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2022年02月27日06:36

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ストロング小林さん追悼(52)

71年の国際プロレス掉尾を飾る最終シリーズ「ビッグ・ウィンター・シリーズ」は11月30日、埼玉県越谷市体育館(テレビ収録、観衆2,000人発表)で開幕、この年は10月の終盤から「ビッグ・チャレンジ・シリーズ」を開催した為、2週間に9戦という短期シリーズになっています。

初来日のダスティ・ローデスをエース格に、ビリー・レッド・クラウド、マッドショック・キャメロン、ドン・モロッコ(ドン・ムラコ)、ケン・イェーツが参戦、また先の「ビッグ・チャレンジ・シリーズ」からジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツのブロンド・ボンバーズが残留参戦しています。

開幕戦のメインイベントはサンダー杉山&ラッシャー木村組の保持するIWA世界タッグ王座にJブラウン&Bロバーツ組のブロンド・ボンバーズが挑戦。ボンバーズは先シリーズでは自ら保持していたAWA中西部USタッグ王座の防衛戦を行ったのみで、団体の看板タイトルであるIWA世界タッグ王座への挑戦は見送りになっていました。

1本目は10分27秒、ロバーツが木村を足4の字固めでギブアップさせて先制、2本目は3分22秒、木村がロバーツを体固め、決勝の3本目は6分7秒、両チームリングアウトとなり1−1の引き分けで杉山&木村組が3度目の王座防衛。ボンバーズは確かに巧いチームではありましたが、4年後に新日本プロレスで猪木&坂口征二組を苦しめるチームになるとは想像もつかず…。

セミファイナルは小林とMキャメロンがシングルマッチ45分3本勝負で対戦、1本目は10分1秒、逆エビ固め、2本目は4分59秒、体固めでいずれも小林が連取し2−0のストレート勝ちを収めました。

初来日のローデスはこの時まだ26歳の若手で「アメリカンドリーム」になる前のクルーカットの時期です。来日第1戦はアニマル浜口とシングルマッチで対戦、11分51秒体固めでフォール勝ち。モロッコは大剛鉄之介を12分23秒、体固め破り、AWA地区で「500連敗」という記録を作り、バーン・ガニアに表彰されたというイェーツは寺西勇と対戦、14分7秒、反則負け。クラウドはミスター珍を17分41秒、足首固めでギブアップさせました。

第2戦、12月1日、板橋区体育館(テレビ生中継、観衆2,500人発表)大会、メインイベントは杉山&浜口&大剛組がJブラウン&Bロバーツ&Mキャメロン組と対戦する6人タッグマッチ。

1本目は20分2秒、杉山がキャメロンを逆エビ固め、2本目は7分18秒、ロバーツが浜口を足4の字固め、決勝の3本目は9分21秒、浜口がロバーツを体固めに決めて2−1で杉山&浜口&大剛組が勝利をモノにしています。

セミファイナルは小林&木村組とローデス&イェーツ組が対戦、1本目は4分59秒、ローデスが小林を体固め、2本目は2分6秒、日本組の反則勝ち、決勝の3本目は9分41秒、小林がイェーツを逆エビ固めでギブアップさせて2−1で小林&木村組が勝つも、小林はローデスからはフォール、ギブアップによる勝ちは奪えず。

クラウドは珍とシングルマッチで対戦、9分28秒、エビ固めでフォール勝ち、寺西はモロッコと対戦、14分42秒、体固めで敗れました。

第3戦は12月2日、千葉県体育館(テレビ収録、観衆3,500人発表)大会、千葉市(中央区)弁天町にあるお馴染みの千葉公園体育館ではなく(稲毛区)天台町にある県体育館の方です。メインイベントは小林のIWA世界ヘビー級王座にブロンド・ボンバーズのリーダーであるJブラウンが挑戦。

1本目は10分41秒、小林が背骨折りで先制、2本目は1分41秒、ブラウンが体固め、決勝の3本目は6分45秒、小林が体固めで取り、2−1で小林が6度目のタイトル防衛を果たしました。軽量のブラウンはシングルプレーヤーとしては超一流というところまではいかず、この時点では小林が負ける相手ではなかったのですが…。

金網デスマッチで木村とBロバーツが対戦、24分17秒、木村がカウントアウト勝ち。杉山&浜口組vsローデス&モロッコ組のタッグマッチ45分3本勝負、1本目は10分41秒、ローデスが杉山を体固め、2本目は6分7秒、杉山がモロッコを体固め、決勝の3本目は5分17秒、ローデスが浜口を体固め。ローデスが1人で2本奪い、フォール、ギブアップ負けなしでまさに完勝でした。

寺西とクラウドのシングルマッチは24分10秒、体固めで寺西の勝利。珍とMキャメロンの一戦は11分23秒、体固めでキャメロンのフォール勝ち、大剛とイェーツのシングルマッチは17分55秒、逆片エビ固めでイェーツが勝っています。AWAでは500連敗の記録を持つイェーツも国際プロレスでは中堅どころには時折勝っており、弱いレスラーではなかったようです。おそらくテレビマッチ専門のジョバーでしょう。

12月11日、川崎市体育館(テレビ収録、観衆3,500人発表)大会、メインイベントは木村とJブラウンの金網デスマッチ、22分20秒、木村がカウントアウト勝ちでブラウンをKO、木村はこれでブロンド・ボンバーズの両方から金網デスマッチで勝利を奪っています。

セミファイナルは小林&寺西組とローデス&Mキャメロン組と対戦。翌12日の飯能市体育館でIWA世界ヘビー級王座を賭けて対戦する小林とローデスが最後の前哨戦。1本目は15分59秒、キャメロンが寺西を体固め、2本目は1分47秒、日本組の反則勝ち。決勝の3本目は4分1秒、小林がローデスから体固めでフォールを奪って2−1で小林&寺西組が勝ちました。

杉山とクラウドのシングルマッチは14分38秒、体固めで杉山の勝利。黒潮太郎&珍組とBロバーツ&モロッコ組は14分38秒、黒潮がモロッコを体固め、浜口とイェーツのシングルマッチは14分55秒、体固めで浜口が勝利を収めました。

シリーズ最終戦、12月12日、埼玉県飯能市体育館(テレビ収録、観衆2,500人発表)大会、この日は年度最終戦とあってダブル・メインイベントが組まれました。ダブルメイン第2試合は小林にローデスが挑戦したIWA世界ヘビー級選手権試合、1本目は12分50秒、逆エビ固め、2本目は4分8秒、リングアウト勝ちで2−0のストレート勝ちで小林が7度目の防衛を果たしました。

ダブルメイン第1試合はIWA世界タッグ選手権試合、11月30日、越谷大会の再戦、王者チーム杉山&木村組にJブラウン&Bロバーツ組のブロンド・ボンバーズが挑戦。1本目は13分58秒、杉山がロバーツを体固め、2本目は10分30秒、ロバーツが木村を足4の字固め、決勝の3本目は2分21秒、木村がブラウンを背骨折りでギブアップさせ、杉山&木村組が難敵ボンバーズを2−1で撃破、4度目のタイトル防衛に成功しています。

大剛とモロッコのシングルマッチは23分11秒、体固めで大剛のフォール勝ち。浜口はキャメロンを16分32秒体固めで撃破。珍はクラウドとシングルマッチで対戦しましたが15分12秒、回転エビ固めでフォール負け。寺西はイェーツから15分15秒にアバラ折り(コブラツイスト)でギブアップ勝ちを奪っています。

この日で71年の国際プロレスの全日程が終了、小林はヨーロッパ、ケニア、アメリカ修行から凱旋し、団体のエースとして団体を牽引しました。

国際プロレス内の話題としましては外国人留学生第1号だった黒潮太郎(テリー・ハーバート)がトリニダードトバゴに帰国、負傷の為長期欠場していた佐野浅太郎が負傷が完治せず引退しています。

この翌日、日本プロレス界に激震が走りました。12月13日、渋谷区代官山の日本プロレス事務所で記者会見が行われ、病気療養中でシリーズ終盤戦を欠場していた猪木を会社乗っ取りを企てたクーデター犯人として日本プロレスを除名・追放処分とすることが発表されました。

これにより、猪木は日本プロレスを追われ、独立へ。翌72年は日本プロレス界が再編される激動の年になっていきます。

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