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2020年11月06日18:53

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『罪の声』と『オン・ザ・ロック』

新作映画を2本続けて見て来ました。

●『オン・ザ・ロック』

家族に恵まれ、ニューヨークで暮らす作家のローラ(ラシダ・ジョーンズ)。
何となく、夫が自分と疎遠になってきたような感じがしたローラは、元プレイボーイで裕福な父(ビル・マーレイ)に相談するが、話がどんどん大きくなってしまい…。

久しぶりのソフィア・コッポラ監督作。
悠々自適に暮らす遊び人の父=ビル・マーレイと、彼のペースに巻き込まれていく娘=ラシダ・ジョーンズのニューヨークでの冒険を描くライトなドラマです。

肩に力を入れずに軽い感覚で撮られているようで、映画というよりはスケッチに近い感じでした。★★★。


●『罪の声』

京都で小さな仕立て屋を営む曽根俊也(星野源)は、ふとしたことから自身が30年前の未解決事件に関わりがあることを知り、ショックを受ける。
一方、新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、特集記事のためにその事件の再調査を命じられ、当時を知る関係者への取材を始める。
30年前の事件の真相が、次第に明らかになってゆく。

…この手の邦画社会派サスペンスは、どうも口に合わないことが多いのですが(近作に限る)、これは良かったなあ。本のページを1ページずつめくるように、少しづつ真相に迫っていく、丁寧な演出は邦画離れしています(よい意味で)。

小栗旬と星野源は、ともにこれがベストの演技と思います。
特に小栗旬が真犯人と対峙し、事件の真相を叩きつけるラストと、そのあとの星野源とのちょっとしたやり取りが良かった。

梶芽衣子とか宇崎竜童とか火野正平とか、脇もみんないい。

重くなりがちなテーマの映画の中で、主人公の記者を支える松重豊と古舘寛治の存在が軽やかで、息抜きになっていました。

一方的に感傷を誘うような映画にしなかったのは大正解でした。★★★★。


『罪の声』は今年のベストテン入りの予感です。
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