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2021年12月18日08:49

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ジャンボ鶴田怪物伝説(972)

88年「チャンピオン・カーニバル」第2戦に全日本プロレスはいきなりビッグマッチを持って来ました。3月27日、日本武道館(テレビ収録、観衆11,500人満員発表)日曜日開催であり、私はこの興行は生観戦しています。

全日本プロレスが東京の大会場での興行を第2戦に開催したのは84年3月24日、蔵前国技館での「グランド・チャンピオン・カーニバルPART�機廾瞥茖廓�ぶりのことです。(ハンセンvs馬場PWF王座戦、鶴田vsニック・ボックウィンクルAWA世界王座戦、天龍vsテッド・デビアスUN王座戦、M井上vsマジック・ドラゴンNWAインターナショナル・ジュニア王座戦の4大タイトルマッチ、観衆12,500人超満員発表、当日午後7時30分より日本テレビ「土曜トップスペシャル」で生中継)

この日はダブル・メインイベントとして2大タイトルマッチ(賭けられたベルトの本数に非ず)が組まれました。ダブル・メインイベント第2試合はインターナショナル・ヘビー級選手権試合60分1本勝負、王者鶴田に元同王者ブルーザー・ブロディが挑戦。ブロディにとっては全日本プロレス復帰2シリーズ目でかつて自分が2回獲得したインターのベルトへの挑戦のチャンスを掴みました。

ブロディは、81年10月9日、蔵前国技館でドリー・ファンク・ジュニアに反則勝ちで王座初戴冠、この時は11月1日、後楽園ホールでのリターンマッチでドリーに反則負けで敗れ短命王者に終わりましたが、翌82年4月21日、大阪府立体育会館でドリーに首固めでフォール勝ちして返り咲いてからは83年8月31日、蔵前国技館で鶴田にリングアウト負けでベルトを失うまで1年4か月の長期に亘って王座に君臨していました。

鶴田がフライング・ボディシザースドロップ(空中胴絞め落とし)を仕掛けましたが、ブロディが受ける位置をずらして2、3歩下がって倒れた為、鶴田はトップロープに首を打ち付けダウン。そこへブロディがキングコング・ニードロップを決め17分7秒、ブロディが体固めでフォール勝ち。ブロディが4年7か月ぶりにタイトルを獲得。第17代王者となりました。鶴田は6度目の防衛に失敗。

花道を引き上げるブロディに通路にいたファンが祝福に抱きつき、それにしっかりとハグして返すブロディ、稀代のトラブルメーカーも古巣全日本プロレスでかつて保持していたインターナショナル王座に返り咲いて感極まったか?42歳という年齢から、髭には白いものが目立つようになっていました。

この結果により、4月4日、愛知県体育館では谷津がブロディのインターナショナル王座に挑戦、前王者となってしまった鶴田は4月19日、仙台・宮城県スポーツセンターでその日の時点でのインターナショナル王者にリターンマッチを挑むことになりました。

ダブル・メインイベント第1試合、PWFヘビー級、UNヘビー級選手権試合60分1本勝負、二冠王者天龍に前PWF王者スタン・ハンセンが挑む一戦。3月9日、横浜文化体育館では4日前の「秋田失神事件」の借りを返そうと躍起になっていたハンセンが天龍の首固めに丸め込まれて初めて天龍にカウント3を許してPWFヘビー級王座から陥落してしまいました。

しかし、ハンセンにとっては天龍は格下という意識が邪魔をしたか、天龍にウェスタン・ラリアットを決めフォールに入ったが、カウント2でハンセン自ら天龍の髪の毛を掴んで引き起こし顔面にパンチ攻撃。さらにコーナーに置いてあったブルロープで首絞め攻撃を続け、制止するレフェリーを突き飛ばしました。レフェリーはハンセンの反則負けでの試合終了のゴングを要請、15分32秒、反則勝ちで天龍がPWF王座初防衛、UN王座8度目の防衛に成功しました。

ハンセンは勝つ気があればラリアットでフォールは奪えたはずで、ベルトを取り戻すより、天龍の肉体にダメージを与えようと勝敗度外視で攻めた感があり、やはり秋田失神事件のリベンジを果たしたかったようです。この結果により、ハンセンは王座奪還を果たせぬまま帰国。4月15日、大阪府立体育会館では4月4日、愛知県体育館でのブロディvs谷津のインターナショナル・ヘビー級選手権試合終了時点での王者と天龍がPWFヘビー級、UNヘビー級の二冠王座を掛けたトリプル・タイトルマッチが実現、最短ならここで三冠統一が実現する可能性も出てきました。

アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン組が79年8月26日、「プロレス夢のオールスター戦」での馬場&猪木組戦以来8年7か月ぶりに日本武道館のリングに登場、谷津嘉章&ジョン・テンタ組と対戦、9分46秒、ブッチャーがテンタをジャンピング・エルボードロップから体固めに決めて、ブッチャー&シン組が勝利を飾っています。

全日本プロレス本隊対国際血盟軍、馬場&輪島大士組にラッシャー木村&鶴見五郎組と対戦、13分24秒、輪島が2段式ネックブリーカードロップから鶴見を体固め。

ビッグ・ブーバーは高野俊二とシングルマッチで対戦、4分25秒、スクラップ・バスターから体固めでフォール勝ち。

スクラップ・バスターとは、ロープの反動を利して帰ってきた相手を、片腕を腋の下を通して胴体に回し、もう片腕で相手の体を支え、相手を自分の横側でクルッと反転させるように持ち上げて、前方に倒れ込み相手を背中から叩きつけるブーバーのオリジナル技です。

タイガーマスク&ザ・グレート・カブキ組vsトミー・リッチ&オースチン・アイドル組はタイガーマスクが11分3秒、アイドルをジャパニーズ・レッグロールクラッチホールド(回転足折り固め)で撃破。

トム・マギーは高木功とシングルで対戦、5分51秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。

全日本プロレス本隊対天龍同盟、石川敬士&仲野信市&大熊元司組vs阿修羅・原&サムソン冬木&川田利明組の6人タッグマッチは18分58秒、原がヒットマン・ラリアットから大熊を片エビ固め。天龍が入っていなくても、テレビに入らないアンダーカードでも手を抜かず、相手を本気にさせて20分近く熱い試合を闘うのが天龍同盟の揺るぎないポリシーです。

渕正信はジョージ・スコーランを7分20秒、フライング・ボディシザース・ドロップからの体固めで破り、マイティ井上&永源遙組と寺西勇&田上明組は8分1秒、田上が大先輩の永源を首固めでフォール勝ち。

第1試合は新人の菊地毅が日本武道館初登場、この日は同日デビューの小橋健太は試合が組まれておらず、日本武道館のリングに上がったのは菊地の方が先。百田光雄とシングルマッチで対戦、5分36秒、バックドロップからの片エビ固めで敗退しました。

日本テレビ「全日本プロレス中継」の放送時間が4月の番組改編期で4月3日より毎週日曜日午後10時33分〜11時25分(関東地方)に変更されました。時間帯移行第1回がこの日の日本武道館大会からの録画中継となりました。

全日本プロレス中継は長州力率いるジャパンプロレスがシリーズ参戦してきた85年10月19日から毎週土曜日午後7時からゴールデンタイムに6年半ぶりに復帰しましたが、視聴率は局側の目標であった15%を上回ることが出来ず、唯一、輪島大士の国内デビュー戦(86年11月1日、石川県七尾総合市民体育館からの生中継)がビデオリサーチ17.7%、ニールセン23.5%を出したにとどまりました。

以後は徐々に低下していき2年半でゴールデンタイムから撤退を余儀なくされました。

新日本プロレスを放送していたテレビ朝日「ワールドプロレスリング」も4月16日より毎週土曜日午後4時からに変更され、両団体が同時期にゴールデンタイムから外れることが決定しています。
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