78年新日本プロレス「ゴールデン・ファイト・シリーズ」第18、19戦は9月12、13日の両日、熊本市体育館における日本プロレス史上初の2日連続興行。
これまで、日本プロレス時代から同一会場における2連戦というのは後楽園ホール、蔵前国技館、大阪府立体育会館、札幌中島スポーツセンターなどがありますが、熊本市のような中核都市でない場所での2連戦は珍しいです。しかもノーテレビ。
プロモーターの手違いか、あるいは1大会は違う会場を予定していたが何らかの事情でキャンセルせざるを得なくなり、体育館が両日借りられたか真相は明らかでないですが(Gスピリッツで大塚直樹氏に誰か聞いてくれないかなぁ…)、いずれにしても新日本プロレスはプロモーターの期待に応えるべく、好カードを揃えました。
熊本大会初日、9月12日(観衆3,200人満員発表)のメインイベントは9月21日、品川プリンスホテル・ゴールドホールで行われるNWFヘビー級選手権試合の前哨戦、猪木とタイガー・ジェット・シンのノンタイトル戦のシングルマッチ60分1本勝負。8分47秒、サーベルを持ち出したシンが猪木だけでなくレフェリーにも暴行。シンの反則負けとなりました。
セミファイナルは藤波辰巳&木戸修組がピート・ロバーツ&ジョニー・マンテル組と対戦したタッグマッチ45分3本勝負。1本目は12分52秒、木戸がPロバーツを体固め、2本目は4分38秒、Pロバーツが木戸をエビ固め、決勝の3本目は5分5秒、藤波がJマンテルを体固めで破り2−1で藤波&木戸組の勝利となりました。
坂口征二はセミ前で上田馬之助のシングルマッチ30分1本勝負で対戦し8分19秒に反則勝ち。ストロング小林は翌日北米タッグ王座を賭けて闘うジンバ・カーンと対戦、10分18秒に反則勝ち。長州力はジョー・ロッシーを11分6秒、体固めで破りました。
ノンタイトル戦とは言え、猪木vsシン、坂口vs上田のシングルマッチの組み合わせは77年2月10日、日本武道館、78年1月31日、大阪府立体育会館と同じ組み合わせで、新日本プロレスがプロモーターに誠実に対応しているのが理解出来ます。全日本プロレスの売り興行にはないフレキシブルさだと思います。
熊本大会2日目、9月13日(観衆3,700人超満員発表)。メインイベントは坂口&S小林組の保持する北米タッグ王座ににシン&Zカーン組が挑戦した61分3本勝負。
1本目は12分43秒、S小林がZカーンを首固め、2本目は1分36秒、シンがS小林を体固め、決勝の3本目は3分3秒、坂口がZカーンを体固めで破り、2−1で坂口&S小林組が6度目の防衛に成功しています。
北米タッグ選手権試合は1月27日、愛知県体育館から生中継された坂口&S小林組vsシン&上田組の放送から、3試合連続テレビ放送されなかったという事態になりました。
セミファイナルは猪木と上田の今シリーズ3度目のシングルマッチ45分1本勝負で11分2秒、逆さ押さえ込みで猪木のフォール勝ち。
藤波はPロバーツとシングルマッチ30分1本勝負で対戦、14分46秒、風車固め(ダブルアーム・スープレックスホールド)で勝利を飾りました。長州&星野勘太郎組とジョニー・マンテル&ジョー・ロッシー組のタッグマッチ30分1本勝負は13分9秒、長州がサソリ固めでロッシーをギブアップさせています。
新日本プロレス初の熊本大会2連戦はノーテレビにも関わらず満員、超満員の盛況に終わりました。やはり地方興行では絶対的切札となるシンの存在が大きくモノを言ったかと思います。
第20戦、9月14日、佐賀スポーツセンター(観衆2,500人発表)大会。メインイベントは猪木&藤波組の師弟コンビがシン&Pロバーツ組と対戦。1本目は14分46秒、日本組の反則勝ち、2本目は3分8秒、外国人組の反則勝ち、決勝の3本目は場外乱闘の際、セミファイナルを終えた上田が凶器を持って乱入しシンに襲いかかり、シンは試合そっちのけで上田と乱闘となり、リングに戻らず外国人組の試合放棄(試合時間なし)となり、2−1で猪木&藤波組がスコアの上では勝ち星を拾いました。
セミファイナルは坂口と上田のシングルマッチ45分1本勝負、6分33秒、両者リングアウトの引き分け。
S小林はJマンテルを11分22秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップさせ、星野と木戸のシングルマッチは11分、エビ固めで木戸に凱歌が上がっています。長州はZカーンを9分34秒、逆エビ固めで倒しました。Zカーンは北米タッグ選手権試合が終われば本来の立ち位置になっていきました.
ログインしてコメントを確認・投稿する