ゲームを映画化した3DCGアニメーション『アングリーバード』を見て来ました。
ピクサーの作品群や、この夏の『ペット』など、米国産3DCGアニメはそろそろ早くも見るのが辛くなってきているのですが、頑張って見て参りました(しかも日本語吹き替え版)。
【物語】
様々な鳥たちが幸せに暮らす島。
怒りっぽいレッドは、その性格を疎まれ、他のみんなとは距離を置いて暮らしていた。
ある日、緑色のブタの大群が島にやってくる。陽気なブタたちと島の鳥たちは仲良くし始めるが、ブタには恐るべき目的があった。
裁判所の命令で怒りを抑制するセラピーを受けていたレッドは、ブタの陰謀を暴くため、セラピーの仲間とともに伝説のヒーローがいるという山頂を目指す。
…主人公のトリが精神科でセラピーを受けるなど、いかにもアメリカ的な要素が見られますが、タイトルに”子ども向けではなかった”と書いたのはそのためではありません。
まあ、上映時間を余すところなく使って、「しゃべる」「ギャグ」「爆発する」「ギャグ」「しゃべる」「ギャグ」…が、果てしなく繰り返されます。こちらに考える暇など与えてくれません。言ってみれば、「トムとジェリー」のギャグ場面だけを1時間半ずっと見せられている感じです。メリハリなどあったものではありません。
しかもそれらのギャグは、極めて笑いの沸点の低い人のために作られているので、大人の鑑賞に耐え得るとはお世辞にも言えませんでした。
唯一笑えたのは、お子様には絶対分からない『シャイニング』のパロディがあること。
そこだけ唐突に、しかもちょっと異様な雰囲気のシーンなので、際立って見えました。
★★。日本語吹き替え版の質もまた、極めて低い出来です。
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