鉄を体固め、2本目は2分28秒、小鉄がサンドーを体固め、決勝の3本目は3分26秒、S小林がサンドーをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、2−1でS小林&小鉄組の勝利となりました。
セミファイナルは坂口とHブロンドスのリーダー、Jブラウンがシングルマッチ45分1本勝負で対戦、13分45秒、坂口が反則勝ち。タッグ屋のHブロンドスなのでシングルでは弱いと思いそうなモノですが、なかなか簡単にフォール、ギブアップ負けは許しません。
8月31日、宮城県岩沼市役所駐車場特設リング(観衆3,500人超満員発表)大会ではS小林はセミファイナルでJルージョーとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、8分59秒、両者リングアウトの引き分け。坂口がフォール勝ちしたJルージョーでしたが、S小林は勝つことは出来ず…。Jルージョーはもし国際プロレスに来ていたらIWA世界ヘビー級王座に挑戦していただろうと思われる実力者だけに順当と言えば順当か。
9月2日、秋田県十文字町(現在の横手市十文字町)総合文化センター(観衆3,600人超満員発表)大会でも、8月26日、小田原大会に次いでS小林&星野勘太郎&小鉄組のトリオが実現、Jブラウン&BロバーツのHブロンドスにサンドーを加えたチームと6人タッグマッチで激突。
1本目は18分29秒、星野がBロバーツに反則勝ち。2本目は5分51秒、S小林がサンドーをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、2−0でS小林&星野&小鉄組のストレート勝ちに終わりました。
セミファイナルでは坂口とジョニー・パワーズがシングルマッチ45分1本勝負で対戦、8月27日、田園コロシアム大会以来今シリーズ2度目のシングル対決となりましたが、17分18秒、両者リングアウトの引き分け。
9月3日、山形県酒田市営体育館(観衆2,500人満員発表)大会ではS小林とパワーズがセミファイナルのシングルマッチ45分1本勝負で対戦、開幕戦の8月22日、高崎市体育館以来の2度目のシングルは15分28秒、S小林の反則勝ちと、開幕戦と同じ結果となり、今シリーズでの坂口、S小林とパワーズの対戦は決着つかず。
新日本プロレスの巡業は東北から北陸へと移動、9月4日、新潟県上越市厚生会館(観衆2,800人満員発表)大会のメインイベントは坂口&S小林&星野組vsJブラウン&Bロバーツ&Jルージョー組という、現有戦力では日本組と外国人組の最強トリオ対決が実現。
1本目は15分25秒、Jルージョーが星野を体固め、2本目は3分4秒、日本組の反則勝ち、決勝の3本目は3分50秒、坂口がJルージョーを体固めに決めて2−1で坂口&S小林&星野組が勝利を飾りました。
前半2週間特別参加のパワーズはこの日がシリーズラストマッチで小鉄とセミファイナル45分1本勝負で対戦、9分7秒、足8の字固めでギブアップさせて有終の美を飾り、猪木との対戦は次回の来日に持ち越しとなりました。
9月5日、新潟県長岡市厚生会館(現アオーレ長岡、テレビ生中継、観衆2,900人満員発表)大会、猪木長期欠場3回目の「ワールドプロレスリング」生中継。メインイベントは坂口&柴田勝久組とJブラウン&Bロバーツ組のHブロンドスと対戦、日本組は坂口のパートナーが柴田とやや弱体とはいえ、テレビマッチでの3週連続ストレート負けは何としても回避したいところ。
1本目、12分9秒、坂口がBロバーツをペンデュラム・バックブリーカー、アトミック・ドロップと繋いでフォールに入りカウント3。3週目突入にしてHブロンドスは新日本プロレスのリングに上がって初の被フォールとなりました。
しかし、これがHブロンドスの闘志に火を点けたか、2本目は2分24秒、Bロバーツが柴田を体固め、決勝の3本目は坂口がHブロンドスに捕まり、2分46秒、Jブラウンが坂口を体固めに決めて2−1でHブロンドスが鉄壁の勝利。
セミファイナルはS小林vsJルージョーの45分1本勝負。8月31日岩沼大会の初対決は両者リングアウトに終わりましたが、テレビマッチでは是が非でも勝ちたいところでしたがJルージョーに粘られ16分13秒、両者リングアウトとなり、またしても勝つことは出来ませんでした。
テレビ生中継はこの2試合でしたが、容体が心配されていた猪木が、この日欠場以来初めての「電話出演」。放送席のNET舟橋慶一アナウンサーが電話で猪木にインタビュー。思ったより明るい声で「既に退院、上半身のトレーニングは欠かしておらず、膝に負担がかかる下半身の練習を徐々に再開しており仕上がりは順調、来週にはファンに挨拶する為に会場に行く。」と語りました。
猪木は翌週の9月11日、福岡スポーツセンター大会(12日放送)で欠場の挨拶の為にリングに登場すると発表されています。
ログインしてコメントを確認・投稿する