77年新日本プロレス「ゴールデン・ファイト・シリーズ」参加外国人選手プロフィールの続きです。テリー・ルージは前回の最後に書いたブラックジャック・モース同様、前76年8〜10月の「闘魂シリーズ」以来半年ぶりの来日。
前回の来日では主に中堅・若手との対戦でその渋いテクニックで翻弄してみせました。
この頃になるとカール・ゴッチのブッキングによるヨーロッパから招聘されるプロレスラーが少なくなって来ており、常連となることが出来るか?また吉田光雄との初対決も楽しみです。
「岩石男」リック・フェララは74年5〜6月の「ゴールデン・ファイト・シリーズ」以来3年ぶりの来日。本名リチャード・フェララ。1944年7月5日フランス出身の当時33歳、173cm、105kg。
少年時代、フランス系カナダ人の多いカナダのケベック州モントリオールに家族で移住、マッドドッグ・バションにスカウトされてプロレス入り。
72年9月国際プロレスの「ダイナマイト・シリーズ」に初来日。ストロング小林とはこの時対戦。74年5月には新日本プロレスに「イワン・プトスキー」名義で来日。
WWFで活躍していたイワン・プトスキー(ジョセフ・ベドナルスキー、未来日)とは別人であるが、「イワン・プトスキー」という名前はポーランドの童話に出てくる「気は優しくて力持ち」というキャラクターのことらしく、日本でいうところの「足柄山の金太郎」みたいな感じらしいので、ニセモノとは言い切れないようです。今回はリングネームをフェララに戻しての新日本プロレス2度目の参戦。
後半戦、5月13日、石川県小松市体育館から特別参加の「大巨人」アンドレ・ザ・ジャイアントは前76年9〜10月の「闘魂シリーズ」後半戦特別参加以来7か月ぶりの来日。
前回の来日では76年10月7日、蔵前国技館で猪木と「格闘技世界一決定戦」で対戦、場外でのヘッドバットを自爆させられて額から流血、23分44秒、レフェリーストップで敗れていますが、それ程酷い出血でもなく本人は「まだやれた。俺は負けてない」とアピールしたのも無理からぬところ。
今回は猪木のNWFヘビー級王座に的を絞っての来日、納得いかない負けに大巨人の怒りのポテンシャルに火が着けば猪木も危ないです。
今大会は東京での興行開催はありませんが、開幕戦が4月22日、大阪府立体育会館、4月28日、沖縄県那覇市奥武山体育館、5月6日、福岡スポーツセンター、5月20日、神奈川県川崎市体育館、5月27日、香川県高松市民文化センターと大中規模の会場での開催、シリーズ最終戦、6月1日、愛知県体育館では猪木にアンドレが挑戦するNWFヘビー級選手権試合が行われます。
2月2日、大阪府立体育会館での坂口征二と組んでのタイガー・ジェット・シン&上田馬之助組との北米タッグ選手権試合で、痛めていた左肘を集中攻撃され失神し試合放棄し王座転落、左腕脱臼の重傷を負ったS小林が2か月と20日ぶりに復帰。今シリーズは北米タッグ王座へのリターンマッチはありませんが、実戦でコンディションを上げていきたいところです。
また、先の「第4回ワールド・リーグ戦」に2年8か月に亘る海外武者修行から帰国した吉田光雄はリーグ戦10戦7勝2敗1分で3位と立派な成績でしたが、2シリーズ目以降で真価が問われることになります。S小林とのナンバー3争いも注目と言えるでしょう。
全日本プロレスとの興行戦争ですが、全日本プロレスは4月8日、後楽園ホールから「第5回チャンピオン・カーニバル」が開幕。アブドーラ・ザ・ブッチャー、スーパー・デストロイヤー(ドン・ジャーデン)、ブル・ラモス、ジム・デュラン、ビル・ホワイト、ホセ・ゴンザレス、レッド・ウルフの外国人選手が参戦。
優勝決定戦は5月14日、日本武道館で開催、全日本単独では日本武道館初進出を果たします。
大阪府立体育会館が新日本が4月22日、全日本がシリーズ最終戦の5月18日でニアミスとなります。
それから1週間の短いオフを経て5月27日、東京・福生市民体育館から「NWAチャンピオン・シリーズ」が開幕、バロン・フォン・ラシク(前半戦特別参加)、ホースト・ホフマン、マリオ・ミラノ、メヒコ・グランデ、ケビン・サリバン、後半戦にはNWA世界ヘビー級王者ハーリー・レイスが特別参加、日本側も羽田光男(ロッキー)が凱旋帰国、そしてシリーズ後半には前76年10月にプロレス入りした天龍が半年間のテキサス州アマリロでのプロレス修行を終えて日本デビューを果たします。
ログインしてコメントを確認・投稿する