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2022年01月29日07:17

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ストロング小林さん追悼(23)

69年「ビッグ・サマー・シリーズ」は9週間、全35戦に亘る国際プロレス初のロング・シリーズとなりました。

8月12日にはTBS系ネットワークの強い盛岡・岩手県営体育館(テレビ収録、観衆5,000人超満員発表)大会。メインイベントはグレート草津&ラッシャー木村組が保持しているヨーロッパ・タッグ王座にルター・レンジ&ティト・コパ組が挑戦。1本目は18分33秒、レンジが草津を体固め、2本目は8分5秒、草津がレンジを体固め、決勝の3本目は4分38秒、草津がコパを体固めに決めて、草津が1人で2本取って2−1で草津&木村組が5度目の防衛に成功しています。以前にもありましたが、草津はやはり「美味しいところを持っていく」傾向がこの頃から強かったように思います。

セミファイナルでストロング小林はオックス・ベーカーとシングルマッチ「61分1本勝負」で対戦、7分17秒,体固めでフォール勝ち。豊登&サンダー杉山組はスタン・ザ・ムース&ニキタ・マルコビッチ組と30分1本勝負で対戦し、10分4秒、杉山がマルコビッチから体固めで勝利を奪いました。

東北からR木村の地元、北海道に入り8月20日は岩見沢市スポーツセンター(テレビ生中継、観衆4,000人超満員発表)大会、TBSの「TWWAプロレス中継」は前68年の放送開始時こそ原則生中継が中心でしたが、当時の外国人ブッカーだったグレート東郷がシリーズ途中で参加外国人レスラーを引き上げさせる暴挙に出て、仕方なく過去の録画してあった素材を放送した経緯からすぐさま生中継は減り、録画中心になっていました。この日は久しぶりの生中継。

メインイベントはIWA世界タッグ選手権試合、豊登&小林組にレンジ&ベーカー組が挑戦。1本目は9分49秒、日本組の反則勝ち、2本目は3分31秒、小林がムースを体固めで破り、2−0のストレート勝ちで豊登&小林組が2度目の防衛に成功していますが、レンジからは1本は奪えませんでした。

セミファイナルは杉山&R木村組がムース&ティト・コパ組と対戦、1本目は16分38秒、杉山がムースを体固め、2本目は3分35秒、ムースが木村を体固め、決勝の3本目は3分37秒、木村がムースを逆エビ固めでギブアップさせて2−1で杉山&木村組の勝利に終わりました。

8月23日、北海道・北見枝幸総合グラウンド特設リング(観衆3,500人発表)ではヨーロッパ・タッグ選手権試合が開催され、草津&木村組の王者チームにベーカー&コパ組が挑戦。1本目は18分20秒、草津がコパを体固め、2本目は4分52秒、ベーカーが木村を体固め、決勝の3本目は3分15秒、木村がベーカーを体固めでフォール。2−1で草津&木村組が6度目の防衛を果たしています。

小林はセミファイナルでマルコビッチとシングルマッチ時間無制限1本勝負で対戦、19分6秒、体固めでフォール勝ち。国際プロレスのセミでシングルの無制限が組まれていると金網デスマッチかと疑ってしまいますが、この時期は金網が導入される前です。

8月24日、北海道・名寄市スポーツセンター(テレビ収録、観衆4,500人満員発表)大会、メインは杉山&木村組のTWWA世界タッグ王座にムース&マルコビッチ組が挑戦。1本目は15分47秒、杉山がムースを体固め、2本目は4分52秒、マルコビッチが木村を体固め、決勝の3本目は2分50秒、木村がマルコビッチを体固めに決めて2−1で杉山&木村組が5度目のタイトル防衛。

セミファイナルは小林とベーカーのシングルマッチ時間無制限1本勝負が行われ、14分20秒、体固めで小林がフォール勝ち。

小林がヨーロッパ遠征から帰国したのと入れ替わりに木村がこの名寄大会を最後にアメリカ武者修行へ出発、カンザス、ミズーリといったセントラルステーツ地区で修行を積むことになりました。これにより、草津とのコンビで保持していたヨーロッパ・タッグ王座は返上、杉山と組んで保持していたTWWA世界タッグ王座は消滅しています。

35戦に亘る長期シリーズの最終戦は8月31日、杉山の地元である新潟県糸魚川市姫川強化用地特設リング(観衆6,000人超満員発表)大会。杉山はメインイベントで豊登とタッグを組み、前週の名寄でTWWA世界タッグ王座を防衛したムース&マルコビッチ組と対戦。

1本目は21分7秒、杉山がムースを体固め、2本目は4分18秒、マルコビッチが杉山を体固め、決勝の3本目は4分9秒、杉山がマルコビッチを体固めに決めて、杉山が2本奪って2−1で豊登&杉山組が勝ち、地元凱旋を白星で飾りました。

セミファイナルは小林がベーカーとシングルマッチ60分3本勝負で対戦、1本目は10分26秒、逆片エビ固め、2本目は4分9秒、体固めで2−0のストレート勝ち。小林は凱旋帰国後初のシリーズフル参戦を無敗で終え、取られたフォールはレンジとの3本勝負の1本のみでした。草津も小林に負けじと、この日コパとシングルマッチ45分3本勝負で対戦、1本目は15分10秒にアバラ折り、2本目は2分6秒、エビ固めで2−0のストレート勝ちを飾っています。

シリーズ中の8月21日、TBS運動部の猪俣ディレクターを伴って渡米した吉原功社長はミズーリ州セントルイスで行われたNWA総会に出席し加盟を申請するも日本プロレスの妨害工作に遭い反対多数で認可されず。吉原社長と猪俣ディレクターはその足でミネソタ州ミネアポリスにあるAWAのヘッドオフィスを訪ね、運営会社「ミネソタ・レスリング&ボクシングクラブ」代表であるバーン・ガニアと面談、業務提携を締結しました。
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