82年ジャイアント・シリーズ終盤戦天王山は11月2日、愛知県体育館大会。
10月26日、帯広市総合体育館でハーリー・レイスのダイビング・ヘッドバットの前にフォール負けを喫しPWFヘビー級王座から転落した馬場がリターンマッチに挑みました。
例年、ジャイアント・シリーズの後は世界最強タッグ決定リーグ戦であり馬場にとっては年内ラストチャンス。
試合は馬場がスタートから珍しく飛ばしカウンターの16文キックがヒット。しかし、レイスも独特のゆったりとしたリズムで試合を建て直し、バーディカル・スープレックス(ブレーンバスター)からダイビング・ヘッドバット。
試合が急展開となったのは10分過ぎ。馬場はコーナーにレイスを詰めてチョップの連打、しかしレイスはこれをかわすと馬場のチョップはレフェリーのジョー樋口に誤爆。
樋口がダウンする中、急遽サブレフェリーの和田京平がリングインを果たそうとしたところ、今度は馬場にロープに振られたレイスの身体が和田を直撃。
リング上はレフェリーなき無法地帯となりレイスと馬場は両者流血の激しい乱闘に。試合は収拾がつかずダメージ回復した樋口レフェリーはゴングを要請、12分41秒、両者反則の裁定が下され、引き分けでレイスが初防衛。
馬場はシングル無冠のまま越年が決定してしまいました。
セミファイナルは注目の一戦、4月22日、東京体育館で仲間割れとなったブルーザー・ブロディとジミー・スヌーカが一騎討ち。
セミ前に組まれた鶴田、ドリー・ファンク・ジュニア組vsニコリ・ボルコフ、ドリーム・マシーン組は鶴田がマシーンを回転エビ固めで破っていますが、この試合にブロディが乱入して鶴田を攻撃。ここで鶴田とブロディに遺恨が生じました。
ブロディとスヌーカの試合はブロディがワンハンド・ボディスラムで豪快にスヌーカを叩きつければ、スヌーカも得意のカンフーチョップ、スーパーフライで反撃。
ここで突如、セミ前からの因縁を持つ鶴田が試合に乱入、背後からブロディにジャンピング・ニーパット。
鶴田の乱入に怒ったブロディのセコンド、ボルコフも入って来て乱闘はさらにエスカレート、僅か5分51秒、ノーコンテストとなっています。
何故ここで鶴田か?というのは甚だ疑問ではありますが、WWFでトップを取っていたスヌーカを負けさせる訳にもいかず、苦肉の策で鶴田がかり出されたのではなかったかと思われます。
シリーズ最終戦は11月4日、後楽園ホール大会(テレビ収録)。
1勝1敗で迎えた大仁田とチャボ・ゲレロによるNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座決定戦三番勝負第3戦がセミで組まれました。
チャボは大仁田をロメロスペシャル(吊り天井)に決める等有利に試合を進めましたが、大仁田はチャボがフライングメイヤーに来たところを一瞬の隙をついて逆さ押さえ込み。
13分47秒、カウント3が入り大仁田が勝利、新王者となり、リニューアルされた新しいNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級のベルトを腰に巻きました。
敗れたチャボは大仁田の勝利を称えるべく、握手を求めましたが、大仁田がそれに応えるや否や、突如バックに回ってジャーマン・スープレックスで投げ捨てると、
勝利者トロフィーをリングのフロアに叩き付けて破壊し、壊れて尖っていた部分で大仁田の左上腕部分をメッタ突き。
大仁田の上腕からは大量の血が流れ出し、大仁田はリング上で悶絶、応急処置を受けた後でも出血は止まらずリング下でダウンしたまま。
クリーンファイトのテクニシャンのイメージが強いチャボのまさかの凶行に観客席は凍り付いたような雰囲気になりました
メインは馬場、鶴田組vsレイス、スヌーカ組。
レイスという心強いパートナーを得たスヌーカは快調な動きを見せ馬場、鶴田を終始圧倒、レイスのバーディカル・スープレックスのアシストを得て、スワンダイブ式のスーパーフライで鶴田をフォールしています。
スワンダイブ式は日本では90年代に入り新日本プロレスのリングで2代目ブラック・タイガー(エディ・ゲレロ)、大谷晋二郎によって一躍有名になったムーヴでしたが、元祖はスヌーカだった訳です。
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