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2024年10月07日10:36

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ストロング小林さん追悼最終章(825)

スタン・ハンセンの衝撃の全日本プロレス乱入、翌82年からのシリーズ参戦で、引き抜き抗争は全日本プロレスが9回裏2死満塁逆転ホームランにより、全日本プロレスが逆転大勝利。新日本プロレスのファンの方もこれに異論を向ける方は少ないのではないかと思います。

興行戦争に関しては新日本プロレスの「第2回MSGタッグ・リーグ戦」が全日本プロレスの「世界最強タッグ決定リーグ戦」を大きく上回りました。

後楽園ホールは全日本プロレスが開幕戦の11月27日に開催、ドリー・ファンク・ジュニア&テリー・ファンク組のザ・ファンクスvsタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組、天龍源一郎&阿修羅・原組vsザ・シーク&マーク・ルーイン組の公式戦にハーリー・レイスvsブルーザー・ブロディの夢のシングルマッチで2,800人満員発表。

満員発表には違いないですが、77年12月2日「世界オープン・タッグ選手権」開幕戦3,200人超満員発表、最強タッグに名称変更されてからは78年12月1日が3,500人超満員発表、79年11月30日が3,400人超満員発表、80年11月28日が3,000人超満員発表であり、全て金曜日開催と条件は同じであることから、ファンクスvsアブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シークの遺恨対決の時代には及ばず3,000人を切る発表でブロディ、シンでは集客面でブッチャーに対応できなかったことになります。

新日本プロレスは後楽園ホールは開幕戦の前日の11月19日に開幕前夜祭としてレセプションとバトルロイヤルを開催していますが、こちらは正式な試合ではないので比較対象外です。

愛知県体育館は1日違いの対決、先攻は全日本プロレスの11月30日で最終戦の後に放送する夢のシングルマッチ中心のカード編成でテリーvsブロディ、レイスvsシン、公式戦は馬場&鶴田組vs天龍&原組で5,400人発表。

新日本プロレスは翌日の12月1日に開催、こちらもの優勝決定戦の後に放送される夢のシングルマッチ中心で猪木vsハルク・ホーガン、タイガー戸口vsアンドレ・ザ・ジャイアント、キラー・カーンvsスタン・ハンセン、藤波辰巳&タイガーマスク組vsカネック&スーパー・マキナ組の4大シングルマッチで12,000人超満員発表と、こちらはダブルスコア以上の差がついて新日本プロレスの圧勝でした。

大阪府立体育会館は先攻が全日本プロレスの12月3日、ブロディ&ジミー・スヌーカ組vsレイス&ラリー・ヘニング組、シン&上田組vsシーク&ルーイン組の凶悪対決、馬場&鶴田組vsバロン・フォン・ラシク&キラー・カール・クラップ組の3大公式戦で6,800人満員発表。

新日本プロレスは1週間後の12月10日に優勝決定戦が行われ、決勝進出チーム決定戦、猪木&藤波組vsハンセン&ディック・マードック組、勝者チームの猪木&藤波組vsアンドレ&レネ・グレイ組の優勝決定戦で10,000人超満員札止め発表で全日本プロレスも普段の府立に比べればよく入りましたが、優勝決定戦を持ってきた新日本プロレスが大阪を制しました。

10月に両団体が凌ぎを削った蔵前国技館は先発が新日本プロレスの12月8日、この日は優勝決定戦より前の興行で、4大スペシャルマッチが組まれました。猪木&藤波組vsハンセン&ローラン・ボック組、アンドレvsKカーン、ラッシャー木村&戸口組vsダスティ・ローデス&ディック・マードック組のテキサス・ジ・アウトローズ、タイガーマスクvsカネックの豪華カードで11,500人満員発表。

全日本プロレスは最終戦、12月13日に開催で、ファンクスvsブロディ&スヌーカ組、馬場&鶴田組vsシン&上田組の2大公式戦を主体に11,500人満員発表と新日本プロレスと同数でしたが、前回書いた通り、実質的には新日本プロレスの方が入っていました。

このように集客力では新日本プロレスが上回り、テレビ視聴率も20%前後を維持、第2期黄金時代が到来(第1期は猪木vsストロング小林、猪木vs大木金太郎などの日本人対決が行われた74年)し、83年8月のタイガーマスク突然の引退発表から口火を切った社内クーデターまでブームは続き、その後は緩やかに下降して84年のUWF、ジャパンプロレス勢の大量離脱で一気に求心力を失っていきました。

しかしこの時のハンセン・ショックによるダメージは甚大。全日本プロレスを圧倒しておきながら最後の最後で詰めを誤った感はあり、翌82年2月7日には馬場、猪木、新間寿の3人が都内のホテルで秘密裏に会談を持ち、引き抜き抗争は仕掛けた新日本プロレスの方が白旗をあげて、馬場に引き抜き戦争の手打ちを求め、馬場もこれに応じて手打ちとなりました。

次回は81年の仁義なきレスリング・ウォーについて私なりの考察を書いてみたいと思います。

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