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2021年12月19日06:06

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ジャンボ鶴田怪物伝説(973)

88年「チャンピオン・カーニバル」4月1日、富山市体育館(観衆4,500人超満員発表)大会。スタン・ハンセン、アブドーラ・ザ・ブッチャー、タイガー・ジェット・シンの3人はこの日までの特別参加となります。(ブッチャーは翌日の「格闘技の祭典」に出場の為一日残留)

メインイベントは鶴田&ジョン・テンタ組とブッチャー&シン組が対戦し9分43秒両チームリングアウトに終わりました。ブッチャー&シン組は仲間割れすることなくシリーズを終えました。

ブッチャーとシンの確執についてはどちらかと言えばシンのプライドの問題でしたが、ブッチャーは81年5月に新日本プロレスに引き抜かれたものの、81年は3回、82年も3回呼ばれましたが、83年は1回で、5週間のシリーズ中3週間の特別参加、84年は2回で、9月の時は1週間しか呼ばれず。85年1月の来日を最後に新日本プロレスからはリリースされてしまいました。

一方のシンは81年は3回、82年2回、83年4回、84年2回、85年3回、86年4回、87年3回とコンスタントに呼ばれており、金銭的に得をしたのは明らかにシンの方でした。既に新日本プロレスと全日本プロレスで稼いだファイトマネーを貿易のビジネスにつぎ込んで成功しており、馬場の「出戻りブッチャーと組んで欲しい、ポジションは下」という申出にも首を縦に振りました。おそらくギャラは現状通り支払われていたことでしょう。

もう一つの大きな要因としては前87年11月28日にインド洋上のモーリシャス沖で起きたハル薗田と眞弓夫人の飛行機墜落事故死。事故を知らせるテレビのニュースに沈痛な面持ちでコメントしていたシンの姿が映ったことでもわかるように、シンがプロモーターとして薗田を南アフリカ共和国に招聘しており、自戒の念に駆られていました。

ハンセンはトミー・リッチ&オースチン・アイドルと組んで天龍&阿修羅・原&サムソン冬木組と対戦、15分、ハンセンがウェスタン・ラリアットから冬木を体固めに決めて自身の最終戦を白星で飾りました。

全日本プロレス本隊対国際血盟軍、馬場&ザ・グレート・カブキ組とラッシャー木村&鶴見五郎組の一戦は14分6秒、カブキが鶴見をバックドロップから体固め。

タイガーマスクはジョージ・スコーランを6分31秒、ダイビング・ボディプレスから片エビ固めで破り、高野俊二とトム・マギーのシングルマッチは5分32秒、196cmの長身を利した豪快なジャーマン・スープレックスホールドで高野がフォール勝ち。渕正信vs川田利明は14分45秒、両者リングアウトの引き分け。

前アジア・タッグ王者チーム、石川敬士&マイティ井上組は大熊元司&高木功組と対戦、9分45秒、石川がサソリ固めで大熊からギブアップ勝ち。4月21日、後楽園ホールでのフットルースとのリターンマッチに向けて絶好調です。

仲野信市&永源遙組vs寺西勇&小橋健太組という、旧ジャパンプロレス勢に新人の小橋が加わった一戦は8分44秒、仲野が小橋をフィッシャーマンズ・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)でフォール勝ち。

第1試合は百田光雄と菊地毅のシングルマッチ、菊地にとっては2月26日、滋賀県栗東町立体育館でのデビュー戦と同じ組合わせになりましたが、6分14秒、バックドロップからの体固めで百田の勝利に終わりました。

翌4月2日は全日本プロレスはオフ日でしたが、前87年1月20日に50歳で急逝した劇画タイガーマスクの産みの親、梶原一騎追悼記念興行「88格闘技の祭典」が両国国技館で開催され(観衆8,500人発表)、全日本プロレスは提供試合を行いました。土曜日では珍しい昼興行。

リングはプロレス用のものではなく、キックボクシング仕様のリングでした。輪島、テンタ、高木と相次ぐ大相撲からの入団で日本相撲協会との関係が悪化した全日本プロレス勢が両国のリングに上がるのは86年10月21日以来1年半ぶりです。

全日本プロレスからの提供試合は2試合、今大会には欠かせないタイガーマスクは馬場と組んでブッチャー&スコーラン組と対戦(60分1本勝負)、10分15秒、タイガーマスクがスコーランをダイビング・ボディアタックから体固め。タイガーマスク産みの親に勝利を捧げました。

渕正信は小橋健太とシングルマッチで対戦、(30分1本勝負)9分1秒、ドリルアホール・パイルドライバーから体固め。

その他、新日本プロレス、UWFで活躍、日本中にプロレスブームを巻き起こした初代タイガーマスクこと佐山聡は自ら創始した総合格闘技のシューティング(修斗)のデモンストレーションを披露。佐山が技を実演し、ジム生とのデモンストレーションマッチ、ジム生同士のスパーリングが行われました。また、この日試合に出場した2代目タイガーマスクと初代との対面もリング上で行われています。

そして大会のハイライトとなったのは、藤原喜明(新日本プロレス)とキックボクサーのイサマル・チャンガニー(イラン)による異種格闘技戦。当初はロブ・カーマン(オランダ)がチャンガニーと対戦するはずでしたが、カーマンが負傷欠場。代わって大会3日前に急遽オファーを受けた藤原が代役を引き受け、3分5ラウンドをフルに闘って引き分けに終わっています。
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