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2025年03月27日07:20

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【特別編】マイティ井上さん追悼(63)

85年全日本プロレス「決戦!ダイナマイト・ウォーズ」第16戦、9月9日鳥取県米子市産業体育館(テレビ収録、観衆3,600人発表)大会。

マイティ井上はハル薗田&ターザン後藤とトリオを結成し、ジャパンプロレスのアニマル浜口&寺西勇&仲野信市組と6人タッグマッチで対戦、は13分34秒,浜口がブロックバスター(サモアン・スープレックス)からT後藤を体固めでフォールしジャパン軍団に軍配が上がっています。

シリーズ全戦参戦予定だったタイガー・ジェッシンは9月7日の流山大会での天龍源一郎とのUNヘビー級選手権試合で足を負傷したとして8日に帰国、以後のスケジュールをキャンセルしていますが、後にインドの国内外のスポーツ界で顕著な実績を残したスポーツマンが呼ばれるインド「スポーツ王授賞式」に出席の為に帰国したことが判明しています。

馬場はシンに特にペナルティーを与えることはなく、次回以降もシンを呼んでいることから事前からそういう約束だったのではないかと思われます。

メインイベントは馬場&鶴田組の師弟コンビが7月5日の諏訪湖大会から2か月ぶり2人だけのタッグでテレビマッチに出場し、ハーリー・レイス&キラー・トーア・カマタ組と対戦。レイスとカマタは共に馬場がPWFヘビー級のベルトを奪われたことのある因縁浅からぬ相手。(レイスは82年10月26日帯広市総合体育館、カマタは78年6月1日秋田市立体育館)

ここは馬場自ら張り切って勝ちを収めたいところ、試合は9分41秒、馬場がカマタをカウンターの16文キックからの珍しいギロチンドロップからの体固めでフォールし馬場&鶴田組の快勝。馬場が久しぶりに日頃の鬱憤をぶちまけるような勝ちっぷりを見せています。

セミファイナルは長州力とティム・ホーナーのシングルマッチ。僅か3分44秒、サソリ固めでギブアップ勝ちを奪い、好調ぶりを示しました。

セミ前に組まれたのは天龍&大熊元司組とザ・グレート・カブキ&キラー・ブルックス組の一戦。シンが途中帰国してしまった為シン&カブキ組は実現せず、カブキは最終戦までブルックスと組む機会が増えました。

試合は9分47秒、カブキがフライング・ニードロップからの体固めで大熊をフォールし、カブキ&ブルックス組の勝利となりました。

第20戦、9月14日、長野県松本市総合体育館(テレビ収録、観衆2,300人発表)大会。

井上はターザン後藤&川田利明組とのトリオでジャパンプロレスの小林邦昭&保永昇男&新倉史裕組と対戦は11分9秒に両チームリングアウトの引き分けとなりました。生え抜きの若手であるT後藤、川田がジャパン勢を相手に簡単に負けなくなってきたのは力をつけたからだと思います。 

メインイベントは鶴田&天龍組の保持するインターナショナル・タッグ王座にジャパンプロレスのナンバー2チーム、キラー・カーン&谷津嘉章組が挑戦。

鶴田の放ったジャンピング・ニーパットでKカーンは場外に転落。谷津がリングに入ってきて鶴田に殴りかかり、鶴田も応戦、リングに戻ろうとエプロンまで上がって来たKカーンにコーナーにいた天龍が延髄斬り。不意を突かれたKカーンは再び場外へ転落。レフェリーのカウントは続けられ、17分54秒、試合権利のあるKカーンが鶴田にリングアウト負け。鶴田&天龍組が5度目の防衛に成功しています。

ジャパンプロレス側はリングアウト負けとは言え、ナンバー2チームであるKカーン&谷津組が敗れたことで、次はいよいよ大将である長州力が出てこざるを得なくなっています。

セミファイナルでは長州&浜口組がレイス&ジャネッティ組と対戦。7分21秒、長州がリキラリアットからの体固めでジャネッティから盤石の勝利をもぎ取っています。

セミ前に組まれたのは、石川敬士&大熊組とカブキ&ブルックス組の一戦。今シリーズ、ヒールターンしたカブキはブルックスと組むことが多くなりました。試合は9分27秒、ブルックスが大熊をドリルアホール・パイルドライバーからの体固めで降し、カブキ&ブルックス組の勝利。

馬場はタイガーマスクと組んでカマタ&ホーナー組と対戦。7分3秒、タイガーマスクがホーナーを鮮やかなジャーマン・スープレックスホールドで撃破。馬場&タイガーマスク組に軍配が上がりました。

「孤高のヒットマン」阿修羅・原はハル薗田とシングルマッチで対戦し6分34秒、ヒットマン・ラリアットからの体固めでフォール勝ち。原も中堅どころ相手のシングルマッチの連続ではそろそろ行き詰まりかと思われました。

シリーズ最終戦、9月19日後楽園ホール(テレビ収録、観衆2,800人満員発表)大会。この日は同日同時刻から新日本プロレスが東京体育館で猪木vs藤波の師弟対決をメインにビッグマッチを開催しており、規模の違いはあれど興行戦争となりました。

井上はハル薗田とタッグを組んで国際血盟軍の剛竜馬&アポロ菅原組は9分18秒、国際プロレスの大先輩である井上が菅原を回転エビ固めに丸め込んでの貫禄勝ち。

メインイベントは鶴田の保持するインターナショナル・ヘビー級王座に元NWA世界ヘビー級王者、「ミスター・プロレス」レイスが挑戦。レイスは鶴田とは過去にUNヘビー級王座を賭けて4回対戦し1勝1敗2分と完全に互角。また、インターのベルトに挑戦するのは過去日本プロレス時代も含めて今回が初です。

試合はロープに飛んだレイスがフライング・ボディアタックを仕掛けようとしましたが、鶴田はこれを受けとめ、両者そのままトップロープ越しに場外に転落。場外でレイスは頭から倒れ込むダイビング・ヘッドバットを見せましたが、これは鶴田がかわして自爆。リングに生還しようとした鶴田でしたが、レイスが下から足を引っ張って離さず、16分12秒に両者リングアウトの引き分けとなり決着はつかず、鶴田が13度目の防衛を果たしています。

セミファイナルでは長州&谷津&浜口組がカブキ&ブルックス&ジャネッティ組と対戦。カブキは今回、全日本本隊でなく、ヒール外国人側のエースとして長州と対峙。試合は11分42秒、長州がリキラリアットからの体固めでジャネッティを降しジャパンプロレス軍が最終戦を勝利で飾りました。

セミ前に組まれたのは馬場&天龍組とカマタ&ホーナー組で9分33秒、天龍がパワーボムからのエビ固めでホーナーを手堅くフォールしました。

全日本対ジャパン、タイガーマスク&石川組と小林邦&新倉組の一戦は8分41秒、石川がカチアゲ式の強烈な相撲タックルからの片エビ固めで新倉を撃破。体力差を見せつけています。

ジャパンプロレス勢の参戦で選手が飽和状態になっている全日本プロレスのリング。今シリーズ9月3日宮古大会でデビューした新人の小川良成はデビュー2戦目を前日の9月18日、千葉・館山市民センター(観衆2,200人発表)で行い、百田光雄に5分18秒、バックドロップからの体固めで敗れました。当時はせっかくデビューしても連日試合を組んでもらう訳にはいきませんでした。

8月5日ジャパンプロレス主催興行の大阪城ホールに現れたスーパー・ストロング・マシン、同じく8月7日後楽園ホールに来場したヒロ斉藤は新日本プロレスの8月23日東村山市民スポーツセンターで行われた「チャレンジ・スピリット85」開幕戦を無断欠場。

高野俊二も共に会場に現れず、3人は8月29日、港区白金の八芳園で記者会見を行い、新日本プロレスからの離脱と日本初のプロダクション、「カルガリー・ハリケーンズ」のを起ち上げることを発表しています。

ハリケーンズの3選手は9月6日、UWF後楽園ホール大会を会場観戦。動きがあるかと思われましたがUWFは同月11日、同所での興行を最後に活動停止してしまいました。そうなると、ハリケーンズの国内での選択肢は後一つしか残されていませんでした。
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