81年新日本プロレス「第4回MSGシリーズ」が終わると、藤波辰巳はアメリカ遠征に出発、6月8日(現地時間)にはニューヨークMSGのWWF定期戦(観衆22,000人超満員発表)に出場しました。
WWFで海外武者修行中の谷津嘉章とタッグを組み、レックス(ランディ・コーレイ)&スポット(ラリー・ラザン)のザ・ムーンドッグスの保持していたWWFタッグ王座に挑戦。試合は60分3本勝負。1本目は10分15秒、日本組の反則勝ち。2本目は5分12秒、藤波がレックスをフォールにいったところ、スポットがカットに入ってエルボードロップ、しかしこれを予知していた藤波はかわして、エルボーはレックスに命中。すかさず藤波がレックスを体固め。
2−0で藤波&谷津組が勝ちましたが、反則含みの為タイトルの移動はなし。勝った藤波にリングアナウンサーのハワード・フィンケルに「今日、会場にフジナミのフィアンセが来ています」と紹介されるとリングサイドにいた婚約者の沼谷かおり(現伽織夫人、大阪府出身)さん(当時27歳)を藤波がリングに呼び寄せ、会場にいた22,000人の大観衆にお披露目しました。
「アンドレ・ザ・ジャイアントの足を折った男」として一躍脚光を浴びたキラー・カーンは新日本プロレス遠征から帰国したダスティ・ローデスとシングルマッチ30分1本勝負で対戦、11分45秒、反則負けとなりました。
この日はテレビ朝日の中継が入り、6月26日の「ワールドプロレスリング」で上記2試合が放送されています。
その他、ローデスと同じく新日本プロレス遠征から帰国したボブ・バックランドはアンジェロ・モスカを14分35秒、ハイアングル・アトミックドロップからの体固めで破りWWFヘビー級王座を防衛。インターコンチネンタル王者ペドロ・モラレスはこちらも新日本プロレス帰りのサージェント・スローターに6分16秒、反則勝ちで王座を防衛しました。
この日、アンドレが松葉杖をついて会場に姿を現し、次回7月20日のMSG定期戦で復帰しKカーンとリベンジマッチで対戦すると発表、22,000人超満員の大観衆から割れんばかりの大声援が起きています。
藤波は6月12日、ロサンゼルス・スポーツアリーナで未来日ケン・ウェインとWWFジュニア・ヘビー級王座防衛戦を行い、19分24秒、ブレーンバスターから体固めでフォール勝ちし22度目の防衛に成功しています。
マイク・ラベールが主宰するロサンゼルスのNWAハリウッド・レスリングは経営不振からラベールの母親であるアイリーン・イートン女史が権利を持っていたオリンピック・オーデトリアムの興行権を手放し、スポーツアリーナに進出、オリンピック・オーデトリアムも借りる形で引き続き興行を開催することになりました。
さて、ストロング小林は3か月と言われたメキシコ遠征から日本に戻らず6月からWWFのサーキットに入りましたが、前述の藤波、Kカーン、谷津が出場した6月8日の定期戦には出場記録はなし。
以下、判明している記録です。
6月12日 コネチカット州ウィンステッド ○フランク・サベージ
6月14日 ニュージャージー州エリザベス ○バロン・シクルナ
6月15日 ニュージャージー州トレントン △SDジョーンズ
6月16日 コネチカット州スタンフォード ○Fサベージ
6月17日 ニューハンプシャー州ポーツマス ○カート・ヘニング
6月18日 バーモント州リッチモンド ○ジョニー・ロッズ
6月20日 ペンシルバニア州フィラデルフィア・スペクトラム・アリーナ ○シクルナ(試合時間4分32秒)
6月21日 ニューヨーク州ビンガムトン ○ロッズ
(この項続く)
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