77年新日本プロレス「アジア・チャンピオン・シリーズ」第7戦は6月30日、岡山県津山市総合体育館(観衆3,000人満員発表)大会。
メインイベントは前日の大阪大会で正体が暴露されたジ・アジアン・テローズ1&2号が素顔のエル・ゴリアス&ブラック・ゴールドマン組として登場、猪木&木戸修組と対戦しています。
1本目は12分5秒、木戸がゴリアスをエビ固め、2本目は3分25秒、ゴールドマンが木戸を体固め、決勝の3本目は2分20秒、猪木がゴールドマンを体固めで破り、2−1で猪木&木戸組が勝利を飾りました。
セミファイナルは6月26日の刈谷大会に次いで今シリーズ2度目となるマサ齋藤とタイガー・ジェット・シンのシングルマッチ45分1本勝負で7分57秒、体固めでTJシンがフォール勝ちし対M齋藤戦は2連勝。
坂口征二はガマ・シンを7分4秒、片エビ固めで破り、ストロング小林はモハン・シンを4分53秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせました。
今シリーズにスポット的に試合参戦している山本小鉄がこの日出場、前76年の「第3回ワールド・リーグ戦」でラクダ固め(キャメルクラッチ)の前にギブアップ負け喫した永源遙と対戦し12分13秒、腕固めで勝利し雪辱を果たしました。このシリーズの小鉄は本来の強さを見せています。
第8戦、7月1日、兵庫県姫路市厚生会館(観衆3,200人満員発表)大会。
メインイベントは地元兵庫県は神戸市出身の星野勘太郎が猪木とタッグを結成、TJシン&上田馬之助組と対戦、1本目は16分12秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は5分22秒、上田が星野を体固め、2−1でTJシン&上田組の勝利。
S小林はセミファイナルでゴールドマンとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、8分17秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちを収めています。
セミ前で坂口はゴリアスを8分52秒、片エビ固めで破り、M齋藤はガマ・シンに7分18秒、体固めでフォール勝ち、永源はモハン・シンに6分29秒、逆エビ固めでギブアップ勝ち、タルバー・シンは藤原喜明を11分15秒、体固めで破りました。
第9戦は東海地方へ。7月2日、静岡県伊東市青果市場(観衆2,300人発表)大会。
メインイベントはアジア・タッグ王者チームの坂口&S小林組とTJシン&ガマ・シン組の対戦、前76年8月4日、仙台・宮城県スポーツセンターでの「アジア・リーグ戦」タッグ部門優勝決定戦と同一カードです。
1本目は13分17秒、日本組の反則勝ち、2本目は3分55秒、S小林がガマを体固めに決めて反則含みながら2−0のストレート勝ちで坂口&S小林組の快勝に終わりました。
猪木はセミファイナルでゴリアスとシングルマッチ45分1本勝負で対戦、6分8秒、弓矢固めでギブアップ勝ち。
木戸とゴールドマンのシングルマッチは8分52秒、ゴールドマンが体固めで勝ち、M齋藤はタルバー・シンを7分49秒、体固めで撃破。長州はモハン・シンを4分50秒、体固めで破りました。
第10戦は甲信越へ。7月3日、長野県飯田市衛生センター隣広場特設リング(観衆3,000人満員発表)大会。
メインイベントは猪木&M齋藤組がゴリアス&ゴールドマン組と対戦、1本目は9分1秒、M齋藤がゴリアスを体固め、2本目は3分40秒、ゴリアスがM齋藤を体固め、決勝の3本目は2分15秒、猪木がゴールドマンを体固めでフォールし2−1で猪木&M齋藤組に凱歌が上がっています。
セミファイナルは坂口とTJシンのシングルマッチ45分1本勝負。6月29日、大阪大会でのアジア・ヘビー級選手権試合では2本奪われて完敗を喫してしまった坂口だけに連敗は避けたいところ。11分23秒、坂口が反則勝ちを拾いました。
S小林はセミ前でタルバー・シンと対戦、8分27秒、逆エビ固めでギブアップ勝ち、藤原喜明とガマ・シンのシングルマッチは10分23秒、片エビ固めでガマがフォール勝ちし、星野はモハン・シンを5分1秒、逆エビ固めでギブアップさせました。
外国人選手陣が不甲斐ないせいか、長州はこの日「第4回ワールド・リーグ戦」の公式戦で1度だけ対戦して勝った永源とのシングルマッチが組まれ、15分24秒、サソリ固めでギブアップ勝ち。両者は後にジャパンプロレスで行動を共にすることになります。
第11戦、7月5日、長野県飯山市体育館(観衆2,900人満員発表)大会。
S小林は2大会連続のメインイベント出場、猪木とのニュー・ゴールデンコンビでTJシン&ガマ・シン組と対戦、1本目は13分28秒、猪木がTJシンに反則勝ち、2本目は4分29秒、S小林がガマをカナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、2−0で反則含みながら猪木&S小林組がストレート勝ち。
セミファイナルは坂口とタルバー・シンのシングルマッチ45分1本勝負で7分35秒、体固めで坂口がフォール勝ちしています。
星野vsゴリアスのシングルマッチは10分40秒、体固めで星野に軍配が上がりました。木戸とゴールドマンは12分31秒、体固めでゴールドマンの勝利。長州はモハン・シンを3分40秒、体固めで難なく降しています。
M齋藤は後に革命軍、維新軍、ジャパンプロレスと行動を共にする小沢正志(キラー・カーン)とのシングル対決、この時はキャリアで優るM齋藤が7分36秒、体固めで勝ちました。
第12戦は再び東海へ。7月6日、岐阜県美濃加茂市中濃体育館(現プラザちゅうたい、観衆2,500人発表)大会。
メインイベントは猪木&木戸組がゴリアス&ゴールドマン組と対戦、1本目は11分22秒、木戸がゴールドマンを回転エビ固め、2本目は5分29秒、猪木がゴリアスを体固めに決めて2−0で猪木&木戸組がスッキリとストレート勝ち。
セミファイナルはM齋藤とTJシンのシングルマッチ45分1本勝負で9分28秒、体固めでTJシンが勝ち6月26日の刈谷大会、6月30日の津山大会に次いで3度目の対決も制しています。
坂口はガマ・シンを6分15秒、体固めで破り、上田は永源を4分36秒、体固めで降しています。星野はタルバー・シンに8分12秒、逆エビ固めでギブアップ勝ちを奪いました。
長州は藤原との同門対決、12分31秒、サソリ固めで勝利を飾っています。
第13戦は少しだけ関東に戻り7月7日、神奈川県箱根小涌園グリーンパレス(テレビ収録、観衆2,800人満員発表)大会。
メインイベントは猪木&星野組vsTJシン&ガマ・シン組と対戦。1本目は13分28秒、星野がガマを体固め、2本目は1分6秒、TJシンが星野を体固め、決勝の3本目は3分18秒、猪木がガマを体固めで破り2−1で猪木&星野組の勝利。
セミファイナルはエリート対雑草対決、長州と上田の初のシングルマッチ45分1本勝負。13分24秒、長州が反則勝ちを収めました。テレビ中継はセミとメインの2試合を放送。
坂口はセミ前でゴリアスと対戦し6分24秒、体固めでフォール勝ち、小鉄とゴールドマンのシングルマッチは7分28秒、体固めでゴールドマンの勝利。M齋藤はモハン・シンを4分3秒、逆エビ固めで降し、木戸はタルバー・シンを8分5秒、片エビ固めで破っています。
美濃加茂、箱根とS小林の試合記録がありません。「ゴング」、「月刊プロレス」とも情報なし。プロレス熱戦譜は両誌とも記録欠落がよくあるので、複数媒体で調べなければならないのですが、何せ45年前の記録だけに完全とはいかず。
しかし、7月9日付(8日発行)の「東京スポーツ」に情報あり。S小林は5日の飯山大会でTJシンのバックドロップを喰った際に首を痛め、頸椎捻挫で美濃加茂大会から欠場、全治1週間と診断され、15日の札幌大会でのアジア・タッグ選手権試合(坂口と組んでTJシン&上田組の挑戦を受ける)への出場が危ぶまれるとの記事がありました。
さらに坂口の談話もあり。坂口の話「とにかく起きたことは仕方がない。小林さんの怪我の回復を待つしかない。もしダメだったら、アジア・タッグは返上してパートナーを猪木さん、齋藤、長州の3人に絞って王座決定戦をやる。小林さんのカムバックを期待するだけだ。」
過去にTJシンがバックドロップを見せたのは前76年7月9日、後楽園ホールでの「アジア・リーグ戦」開幕戦でのシングル部門予選で小鉄に1回だけ出しただけであり、本当にTJシンがノーテレビの地方巡業で、自分より重いS小林にバックドロップをかけたかどうかは信憑性には欠けますが月刊誌の時代、このあたりのフォローは東スポならではでした。
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