『ブルックリン』
製作年は逆だがレディ・バードの方を先に観てブルックリン。シアーシャ・ローナンが演じる2作品の主人公、タイプは違うし時代も全く別だけど、未来ばかりを求めるが、やがて郷愁の念を抱くレディ・バードから、そのまま郷愁が初盤に表されるブルックリン、なんだか続編のような感覚である。レディ・バードは高評価でも、出し尽くされた話と言う評者もいるわけだけれど、言われてみればそうだけど、でも、青春モノはだいたいそうしたものであり、グレタの切り取り方がいいな、と思ったわけだけれど、私的にそもそも青春モノが好きだからレディ・バードとてもよく思ったのかもしれない。『ブルックリン』はもっと手堅い演出の、そして大人のドラマ。でも、アイルランドに戻ってからの男性との出会いとかそこら、これまたクラシック映画のような感じがして、ルーベン・マムーリアンやマーヴィン・ルロイの作品で語り尽くされたような内容に思えたけれど、それら監督の作品だったら時代的にこの作品で描かれることタブーなので、クルマに轢かれ記憶喪失とか橋に行っても出逢えないすれ違いとか、そんなメロドラマになるのだろうけれど、現在の映画だから、そんなわけはない。苦さはリアル。でも、ヒロインのとった選択は

という昔ながらのコピーは、この作品にも活かされる。苦さがあるけど、苦さとともに人種の坩堝のアメリカがホームだという、希望ではないが、そこにアメリカ人としての成長譚的なもの表されている。そう言えば、『レディ・バード』にもインディヴィデュアルと宗教心、そうしたアメリカっぽさ表されていた。
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