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2021年07月30日23:37

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『ウエストサイド物語』以来の 『イン・ザ・ハイツ』

中国系アメリカ人監督ジョン・M・チュウ監督の大作ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』を見て来ました。
難民問題を扱ったメジャー大作ミュージカルは『ウエスト・サイド物語』以来ではないかと思います。

【物語】
ブルックリンの地区”ワシントン・ハイツ”は、中南米からの移民が多く暮らす街。
コンビニ店長の青年ウスナビ(アンソニー・ラモス)は、店の常連バネッサ(メリッサ・パレラ)に想いを寄せるも、伝えられずにいた。
猛暑のある日、地区出身の優等生ニーナ(レスリー・グレイス)が大学を辞めて帰郷してくる。

…2時間半の大作ながら、ほぼ無名の中南米系俳優を使い、しかもミュージカルという、ハリウッド映画では珍しい作品です。製作したワーナー・ブラザーズはよく公開してくれました(地元の田舎シネコンでもかけてくれて感謝)。

難民問題や人種差別といったテーマが根幹にありながら、悲壮に描かず、陽気なラテン系音楽に乗せてミュージカル映画化した勇気も凄い。しかも、ちゃんと伝えたいテーマが見えてくる。強いメッセージ性を持ちながら、娯楽としても一級品です。

カラフルで原色あふれる映像と音楽が見どころですが、圧巻だったのは、主人公たちを見守るおばあちゃん(オルガ・メレディス)が亡き母を想って歌う曲。テーマは「忍耐と信仰」。日本人には理解し憎い、移民の苦しみを歌った楽曲でも、ここが一番刺さりました。

対してクライマックスはアメリカ映画らしい陽気なもの。これには賛否がありそうです。

★★★。
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