mixiユーザー(id:6337596)

2019年01月04日00:01

92 view

トラウマ映画と感動の再会 『ブラックホール』

『スター・ウォーズ』によるSFブームに便乗し、見事にコケたとされるディズニー実写大作『ブラックホール』を北米盤DVDで見ました。

この映画、小学生か中学生のころにNHKで放映されたものを見ており、トラウマになっていた作品です。同じくディズニーの『海底2万海里』と『トロン』を見たのもその時だったと記憶しています。

シネスコ・サイズの画面を大きくトリミングした吹替版だったと思うのですが、ジョン・バリーの壮大なテーマ曲は耳に残っており、25〜6年ぶりの再会となりました。

今回購入した北米盤DVDはノートリミングのシネスコ・サイズ版(公開当時は70ミリ・テクノビジョンという謎方式でした)。日本語字幕は無く、英語(とスペイン語)の5.1chサラウンドで収録されています。画質は中の下で、特典映像はなし。

1979(昭和54)年製作、翌年日本公開のアメリカ映画です。


【物語】
アメリカの宇宙探査船パロミノ号は、地球へ帰還する途上、巨大なブラックホールを発見する。
さらに彼らは、ブラックホールの強大な重力を受けずに佇む大型宇宙船を発見。それは、20年前に消息を絶った宇宙船シグナス号だった。
シグナス号の艦長ラインハート博士は、パロミノ号のクルーを迎え入れるが、裏には恐るべき計画があった。


…キャストが豪華。
『海底2万海里』のネモ船長そっくりの、シグナス号の艦長で狂気の科学者ラインハート博士にマクシミリアン・シェル。パロミノ号の船長にロバート・フォスター、同船の科学者にアンソニー・パーキンス、同乗していたジャーナリストにアーネスト・ボーグナイン、テレパシーが使える天体物理学者にイベット・ミミューという顔ぶれです。

大作の割には上映時間98分というコンパクトさで、ムダなくテンポよく物語は進みます。
もっともツッコミ所は満載で、調査船のはずのシグナス号が重武装の戦闘ロボット満載だったり(特に説明はなし)、クライマックスのブラックホール突入シーンが宗教的だったりと、疑問も多いです。

巨大な宇宙船シグナス号や、ブラックホールの造形は素晴らしい一方、キーパーソンとなるロボット”ヴィンセント”は子供向け特撮番組の着ぐるみ風だったり(一応ホバリングしているという設定なのですが、吊っているワイヤーが丸見え)、特撮も粗い箇所が多く、コケた理由はそのあたりにありそうです。

問題のトラウマ場面は、アンソニー・パーキンスが警備ロボットにドリルで惨殺されるシーン。ほぼ記憶通りでした。よくディズニーでこれを撮ったと感心します。

一方でジョン・バリーのスコアは最高!同時期の『007/ムーンレイカー』と双璧を成す、バリー円熟期の代表作です。

リメイクの話がありましたが、現在どうなっているかは不明。
ぜひとも最新のVFXで、今ノリに乗っているディズニーのもとでリメイクして欲しいところです。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年01月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031