『アリー/ スター誕生』
しっとりしたリズムの流れが哀愁を淡々と生む。王道のコンティニュイティだったけれど途中、ガガとブラッドリーの切り返し、ショット、リバース、リバースみたいな流れで、ガガの両目のエクストゥリーム・クロース・ショットになるときいきなり絵画的になって、王道の流れから違和感あるものになったのが逆にフレッシュに思え、それは印象付けるためもあったのだろう、ラスト・ショットは彼女の同じようなアップとなる。印象的である。ジェームズ・フランコの監督としてのフォルモグラフィはチェックするとあまりにも多すぎて驚き、その数の多さに逆に笑ってしまったのだけれど、こちらの作品は監督の降板とかあって紆余曲折になりブラッドリーが監督になったと聴くが、それゆえそれが気になり、どんな作品なんだろうとなって観たが、前述したような哀愁を淡々と生むしっとりしたリズムの流れ。アクターだからアクトを大事にするのか、それはヴィンセント・ギャロにも感じられたりするけど、エチュードの繰り返しみたいなところもあり、しかし歌が所々あるからか退屈にさせないし、それはブラッドリーの才能なのだろう、派手ならずの哀しさが他の映画作品にはない独特なものをもたらしている。
ログインしてコメントを確認・投稿する