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2022年01月26日06:05

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ストロング小林さん追悼(20)

豊登と組んで初代IWA世界タッグ王者となった小林省三は69年6月に凱旋帰国することが決まり、今回のヨーロッパ武者修行の最終調整として西ドイツ(東西融合前)のクレーフェルトにおけるトーナメントに参加しました。

以下はクレーフェルトでの試合記録です。

6月5日、○ジェフ・ポーツ

6月6日、○ギディオン・ギダ

6月7日、○ピーター・カイザー

6月8日、○ホセ・カルデロン

6月10日、△ヘルマン・レファンド(時間切れ)

6月11日、△レファンド(時間切れ)

6月12日、(勝敗不明)ローム・マスク(ジル・ボワニー)

6月13日、○ジョセフ・モルナー

6月14日、●ホースト・ホフマン

6月15日、△ハンス・ロックス(時間切れ)

6月17日、●ジーン・ルイス・ブレストン

通常西ドイツのトーナメントは3週間〜4週間のロング興行であり、クレーフェルトには2週間足らずしかおらず、終盤負けと引き分けが続いているのはおそらく日本に帰国する為に失格したのではないかと思われます。

小林はヨーロッパで「189戦無敗」という触れ込みで6月27日、栃木県足利市月見が丘高校体育館での「ダイナマイト・シリーズ」最終戦(テレビ収録、観衆3,500人超満員発表)で凱旋帰国マッチを行い、リングネームを「ストロング小林」に改めています。

この日はダブル・メインイベントで小林はダブルメイン第2試合、最終試合に登場、南アフリカ共和国のウィリアム・ホールとシングルマッチ60分3本勝負で対戦、1本目、10分50秒、豪快なハイアングルのシュミット式バックブリーカー、バックドロップでホールが立てずKO勝ち。2本目は小林の攻撃でホールが負傷し試合放棄、2−0で小林がストレート勝ち。

凱旋マッチを完勝で飾りました。勿論相手に違いはありますがまさに68年1月3日、日大講堂でのルー・テーズvsグレート草津の逆パターンであり、先輩で「スターになり損ねた男」草津の心中は穏やかではなかったに違いありません。

ダブルメインイベント第1試合はサンダー杉山&ラッシャー木村組の保持しているTWWA世界タッグ王座にジャン・ウィルキンス&チーフ・ダニー・リトルベア組が挑戦。1本目は木村が16分24秒、ウィルキンスを逆エビ固め、2本目は7分24秒、杉山がリトルベアをベアハッグでギブアップさせて2−0のストレート勝ちで杉山&木村組が4度目の防衛を果たしています。

TWWA世界タッグ王座は小林の渡欧以降、動きがありました。第2代王者チームの豊登&杉山組は15回の防衛までは本日記でトレースしていますが、それ以降、レイ・ハンター&ジム・ハジー組、ジョージ・ゴーディエンコ&ハジー組、ゴーディエンコ&レイ・ゴールデン・アポロン組、ゴーディエンコ&ジョン・ダ・シルバ組、シルバ&アポロン組、ゴーディエンコ&ピーター・メイビア組、69年に入り、ロベルト・ガステル&アンドレ・ボレー組、チーフ・ホワイト・ウルフ&ボレー組、デーブ・ラール&ダニー・リンチ組、ラール&アル・ホブマン組、ラール&リンチ組と26度の防衛に成功。

4月12日、埼玉県熊谷市民体育館でのスタン・スタージャック&タンク・モーガン組との防衛戦で1−1から反則負けとなり、ルールにより27度目の防衛戦を果たしたものの、王者組は反則負け防衛を潔しとせずベルトを返上し、連続防衛記録は27でストップしました。

4月20日、名古屋市金山体育館で杉山がパートナーを豊登からラッシャー木村に代えて、スタージャック&Tモーガン組と王座決定戦を行い2−1で勝ち第3代王者チームとなりました。その後ドリー・ディクソン&Tモーガン組、Tモーガン&ホセ・アローヨ組、ウィルキンス&ホール組と3度の防衛に成功、足利大会が4度目の防衛戦でした。

これは豊登が新設されたIWA世界タッグ王座決定戦に出場が決まっていたことから、TWWA世界タッグ王座からは抜けたものです。

足利大会セミファイナルは豊登&草津&田中忠治組がトニー・チャールス&コーリン・ジョイソン&ティト・コパ組に2−1で勝利。またこの「ダイナマイト・シリーズ」では新人の本郷清吉(本郷篤、肥後宗典)がデビューしています。
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