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2021年08月13日19:13

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灯台映画には狂気が似合う 『ライトハウス』

A24の新作スリラー映画『ライトハウス』を見て来ました。

35ミリフイルムで撮影され、白黒でスタンダード・サイズという、サイレント時代のスリラーを思わせる作品。ムルナウやエプスタインからの影響を受けているそうです。

【物語】
19世紀末のイングランド。灯台小屋の立つ孤島に、若い助手(ロバート・パティンソン)がやって来た。島には古参の灯台守(ウィレム・デフォー)がおり、助手に対しては高圧的に接する。
外界から遮断された孤島で、2人の男はしだいに狂気を募らせていく。

…凄まじい嵐、不吉な予兆の数々、やって来ない補給船、狂っていく2人の男。これは、モンスターや幽霊の出てこない怪奇映画です。

強いて言えば、灯台に憑りつかれた狂気の灯台守を怪演するウィレム・デフォーがモンスター級。夜の灯台小屋でロバート・パティンソンに罵詈雑言を浴びせるウィレム・デフォーの顔は、この世のものとは思えないほど狂っています。

閉鎖された空間なのに強烈な光がともる、灯台という異質な舞台は、怪奇映画によく似合います。世界中に増殖した植物の化け物と灯台で孤軍奮闘する『人類SOS!』も、深海から蘇った原爆モンスターが灯台を破壊する『原子怪獣現る』も、狂った映画でした。

★★★。この監督の新作は『吸血鬼ノスフェラトゥ』のリメイクだそうで、今から楽しみです。ぜひとも白黒&スタンダードでやって頂きたい。
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