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2020年05月31日08:24

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式日



『式日』
ゴンドリーのでもそうだったけれど藤谷文子は聡明に見え、そのぶん脆さや儚さが感じられなかった。何度か観てても、ラストはこなんだったんや、と忘れている。90年代的な宮台真司的日常がビデオカメラなどで私線的視線として切り取られている感じのストラクチャー。アンノの私小説風であっても、原作の藤谷の視線を交えている風にしたり、傘とランドセルを撮ってる岩井俊二の、ときの旬の映像作家岩井俊二の視線をも交えている風もあるけど、それはやはり照れ隠しに見え、その中にはやはり、イワイではない庵野秀明の眼差しが感じられる。主人公の心情というではなく、ショットなどがそうであり、庵野秀明の作品だから当然そうであろう。終わりなき変わらない日常に、新ゴジラでやったいかにもな絵コンテ的なショットでなく、いろんなものが表される。全体的なものにある一部としてのグリッドは痕跡をつくるではなく、エンジンとしてあるような部分、それがアニメ的なところに繋がる感覚がある。終盤の救済も、きっと多くの家庭であり得るような解決の仕方であり、でも演劇的にして表され、現実を寄せ付けない感じがなにか”らしさ”を感じさせてくれる。



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